愚管抄(巻五)
元暦2年7月9日午後ばかりなのめらす大地震ありき。古き堂のまろばぬは無し。所々のつい垣崩れぬ無し。少しの弱き家の破れぬものは無し。山の根本中堂以下歪まぬ所無し。事もなのめならず、龍王動くとぞ申し。平相国は龍に成りて振りたると世に申す。
法勝寺九重塔は、あだにはたうれず、傾いてひえんは重ごとに皆落ちにけり。
注
平相国とは「平清盛」の事です。又、フルとは地震の事を表しています。
NHK大河ドラマ「平清盛」を理解する為には、この愚管抄も良書の一つで、かなり史実に近いようです。但し、文章が難解(漢語、仏語、俗語が混じり)ですし、この愚管抄の著者(慈円)とか「広く世に表れたのは」、大正9年頃で有った様です。文科省はナニを考えているのか知らないが、この愚管抄の中から大学入試にも利用しているそうです。こんな文章は「クイズ」みたいなもので、学校教育の中からパスしても良いのです。
この愚管抄によれば、地震とは「
清盛が龍王になって地震を起こした」らしい。その様な虚言を言うのは、陰陽師(安倍氏)達の仕業なので有ろう。陰陽師は陰陽寮(職官)も有って貴族社会の中で、かなり巾を利かせていたようです。要するに、その様な時代で有ったわけです。更に言うなら、地震が起きた時は、一心に「
念仏を唱えて」祈る他に手が無かったようです。
地震の起きるメカニズムは平成の現在でもシッカリとは解らず、地震学者達も巨額な予算を使いながら、巨大地震の確実な予知は出来ないから、陰陽師達と「
お相子」でしょうか。
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