2008/7/29
「新しい人」誕生!

今年収穫した小麦を、石臼で挽く。晴れが続いたおかげで、よく乾燥している。ゴリゴリゴリゴリ。挽きたてのコーヒーとまではいわないけど、香ばしい香りがする。どんな全粒粉の石窯パンになることやら。楽しみ楽しみ。パンの発酵に要する時間は、夏場と冬場では全然違う。冬場は気温が低いため16時間くらいかかるけど、夏場は常温だと6時間くらいで一次発酵は完了する。でもじっくりゆっくり発酵させた方が、パンの味がいいんだよね。
この青い惑星が誕生したのは、約46億年前。最新の生物科学では、生命のおおもとである高分子タンパク質は、約40億年前、地球外からもたらされたという。その「生命の素材」を基として、まず海で発生した原始生命体が分裂・進化を繰り返し、それらの過程をへてヒトが誕生するまで、気の遠くなるような時間が流れることとなる…。
ヒト(ホモ・サピエンス)の誕生は、約20万年〜10万年前のアフリカが起源だ。そこから何らかの理由で数百人がアフリカを出て、あるものはヨーロッパへ、またあるものはアジアへ、そしてアメリカ大陸へとゆっくりと時間をかけて人口を増加させながら、移動していく。黒人・白人・黄色人種なんていうけど、もともとすべての人類は「アフリカ産」なのだ。パンだって、「アフリカ生まれ」だ。なんでも今から約5千年前の古代エジプトで偶然に出来たものらしい。
世界中のあらゆる場所で、様々な文明や科学技術、文化や宗教を生み出し・発達させてきた人類。その一方でその時々の理由や動機により、愚かしいとも思える“戦争と平和”を繰り返しながら、どうにかここまで生き延びてきた。深刻化する環境問題は、そんな人類に「ぼくらはひとつの生命体」であることを再認識させるべく“意識の変容”を迫っている。
そこに気づいた救世主たるべき「新しい人」(大江健三郎)は、このコラムを読んでいるあなたです。さてさて私は薪をくべ、石窯パンを焼こう!(了)
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