「友情パワーをありがとう!TVアニメ『キン肉マン』」
映画

「人助けは罪悪だと言ったはずだぞ!」

「悪魔にだって友情はあるんだ〜!」
TVアニメ『キン肉マン』を見ている。
思えば、人生で初めて熱中したものが『キン肉マン』だったのう。TVで超人オリンピックのラーメンマンvsブロッケンJrのあたりから見始めて、見事にハマッた。
で、単行本を集め始めていく年月、完結して二十数年。何度コミックを読み返したことか…。
アニメ版はアデランスの中野さんとアナ、キン骨マン一味のギャグシーンがうるさくてすぐにシリアスな展開に水を差すんだが、それでもこのベタベタな友情の物語の何と感動することか。
感動シーンは数あれど(原作および第二期アニメでは何と言ってもロビン消滅のエピソードが感動的だが)、第一期アニメの最大の盛り上がりはやはりマッスルブラザーズvsはぐれ悪魔超人コンビだろう。
ニュー・マシンガンズ戦からなだれ込むこの一戦、アシュラマンの執念の戦いと言ってもいい。キン肉マンとテリーマンの友情の行方、カメハメの死と二代目グレートの誕生と、試合そのもの以外の部分で進行するドラマも魅力的だ。出ずっぱりのはぐれ悪魔たちの、妥協なき徹底的なワルっぷりも炸裂。
卑怯な駆け引きでテリーマンから星マークを奪って勝利したにも関わらず、約束を破ってジェロニモに改良阿修羅バスターを食らわせるあたり、すがすがしいまでの極悪ぶりだ。
で、「黄金のマスク編」からの因縁で正義超人に挑戦し続けて、対マッスルブラザーズ戦は試合時間2時間を超える熱闘(作中、全試合でも最長の部類)。あの手この手で攻めてくるわけです。三面全てを怒り面に変えたアシュラマンは、まさに悪夢のような強さ。
で、サンシャインが試合を捨ててアシュラマンの危機を救ったときにこのセリフですよ。
「悪魔にだって友情はあるんだ〜!」
泣けますな。
アシュラマンはかつて自分を助けて滝つぼに飲まれたサムソンティーチャーの思い出を語り、三面号泣。
アニメのアシュラマンの声は郷里大輔氏。
ロビンの声もやってて、そちらは低くて太いながらも知的な声。しかし郷里氏はバスク・オムやウイグル獄長や山のフドウを演ずるお人です。ドスのきいたガラガラ声で筋肉質巨漢系がよく似合うお人です。アシュラマンもそんな声です。
原作からはもっとスマートで二枚目な感じの印象を受けるんで、とても違和感のある声です。が、もう「黄金のマスク編」から出ずっぱりで、タッグ編までの流れではキン肉マンの次に出番の多い超人だと思うんだが、こうまでよく出てきてしゃべりまくってると、慣れてくる。この低いダミ声が。
で、泣き面もこの声でやるんだよな〜と思ってたら、思ってたら、「ザンジャイン〜、ひどだすけばぁ〜」(←実際、濁点がやたらついたような声に聞こえるのです)のあと、顔を上げて号泣、続くセリフ「罪悪だと言ったはずだぞ!」で急にイケメンでサワヤカな声に!!
もちろん、演じてるのは郷里氏なんだが、すごくスマートでカッコよくて、まさにアシュラマンな声に変わるんだ!
これがプロなのかと思って感動した。さすがだ。
というわけで、色んな意味で感動した。
やっぱりはぐれ悪魔超人コンビ最高だよ。