体力だけが取り柄だった記者も30代に突入してから、いつの間にか「疲れた」が口癖に……。「スマン!」の一言で仕事をどんどん増やしてくれる編集長と、口を開けば「もうボク限界です!」とこぼす後輩に挟まれ、知らず知らず疲労とストレスが溜まり、若いころのように「寝れば回復する」というわけにはいかなくなってきた。
人間ドックでは要注意を示すパラメータがズラリ。さすがにこのままではヤバい! 手遅れになる前に自分をもっと大事にしなくては……。そこで手始めに疲労やストレスを軽減させるため、いろいろ調べてみたところ(職場をかえるという手もあるが)、「オルニチン」というアミノ酸の一種に、疲労・ストレスの軽減効果があることがわかった。
関連商品が多数出ているのでご存じの人もいると思うが、「オルニチン」は肝臓で活躍するアミノ酸のこと。我々の体内にも存在し、日々の食事にも微量ながら含まれている。一般的にアミノ酸はタンパク質に多く含まれているのだが、この「オルニチン」は、普通のアミノ酸とは異なり「遊離アミノ酸」と呼ばれ、特にシジミに多く含まれているそうだ。
では、なぜ「オルニチン」に疲労・ストレスの軽減効果があるのか? その答えは肝臓の働きに関係があった。
肝臓といえば、アルコールの代謝を担っていることで知られるが、それ以外にも“アンモニアの解毒”という重要な役割を担っている。正常に肝臓が働いていない人は顔色が悪いもの。肝臓の機能が低下する(処理能力が低下する)と、疲労やストレスはもちろん身体のあちこちに影響が出る。この疲労の元になるアンモニアを解毒するために、オルニチンが重要な働きをしているのだ。要するにオルニチンが体内で増加すれば、アンモニアを解毒する機能(オルニチンサイクル)が活発化し、疲労回復が促進されるというわけ。
先日行われたオルニチン研究会の発表では、オルニチンで疲労やストレスが軽減すれば肌質も改善することも検証から明らかに。オルニチンには美肌効果もあるようだ。さらにNASH(非アルコール性脂肪肝炎)という、アルコールを摂取しないにもかかわらずアルコール性脂肪肝に類似した症例にも効果が認められている。ちなみに我が国のNASH予備軍は1000万人といわれ、NASHが悪化すれば肝硬変や肝臓ガンへと進行する危険もある。こうしたNASHを含む脂肪肝の進行を抑制する効果も、オルニチンには期待されているのだ。
とはいえ、寿司屋で貝類ばかり注文する記者ならいざ知らず、疲労やストレスを軽減させ、美肌効果も期待できるとはいえ、毎日シジミ三昧というわけにはいかないはず。そんな人はてっとり早くオルニチンたっぷりのサプリなどで摂取してもいい。疲労回復・ストレス軽減・美肌効果の三拍子そろったオルニチン。最近、何だか疲れが抜けないと思ったら、試してみてはどうだろう。 <取材・文・写真/日刊SPA!取材班>
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