2009/1/3
2009年の始まりに

このところ元旦を除き、早朝4時半に起きて(ちなみにパン焼きの日は午前1時半起床)、川沿いの小道を歩いている。夜明け前の空気はピリリと冷え込み、空には満天の星が輝いている。
年末年始さすがに車は少なく、川の流れる音の合間に、時折木立ちのがさがさと揺れる音がする。「シカかもしくはイノシシか」と懐中電灯をあててみても、シーンとした静寂だけが残っている。
昨年から雪崩れ式に起こっているアメリカ発金融危機は、まさに世界恐慌への引き金となり、「派遣切り」に象徴される日本経済の混迷さもますます深まっていくだろう。他方、パレスチナとイスラエルのこのところの暴力の応酬に見られるように、民族間の長年の紛争が再燃しつつある。世界中いたるところに絶望と憎しみが拡散し、なんだか「戦前」を思わせるキナクサイ臭いが立ち込めている。
それでは希望はどこにあるのだろう?と、歩きながら考えてみる。希望は、ある。実際すでに古いパラダイムを脱け出し、新しい生き方を始めている少なからぬ人々がいる。大江健三郎いうところの“新しい人”たちだ。いくら天動説を唱えても真理(地動説)には逆らえないように、新しい時代の流れに耳を澄ましてみよう。
ようやく、夜が白んできた。鳥たちもさえずりはじめた。新しい一日が始まる。(了)
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