2017/7/22

初ミゾグチかな  エンタ
世間は夏休みですが、「新平家物語」(溝口健二監督)、話の筋はだいたい分かってるところに、原作の大長編小説をどう料理するのかと思ったが、案の定ぜんぜん面白くない。
原作がベストセラーとはいえ、歴史上ずっと悪役のイメージだった清盛を主役にして、広い層に受け入れられるようにするために色々工夫していると思しきところもあり、なかなかむつかしいですね。
そもそも合戦のシーンが全くなく、それどころか作品中で一人も斬られない。
さすがにそれは無理があるだろう。
じゃあどういう映画なのかというと、公家中心の社会から武家の世界に変えていこうとする改革者清盛を描いている、ということにしたいのだろうけど、冒頭で公家の政治の理不尽に気づいた清盛が、最後のシーンで(公家たちを遠くに見ながら)いつかお前たちを引き摺り下ろしてやるーと叫ぶまで、ほとんど何も成し遂げてないじゃん、ということなのだ。
短いエピソードの繋ぎ合せで話は進み、クライマックスシーンは、比叡山の僧兵軍との対決なのだが、スペクタルなのは大勢の僧兵が集まってきて山道を進軍するところだけで、カタルシスも何もない。京都御所の遠景も、京都市街の遠景もなく、セットの中と山道だけしか映らない。
そもそも比叡山にしても公家の政治に怒っていて、立場は平家と同じはずなのだが、清盛たちは公家社会での地位を得るために比叡山を退治するという展開で、もうちょっとなんとか工夫が要るだろう。だいたい公家社会を武家社会に変えても、庶民には大して関係ないことで、武士の立場が向上するというのが観客に嬉しいのか。もしかすると時代映画を作る人々というのは、武士階級に何か強い思い入れがあっ足りるのかもしれない。
結局、男優と女優のアップのシーンは長々と写す、お金をかけたシーンもカットできなくてだらだらと流す、ストーリーに説得力とハラハラドキドキを持たせるためのシーンは二言三言の台詞だけで終わり。面白い映画のための金のかけ方、編集の仕方ではなく、関係各方面の顔を立てるためだけの映画作りになっているようだ。
清盛の母親というのが元白拍子で、ずっとおっぱい見えそうな変な衣装で、ここだけアナーキーな感覚を見せていた。
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2017/5/28

くらまくん  
倉阪鬼一郎さんも田中啓文さんも、いつのまにか時代小説作家になってしまった。
はい、僕らが本を買わないのが悪いんです。すいません。
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神奈川近代文学館は、だいぶ地味な感じ。林不忘とか無視されとるですね。
大佛次郎記念館も、鞍馬天狗のポスターが貼りまくられてるとかそういうことはなく、むしろそれらもあえて無視されてる感じ。
大佛次郎研究会なるものがずーっと活動を続けている風だが、多分一人しかいなさそう。
でも、なかなかこういうのは大変ですね。
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2017/4/22

JK  エンタ
突然上皇なんて単語が復活すると聞くと時代感が揺らぐ。
そろそろ職業選択の自由、移動の自由、その他もろもろを取り戻してあげる時期じゃないかと思うのだが。
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時間がちょっとできてしまったので、しかたなく「ゴーストインザシェル」とか見る。
強力わかもと世界で始まり、たけしも出てるやん、それに桃井かおりも!
つまり、ブレラン+JM+桃井かおり。
作品の中で唯一人間(役者)がいたすれば桃井かおりだなあ。
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2016/12/22

