kitanoのチタンスネアを使用中である。この前のコンサートで使ったが、リハ中に芸劇での響き具合を色々とチェックできた。自分で叩いている感覚以上に、客席で聞いたらよく鳴っていた。突き刺さるような鋭いフォルテシモが魅力。ものすごく硬質で、密度のある音色。

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いやー、実によく鳴る。kitanoのチタンスネア、K-TISD1455-3T。シェル厚は3mm。6mmとかのもあるようだが、私には3mmぐらいがちょうどいい。ラグもチタン。ボルトはブラス。
私はスナッピーを結構締め上げるので、ピアニシモでのロールの反応が鈍くなるのは宿命と思って諦めるが、それでもはっきりした輪郭があるのでピアノでもオケに埋もれない。というか、小さく叩いても音量が出ちゃうんだよな、これ。録音を聞いてみないとこの辺りのバランスは分からない。出すぎかもしれん。
せっかくチタンスネアを買ったのだからと、フープもkitnoのチタンに変更。ダブルフープ。ちなみにこのフープ、片方だけでもスネアが1台買えるほどの値段がする……(だからスネア面はダイキャスト)。
ダブルフープの効用ってどんなもんだろうと、それほど期待してはいなかったが、付けてみてびっくり。全然違う。音が締まった。ローズウッドのスネアみたいに、かなりまとまったストレートな音に。余計な倍音もカット、暴れないし、音が塊のように引き締まる。こりゃすごいわ。なんでかねぇ。力学的なことを知りたい。
ま、私がダブルフープを付けた理由は、音色の改善もさることながら見た目がカッコイイからなんですけど(うそ)。だって、二重の輪っか。これはカッコイイでしょう。

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ダブルフープは5.5インチぐらいだとストレイナーに干渉する可能性があるため、写真のように切り込みが入っとる。スナッピーのケーブルは、何とかという聞いたことのない素材で、反応がいいらしい。ほんとか?しかしこのケーブル、針金みたいにかなり硬いのでオフにしても形が固まっててちゃんと下がらない。スナッピーが鳴ってしまう。普通のヒモに変えようかな…。
スナッピーは金カノウプスに。やっぱカノウプスのスナッピーってよく鳴る気がする。パールの直線タイプのやつもロールの反応がよくて魅力的だが、フォルテシモでスネアのど真ん中をバシッと叩いたときの鳴りが弱いので、やはりフォルテの打撃音を優先してカノウプス。説明見たらメタルシェルには金より銀の方がいいみたいなことも書いてあったが、どうなんだろう。そのうち試してみる。
ヘッドはごく普通のレモのコーテッド。アンバサダー。裏もレモのアンバサ。ごく普通の組み合わせ。
高校生の頃からヘッドはそれこそ色んなものを試してきたが、結局行き着いたのが(というか巡り巡って戻ってきたのが)この組み合わせなんだよな。普通すぎて何の工夫もないけど。
クラシック、しかもシンフォニックを志す私のようなスネアドラマーなら、6.5インチぐらいの木胴を深い音で鳴らしたいというのが一般的なのかもしれない。フィルハーモニックモデルとか、クラシック用に開発されたやつ。Pearlなんて結構いいスネアをたくさん作っているし、YAMAHAにもクラシックモデルがあるし。そういうのに直線スナッピー付けてルネッサンス張って叩くと、高めにチューニングしても、ズンッと沈み込むような下の音がちゃんと鳴ったりする。私もそういうのが好きだった。
今回、kitanoを買うときに迷ったのがカノウプスのゼルコバで、別にクラシック用というわけではないんだが、深みのある温かい音がする。音量も出るし抜けもいいし、カノウプス全般に言えることだがロールがすごく綺麗に鳴るし、こりゃ買いじゃないか、と思った。旧価格でも15万ぐらいするのだが、値段以上の音色が出せる。
しかし何で最終的にkitanoのチタンになったかといえば、それはもうずばり、立ち上がりの鋭さ。楔を打つように決まるフォルテ。私の中でのスネアのイメージはショスタコーヴィチ(の交響曲)なんだが、ショスタコーヴィチで最も有効的な音色は、いわゆるクラシックらしい深く広がりのある音色ではなくて、多少汚かろうとバシバシ決まる超ストレートな鋭い音色なのだと確信している。
じゃあ、ショスタコ以外じゃ使えないんじゃないの? ……。いや、どの曲を叩いてもショスタコっぽいスネアになるのだ。いいことじゃないか(うそ)。
今までクラシック叩きとしてのプライドから木胴を使ってきたが、やっぱり自分はメタル派なのかのう。
思えば、初めて叩いた高校の学校楽器はLudwigの400だった…。大学のオケにあったのもなぜか400だった。あれはいいものだ。スチールスネアの鏡ですな。
と、同時に、私を惹きつけて止まないのは浅胴のピッコロスネア。パリッパリでカンカン鳴る超ハイピッチにチューニングされたもの。
私が高校生の時にバイトして初めて買ったスネアは、Ludwigの13×3。これこそ吹奏楽ならまだしも、オーケストラでは使う機会なんてまるでない。まったくない。この10年間、オケで使ったことなどない。いや、キャンディード序曲を1度叩いたか。軽くて薄くて持ち運びしやすいし、便利なんだけどな。

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これ。LudwigのLS555。13×3、メイプル。打面にはルネッサンス。
ハイピッチスネアに惹かれたのは……、あれ? これもショスタコだ。カラヤンが振った10番、ベルリン・フィルなんだが、すごいハイピッチでカッコよかったんだ、少年心に。アシュケナージ盤も同様。で、こういうスネア叩きたいなと思ってどんどんハイピッチドラマーになっていった。
結局チタンも通常よりはるかにピッチが高いし。特に打面はそうとう締めてる。締めた方がばちのリバウンドもいいし、ロールしやすいし。
というわけで今日の結論。スネアとは、ショスタコーヴィチである。……。