2009/6/26
我輩は猫である。名前はもうない
10余年前、姉貴の下宿に居候をし始めた一匹のぬこ・・・もとい猫。
白黒の雑種で、ジャンプがお得意。甘えようとするときは必ず肩に飛び乗ってくる。
得意技はジャンプだけではない。部屋のドアを開けること。
ノブに飛びついて開ける。唯一失敗したのは、ドアの閉め方を覚えさせなかったことだ。
外を出歩くのが日課で、二階の小さな窓が出入り口で、いつも猫用に開けていた。
だから時々シマヘビが部屋の隅で昼寝をしているときがあった。
父親は蛇が大の苦手。
火バサミでつまみ出していた。
いつも暗く涼しいところに隠れて、暖かいときは散歩ばかりしていた我が家の猫。
晩年はゲージの中で静かに暮らしていた。
末期の大腸癌だった
好物の肉や魚はおろか、普通のキャットフードすら食べられず、相当ストレスがたまる生活を送っていた
いつも怒った口調で鳴いていた。
母親は、猫の看病に疲れていた。
自然、家族での口げんかも多くなる。
ウチの猫は空気の読める奴だ。
「私がいるとここの家族はだめね〜」
そう言われたようだった
静かに去った
今は、父親の勤める霊園を見下ろせる、少し小高い丘に眠っている。
我が家にはじめて来た猫
名前はもうない
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