鎌倉おまいり  
平日時間が取れたので鎌倉へレッツゴー。妙本寺の長谷川海太郎(林不忘)の墓地と碑の写真を撮る。
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季節がらかもしれないが、落ち葉だらけで、次には掃除の準備をして来ないといかん。
お彼岸の後とかに来るときれいになってるとか? 写真を撮るにはお花も要るね。
墓石は新しく、夫人が亡くなった79年だかの後に建て直したのかもしれない。
鎌倉は平日でも観光客だらけであった。シラス釜飯を食う。久しぶりに生シラスが入荷したのだとか。
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クラブW杯の鹿島-レアル戦は手に汗握った。鹿島にも勝つチャンスは多々あった。特にディフェンスはほんとに神がかってた。テクニックもフィジカルもスピードも少しずつマドリッドが上なのはたしかだけど、それでも勝てるのが不思議なところ。延長でロナウドにやられたのは仕方ないとしても。

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2016/9/25

時代ものの時代  
そしたら時代劇DVD9本1800円というのを売ってて、1935年山中貞雄「丹下左膳余話 百万両の壷」、1953年マキノ雅弘「続丹下左膳」が入ってたので買って、見た。どちらの大河内伝二郎。
「百万両」は全然おもしろいところがない。人情落語か、とんち話のようなストーリーで、丹下左膳が登場すること自体に大きな違和感がある。
「続」は、第1作の後編という作りで、冒頭のタイトルバックからして大勢の捕り手に左膳が取り囲まれているシーンで始まる。作品として、妖刀に狂わされる左膳と、彼を守ろうとするお藤の鬼気迫る描写が凄まじく、これはよい。しびれる。多少ちゃちい感もあるが、それはそういう時代ということで。この「続」だけがセットに入っていて、前編も見せろという気もするが、後編だけ見た方が幸せということもあるかもしれない。
「シェイは丹下」の下りは両作とも出で来ないが、大河内伝二郎の滑舌の悪さなのか演技なのか、雰囲気は分かる。
DVDセットには、林不忘の左膳もの以外の新大岡政談「魔像」も入っているのだけど、まだ見てない。その他も見たら面白いのかもしれないけど、なかなか興味もわかないし、いずれそのうち。

いろいろ本を漁っているのだけど、最近のものすごい時代小説ブームの割には、時代小説論のようなものにはほとんどお目にかからないのも意外な気がする。そう言いいつつ、何を論じればいいのか分からないが。司馬、池波あたりまではムック本が山ほどあるけど、それ以降には技術的に見るものはあまりないのだろうか。時々話題作はあるけど、突拍子も無いアイデアということなら柴練や五味康祐、山田風太郎でも散々やってるし。
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2016/9/5

シェイはタンゲ、およよ  エンタ
丹下左膳をまとめようとしてんだけど、知名度がある割には意外に文献が少ない。
元々原作が、林不忘の「新版大岡政談・鈴川源十郎の巻」( 乾雲坤竜の巻)と、「丹下左膳・こけ猿の巻・日光の巻」の2作しかない。新聞連載当時から大人気で、完結前から映画が作られるほどだったのだが、この第二作を書いた翌年1935年に不忘は35歳で他界してしまうのだ。アメリカ放浪から帰国してすぐ人気作家になった不忘は、文壇付き合いが無く、義理で作品評をしてくれる作家もいなかったらしい。
映画についての紹介は多いが、例によって有名監督と俳優のちょうちん記事ばかり。
そもそも初期作品のフィルムは現在は完全な形では残ってないらしい。なんてこったい。恨むよ。途中に戦争もあり、GHQによる時代劇排斥もありで、いろいろ仕方ないところもあるのかもしれないが。
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フランスにおける「ファントマ」みたいに評価されないものか。
小説としては、川口松太郎の書いた青年左膳版もあるらしい。

それはそうと、市ヶ谷で「GOTEKI」もらってきたお。
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2016/8/22

