靴作りを始めてあっという間に半年余経ったが、未だにまともに靴が作れぬ。(ま、そんなもんらしいが)
何故だか靴職人さんと一緒に講座が受けれる事になり(一応面談により審査という事になっておった)初心者だぜ、審査受けてねーぜ、知り合いっちうだけだぜ、なんだけど。
今後の話するから先日居残りする様に言われておった。
師匠も言うていたのだが、うちの場合は講座方式では無くて、包丁の研ぎから教えたる、と。
で、居残りして今後の進路なんぞを提案されて、それは願ったり叶ったりなんである。
某学校を出ても、目玉飛び出る金額だし、まともな技術は身につかない、そういうぶっちゃけ話しもあり。ま、行かんくて正確やったけど。
うち劣等生やのにぃ、など言うと、うちみたいなんを拾って伝統技術継承させるのが目的の一つでもあるらしく。
半年ぐらいで基礎の包丁研ぎもやってへんのやから劣等生も糞も無いって言われたが。
でも、うちは大雑把な性格やし手先も大雑把なんであーる。
ま、それは周りにも
「焦りすぎ」
と忠告受けてたが。
ぽかすか訳分かんないうちに作ってたんだしな。
「五十年からの職人に地道に技術教えて貰い」
まあ、そういう結論なんだが。
それをおっさんに相談すると
「ま、お前は周りに可愛がられとるみたいなや」
と。俺やったら悩めへんけどな、と。
まあ…うちは恵まれてるとは思う。道が拓けてはおる訳やから。人の縁とは財産やと、いつも言われてきたけれど、ほんまやねえ。
結局買ったワニは鍛冶屋に治して貰わなあかんとの事やけど鍛冶屋て…。他の工具も同じやろな。
『素人が訳分からんと道具揃えてみました、てへ。』
の典型例なんである。
劣等生ながらも不完全な本を手本に家でいっしょけんめ型紙作成の練習ぐらいは出来るべ。
…いや、出来てはねえけんど。
ま、靴作るんはそんな簡単な事やないわな。
あの底付けのグッドイヤーの機械底付けみてえな、こまけえ縫いを真横で見てたら、マジびびるわな。
師匠の見よう見真似して釘を口一杯に含んで
ぷっ!
ぷっ !
と釘、口から出してみました。
…いや、ちゃんとは出てないけんど。
劣等生が真横で見よう見真似です。
「あんた半ズボンは怪我するから長ズボン履きい」
「うち、殆ど半ズボンしか持ってません」
「…」
来週はジャージ持っていこ。ジャージにスリッパにエプロンて、お前なにもんやねーん。ねーん。

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