今から35年ほど前、私は愛知県春日井市で5歳と3歳の子供の育児をしながら「テレフォンサービスの創作童話を書きませんか?」と言う広報の記事に目がいっていました。
わが子に読み聞かせる為にと投稿を始めました。
700字にまとめて一つのお話を書くのはとても難しかったのですが、そのお話が録音されて流れるとなんともいい感じでした。
効果音も入ってナレーションの方はプロでしたので声の使い分けもとてもよかったです。
何度か投稿していると全国ネットでNHKの取材が入ったのです。
子供はテレビに出るのを拒みましたが私はやる気満々!
長い時間をかけて収録、そしてニュースで流れた時…あんなにお洒落してニコニコ顔で話したのに声の出演のみの自分にがっかり…と言うほろ苦い思い出。
子供はしっかり写って遠くの親戚から「見たよ〜」と電話がかかりました。
そんな思い出のお話をここで、へんし〜ん!
「お母さん、大変!ミカンの木に変な虫がいる。」と言って飛び込んできたのは誠くん。
「ここ、ここだよお母さん」と指差した木には5センチ位の青い虫。
「誠くん、この虫さんはね、変身するんだよ。可愛いじゃないの、頭をなでてごらん。」
そう言われて虫さんの頭をなでた途端…虫さんは怒ったように赤い角を出してプ〜とおならをしました。
「くさい!」「ね〜誠くん、変身するところをこれから見てみようね。」と言ってお母さんはニッコリしました。
それから何日経ったでしょうか?虫さんは動かなくなりました。
誠くんは虫さんが死んじゃったのかと思って悲しくなりました。
お母さんは、動かなくなった虫さんが止まっている枝を折ってお部屋の花瓶に入れました。
そしてついに変身する日か来たのです。
誠くんとお母さんが見ている前でかたくなった殻が割れて大きなアゲハチョウが出てきました。
お部屋の中をふわりふわりと飛んでいます。

お母さんが窓を開けるとその大きなアゲハチョウはニコッと笑ったようにして大空に飛んでいきました。

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