面白い。実に面白い製品です。
GOKISO・
AEROSPACE HUB
日本の愛知にある近藤機械製作所という航空機ジェットエンジンから、ハードディスクなどの軸受けを作る会社の自転車部品、処女作になります。
すでにオランダで発表され、今後フランスでも展示会に出品するみたいです。
重量自体はそんなに軽くありません。フロント240グラム、リヤ455グラムですから、トップクラスの軽量ハブの倍くらいあるでしょうか。ダッシュなどの超軽量カーボンハブなら3倍くらいですか。
でもこのハブには重量よりも大切なコンセプトが込められています。正直、今書いているMTBを含めたベアリングの話しの一歩先を行かれてしまいました(涙)。書くのやめましょうか……。
このハブはベアリングに仕事をさせています。ゆがみが生じてもベアリングがちゃんと作動するのです。そのために逃げの空間やサスペンションを組み込んでいます。
さらにエンドの当たり面は球面状になっていて、ゆがみ、たわみを解消する世になっているのです。どちらかというと私はシャフトを敢えて柔らかくしようと考えましたが、ハブにゆがみを取るサスペンションを仕込むとは……。脱帽のアイディアです。
フロントは4ベアリング、リヤは6ベアリングです。いやいや素晴らしい。
ベアリングがあるからといって、回転抵抗が増えているわけではありません。0.5グラムの荷重ですら動き出すほどの滑らかさです。しかもですね、入力エネルギーがほとんど熱エネルギーに変わらないほどの高い変換効率を持っているんです。ベアリングを複数にして、さらにサスペンション構造を組み込むことで、直径2ミリという非常に小さな玉にすることに成功しています。これによりベアリング自身が熱を発することがほとんどなくなり、摩擦も軽減。接触抵抗も減っています。
その回転は正に異次元。コンプレッサーのエアで回り出してしまうほど!いやいやパソコンの冷却フィンではないのですから……。
ブラボー! メイドインジャパーン!!
ハブは回転部の中心なので、リムほど重量は関係ありません。私が重要視するバランスがこのエアロスペースハブにはあります。
フリー部分も90ノッチという十分な細かさ。6本爪なので、ストレスは十分分散するでしょう。
惜しむらくはホイールにまで完全に意識が行っていないこと。ストレートスポーク仕様があって、完成体としてのホイールの性能にまでこだわりが及べば……。このゴキソは自転車ホイールの歴史を塗り替えるかもしれません。
そのポテンシャルは十分に感じ取れます。
でもまずはベンドスポークからですね。これとファストフォワードのリムでも組み合わせて、サピム当たりでハイテンションで組めれば、かなりスゴイホイールになるかと。
でも……、すんごく高いらしいです。ぱらぱらと探したところ、慶応大学創始者が十何人必要だとか……。
それでも注目の的ですね!
後、BBも開発中らしいので楽しみに待ちましょう。
因みに聞き慣れない『GOKISO』(ゴキソ)という名前は、会社の近くの地名・御器所から取られたとのこと。なにやらゴキカブリさんを思い出してしまいました(笑)が、漢字だと良い名前ですね。

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