流す涙がお芝居ならば  エンタ
市川崑特集ということで『雪之丞変化』を見る。何度もリメイクされている作品だが、オープニングクレジットで長谷川一夫主演と知る。あと山本富士子と若尾文子。始まってみると、長谷川一夫二役らしい。もちろん話は面白いのだが、二重あごのぼよんとしたおっさんの白塗りのアップを延々見させられるのはなかなか苦痛。女形っていうのは舞台の外でも普段でも裏声で喋ってるものなのか、よく知らない。若い頃ならすごかったのかもしれないが、なんでこんな映画を作ったのか意図不明。オールドファンなら入るだろうというゲンナマ志向か。そういえばセットも安く作ってあるげな。やたら背景が霞がかってて、1000万ぐらいでできるんでは。台詞は諧謔や社会批判がふんだんなのだが、やたら決め台詞っぽく喋ってて興ざめする。原作は双子オチだと思ってたんだけど、そこまで話が進まないので、なんのための二役なのか。ただ若尾文子(たぶん)がひたすらうるわしくて、これは震えが来るほどの凄み。
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TVもオリンピックだらけで辟易するが、卓球の愛ちゃんとレスリングの吉田さんにはウルっときそうになる。
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2016/7/24

戸塚  
坂口安吾が戸塚に引っ越したという話を読んで、当時戸塚と言えば横浜のしか知らなかったんで、なんでまたそんなとこに引っ越すのかと不思議に思ってたんだけど、最近になって早稲田の近くに戸塚という知名があるらしいと知って、ああそうだったのかーとなった。
五木寛之とかのエッセイで名前が出るのでようやく分かった次第。
逆に東京に住んでる人には、東海道線で横浜より向こうにある駅に住むなんて想像もつかないんだろうね。
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2016/6/18

ヒロシマを象徴として  社会・時事
オバマの広島訪問はやはり歴史的な出来事であったと思う。や、ナイーブですまぬ。
軍にとっての停戦が8月15日、国家にとっての終結がサンフランシスコ条約とすれば、民衆の犠牲者すなわち国民にとっての終戦がようやく訪れたのではないか。
そこまで来るのに70年かかった。かかるものなのだとしみじみ思う。そしてその間に、世界中ではまた新しい戦争が次々に行われている。それらすべてが、憎しみも悲しみも過去の彼方に追いやっていけるまで、一体どれだけの月日が要るのか。クリックすると元のサイズで表示します

なんかマスゾエさんは細かいことでいろいろ突っ込まれて馬鹿げた騒ぎだったと思うが、出張のスイートルームの件が一番大きな問題ではないのか。しかしこんな細かいことで騒がれるのは、もしや普段から周りに相当嫌われていたことの現れなのかもとTVを見てるとそんな気もする。新知事にレンホーさんではもったいなさすぎる。レンホーさんは首相にならないと。でもいきなり参議院から衆議院に鞍替えするとバレバレだからと、一旦知事になって、その後でまた衆議院に立候補するという段取りも馬鹿げてるからヤメてください。ホリエモンでいいんじゃないか。あとは、えーっと、村上龍とかでどうか。
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2016/5/5

フィニッシュ  
「夢想幻戯」をゲトしたので、西村寿行作品はコンプリートしてしまったような気がする。
特にリスト作ってたりするわけじゃないので、漏れはあるかもしれないけど。
あと本当はエッセイ集「宴は終わりぬ」があるはずなのだけど、まあ気にしない。
マニア的には、同じ作品でハードカバーと角川文庫版と徳間文庫版と全部集めるとかもあるのだけど、マニアじゃないし。
そろそろ潮時かというのでダッシュしたのだけど、なんだか一息ついてしまった。
ちなみに全部読んだわけではない。
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梶山季之もかなり迫っている。ケイブンシャ文庫という謎シリーズは残っていて、既刊短編集から選んで別短編集になってるような、なってないようなでよく分からない。
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伊勢佐木町の古本屋がまた一軒消えたと思ってたら、違う店になって復活してた。
GWは面白い映画がないのだなあ。新宿武蔵野館が休んでるのが痛い。
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鶴見方面(つうか新子安)から見たみなとみらい。あんな風車がいつの間に。
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