東九州自動車道が佐伯市まで開通したということなので、早速行ってみた。
佐伯市はかつては南海部郡と呼ばれ、海部と漁師の古いリアス式湾処のある港である。
しかしながら今回の開通はタイミングが悪かった。

なにしろこの原油高騰のおりがらで、しかも行ったときはちょうど漁業ストライキの最中だったから客はまばらで、どこも閑散としていた。
佐伯市自身もまだ受け入れ態勢ができているとは言えず、道の駅もなく、しかもかつての名店のいくつかはすでに店をやめてしまっている。市内案内図などもなかったので、どこにいけばいいかがわかりにくい。よそに比べると施設不足、サービス不足、足並みそろわずの感が強かったのはまことに残念なことである。
もっともこちらは全国を放浪して目も舌もいいっくらい肥えてしまっているすれっからしであるので、感覚がぜいたくなのかも知れないが・・・。
そこで釣りとサーフィンの全国的メッカである蒲江町へ足を伸ばすことにした。
蒲江は魚介類と磯釣りで知る人ぞ知るポイントで、立派な道の駅があり、魚介類のバーベキューや鮮魚の売り場もあるグルメ垂涎の場所。

こういう新鮮な魚介を焼いて1500円のセットである。
鮮魚売り場ではアサリやアワビ、伊勢エビ以外にトロピカルな不思議な奴らが一杯並んでいる。
でかい貝はタイラギである。恐ろしげな魚は名前を忘れたが、いかにも南国。ヒオウギガイも美しい。ここのおにいちゃんはかなりのソフトなイケメンだった。
いかんせんこれまでは道が遠かったのだが、自動車道のおかげで1時間ちょいで行き着いた。
しかも今なら開通キャンペーンで高速料金がかなりお安い。
海水浴やサーフィンなら元猿(もとざる)海岸がすばらしい。
太平洋の荒波が打ち寄せるすてきな湾処である。
夏休み前なのでまったく水泳客もなく、タイミング的には台風が通り抜けていたときで曇りがちであったが、それでも透き通るような紺碧の海に白い荒波がざんぶと打ち寄せて爽快そのものだった。
ここは白い砂浜ではなく緑泥片岩が薄くスライスされた黒い砂浜で、さらっとしていて、足にまとわりつかない。浜の中程までは小粒の砂利状態で、かろやかな感触が楽しめる。清潔感あふれる浜だ。
蒲江にはあまり知られていないが神武天皇が使ったまないのご神水が湧く井戸などもある。磯釣りは岸壁にうちつける荒波と格闘する勇猛なスポーツフィッシングで、東京からも釣り客が来る。
ここから少し南下すれば宮崎県の海岸に出られる。
今ならハマユウも咲いていて、同時に山が近く、鹿やイノシシなどの山の幸も楽しめる。初めての人も充分南国気分が楽しめる。民宿にたのみこめば日帰りでも昼食が食べられるから、キャンプでなくても是非一度は行ってみることをおすすめする。
子供にはクワガタやカブトムシのメッカであることも付け加えておこう。天然温泉だけはないなあ。
そこまでのぞめば罰が当たりそうな別天地ですぜ。