後藤誠氏のブログの
「安いことは本当にいいことか?」というエントリーを読みました。
後藤氏のブログについては、うちのブログの記事
「音楽評論家ってなにもの?」で、
ネットでの感想表明のよしあしを、世代論に還元するのはおかしくない?と、
書いたのですが、今回は後藤氏の意見にうなづきました。
程度問題だけれども、エントリーの話題になっている新譜1200円、というのは、不当だと思います。
ぼくはCD製作の段取りとかはぜんぜん知らないただの音楽好きですけど、1200円じゃ、レコーディングの費用すらまかなえないんじゃないのかなあ、と思います。
CDがぼくら消費者の手元に届くまでには生産と流通と小売とが大まかに分けるとあってそれぞれ費用がかかり、さらに儲けがないと
CDはぼくらのところには来ない。
今の資本主義社会だと、業種の差はあれ、どこも一緒ですね。
この構造は。
> このCDが発売されることを知った時、私は発売元が設定した1200円という値段に、少なからず驚きました。これを無条件で歓迎していいのか疑問に感じたのです。
> 新譜CDが1200円という値段で売るには、どこかで無理や偽装が生じているのではないか、と。
ぼくもそう思います。
話題のトヌー・サイソーのアルバムについてはまったく知らなかったのですが、ぼくも似たような「安すぎる」新譜を買ったことがあります。
財団法人東京オペラシティ文化財団が出して、タワーレコードで売ってる『武満徹の宇宙』。
発売元の
サイト
ぼくにとって、語るには難しい音楽なんだけど(だから、ブログで取り上げられないでいました)、非常に気に入って何度も聞いています。
これ、1050円です。
クラシックは廉価版がジャズよりも多いと思うのだけれど、1050円はさすがに、再発ものしか見たことがありません。
このCDはとてもいいものだとおもいます。
武満の協奏曲が「宇宙」というテーマでまとめられていて、こういう切り口があるのだなあ、と感心するし、ライブ演奏も精緻かつダイナミックだし、ジャケットもかっこいい。
3000円出して買っても、いい!と感動するCDだと思いますが、
考えてみれば、1000円なんて、
こんなに安くて、ちゃんと商売として成り立つのかなあ、
と後藤氏のブログを読んで危惧しました。
正直なところ、買ったときに「1000円『なら』お得じゃん!」という思いも頭を掠めたのですが、それは恥ずべきことだった。

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