セリエA第5節、ミランとユベントスの
試合を立て続けに視聴しました。
両方のチームに共通していたのは…
「今週のCLを見据えてのターンオーバー」
といったことでしょうか。
ミランは、左右のDFでカラーゼ、カフーの
両選手をベンチスタートさせて、それぞれ
セルジーニョ、スタム選手を先発させました。
ユベントスは前線からボランチにかけて、
思い切った策にでました。
FWはイブラヒモビッチ(或いはデルピエロ)
選手の処へサラジェータ選手を、左サイドは
ムトゥ選手、ボランチでジャンニケッダ選手。
それぞれ結果と感想を。
まずは、トレビーゾ0−2ミラン。
この試合のミランは、ターンオーバー云々
以前の問題として、ちょっと出ている選手の
中にユルさを感じずにはいられませんでした。
いつものパスワークの速さがなかったのと、
両サイドから攻め込んで相手守備陣を切り
崩そうとするシーンが余り見られなかった。
攻撃パターンとしては、カカ選手を中心に
中央から突破をはかり、ジラルディーノ選手に
裏をつかせようとするのが多く、相手にそれを
読まれていたように思えました。
しかし前半、そのパターンでカカ選手が停滞した
局面を打開し、先制点を演出したあたりは彼の
能力の高さがなせるワザでしょうね、やはり。
44分、カカ→シェバ→カカのワンツー、
すかさず裏を突くスルーパス。それを受けようと
したジラルディーノ選手が相手に倒されてPK。
これをシェバが落ち着いて決めてくれました。
先制できたのと、後半にカフー、カラーゼ両選手が
入って多少安定感が出てきたものの、やはり
いつもらしくないところが目立ちました。
が、相手が疲れてマークが甘くなってきたことにも
助けられました。
後半20分過ぎから、流れの中からフィニッシュ
まで持ち込むシーンが増えてきて、28分に
ピルロ選手からのクロスをガットゥーゾ選手が
ヘッドで落とし、そこへジラルディーノ選手が
ダイビングヘッドで押し込んで2点目。これで
勝ちはほぼ決定的に。
2点差での完封勝利を「物足りない」などと
いっては贅沢かもしれません。
また、どうしても直前のシャルケ戦を控えて、
なるべく無理せず怪我などせずといったことも
選手たちの頭には若干あったのかもしれません。
内容的に今ひとつであっても勝点3は落とさず。
結果オーライかもしれませんが、それでよしと
しましょうか。
☆
さて、パルマ1−2ユベントス。
こちらも何だか結果オーライの印象の深い試合
でした。
前記の通り、大胆に先発選手を代えてきました。
といったって、普段控えの選手たちだって層々たる
選手ばかりです。
しかし前半は、やっぱりユルかったですね。
先制はパルマ。14分に左からのクロスにFWの
コラッディ選手が競り勝ち、デルベッキオ選手が
ゴール。
このシーンまでの時間も含めて、コラッディ選手を
ポストに狙ったシーンがパルマには幾度となくあり、
ユベントスの対応が遅れるシーンがみられました。
先発のサラジェータ、ムトゥ両選手は、私がみる
限りチャンスを生かしきれませんでしたね。
特に、ムトゥ選手。後ろのザンブロッタ選手との
コンビネーションをもっと生かしてほしかった。
こうした停滞した空気を変えようと奮闘していた
のがカモラネージ選手。前半枠内シュート2は、
いずれも彼のミドルからのものでした。その1本が
前半43分にゴール右隅に突き刺さります。
これを機に流れを掴もうとカペッロ監督は動きます。
後半、エメルソン、イブラヒモビッチ、ネドベドの
各選手をほぼ10分おきに投入。これで布陣は、
「いつものメンバー」へ。パルマが前半ほどの
動きが鈍ってきたのと、中盤選手の負傷交代もあり、
ペースは完全にユベントスに。それでも堪えていた
36分、ビエラ選手からのスルーパスを右サイドで
受けたイブラヒモビッチ選手がDFを引き付け、
絶妙なクロスを走り込んできたビエラ選手へ
挙げ、これをヘッドできっちりとゴール。
最終的に、これが決勝点となりました。
今節のユベントスの戦略としては、普段出場機会が
ないものの潜在能力の高い選手を出来るだけ試合に
出させ、チーム全体の競争意識を持たせること、
それとやはり抜けては困る主力選手に一定の休養を
保障すること、もちろん勝点3という結果を得る
こと。まあ…すべて出来たわけですから、満足の
いく内容といえるのではないでしょうか。
ただ…これが引き分けだったりしたときには後々
こういうのが尾を引きかねないリスキーな策である
ことは確かです。
どうしても結果が求めらるこの世界。今週のCL
ミランは、アウェイでシャルケ戦。
ユベントスは、ホームでラピッド・ウィーン戦。
いずれも、選手たちの奮闘とともに、監督の采配にも
注目したいと思います。