あとがき  

 この物語を、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

 「ゆきくん」は、実在し、私が飼っている2匹のミニウサギの中の1匹です。
 ミニウサギは生後3〜4か月しないと性別がはっきりしないので、女の子であることを願って、「ゆき」と名付けましたが、男の子でした。
 2匹目は、どちらでもいいように、「りん」と名付けましたが、こちらは念願かなって、女の子でした。

 彼らが私と夫に飼われて幸せかどうかは、わかりません。
 しかし、私たちは、彼らを幸せにしたいと、常に願っています。

                 2009.2.27.
                       ノエル
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6.おかえり、ゆきくん!  

 ゆきくんは、いきをハアハアはずませて、やっとおうちに帰りつきました。
 だいじなおくすりのふくろは、首にしっかりとかかっています。
 ママが、笑顔で出むかえてくれました。
「おかえり、ゆきくん!」
「・・・ただいま、ママ。・・・寝てなくていいの?」
 ゆきくんがそう聞いたときは、ママのうでの中でした。
「ゆきくん、いつもありがとう」

 翌日、ママは、すこしは熱がさがっていました。
 ゆきくんは、ごほうびに、大好きないちごとバナナをもらいました。

              おわり
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5.にげろ、にげろ!!  

 ゆきくんは、帰り道を、ママが言ったとおり、やおやさんにもよらないで、ひたすらピョンピョンととんでいました。
 
 ところが、うしろから、人間のおとこのこたちの声が聞こえました。
「あ!オレンジのうさぎがいるぞ!」
「追いかけて、つかまえろ!!」
 ゆきくんは、少しは人間のことばがわかるので、ひっしになって逃げました。
 出せるかぎりのスピードで、まっすぐにではなく、ジクザグにピョンピョンと飛んで逃げました。
 案の定、男の子たちの一人が、
「ぎゃーーーっ!!」
とさけんでいました。じてんしゃがたおれたようです。

 ゆきくんは、ひたすら、ピョンピョンとはしっていきました。
「たおれた子、ケガをしてないといいけど・・・」
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4.やっきょくで・・・  

 やっきょくは、びょういんを出て、左に曲がった所にあります。
 青いかんばんのやっきょくに、ゆきくんは入って行きました。
 やっきょくにも、びょういんからでんわがあったようで、一人のやくざいしさんが、ゆきくんを見て、にっこり笑いました。
「ゆきくん、こんにちは。ママのおくすりのじゅんびは、できてるわよ」
「・・・ありがとうございます」
「どういたしまして」
 いつものやさしいお姉さんが、ゆきくんがお口にくわえている紙を受け取ってから、おくすりをふくろの中に入れてくれました。
 そして、それをゆきくんの首にかけてくれたのです。
「はい、これでおわり!帰り、気をつけてね」
「は〜い!」

 「おつかい」がおわったゆきくんは、やっきょくを出て行きました。
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3.びょういんで・・・  

「こんにちは」
 ゆきくんはそうあいさつしましたが、うけつけの女の人には、「キーーーッ!」という、変ななきごえがきこえただけでした。
 でも、女の人は、すっと下を見ました。
 見なれた、オレンジ色のうさぎさんが、なまえとでんわばんごうが書かれた首輪をつけて、立っていたのですから。
「こんにちは、ゆきくん。ママからでんわがあったわよ」
 女の人は、にっこりわらって、いちまいの紙をゆきくんに渡しました。
「はい、これ。おくすりのなまえが書いてあるのよ。いつものやっきょくに、持って行ってね」
「・・・わかりました!」
 ゆきくんは、紙をお口にくわえて、ピョンピョンとびょういんを出て行きました。
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