Arctic Monkeysを見てると思う。
彼らのルックスは、お世辞にもかっこいいとは言えない。
体育教師みたいなジャージ、薄汚れたパーカー……。
家の中で頭でも掻きながら過ごしてそうな格好で、彼らはステージに立つ。
でもどうだろう、ステージの上で彼らが音を鳴らすや否や、観客たちの目には彼らしか映らなくなる。
いつの間にやら、この世の人間は2種類しかいないかのような錯覚に陥る。Arctic Monkeysと観客、その2種類だ。
彼らのライブパフォーマンスには、Radiohdadのような芸術性もないし、Libertiesのような泥臭さもない。
しかしそこはどこまでも正直な音で満ち溢れている。激しさとエモーショナルが組合わさるシンプルなサウンドの嵐。圧倒的な疾走感に誰もが身体を躍らす。人はそれを裸のロックと呼ぶ。
こんなことを言うとどこかのメタラーに怒られてしまいそうだけど、音楽ってのはどこかで着飾った瞬間に終わると思う。
ロックのカッコ良さってのは絶対、飾らない純心の中にこそあると思う。
ステージ上でのルックスなんか全く気にせず、裸の音だけをストレートにぶつけるArctic Monkeysの姿に、俺はライブパフォーマンスの本来の姿を垣間見た気がする。
デビューして2年の若造に、誰も勝てない理由はそこにあるんだな、と。