「全然固くならない。……僕はもう駄目なんだ」
「焦らないで勇次くん。信じるのよ。きっと大丈夫。おちんちんは絶対に固くなるわ」
「もういいよ。どうせもう僕のちんちんは、このままだらんとしたままなんだ。おしっこをするしか出来ないんだ」
「ごめんなさいっ! 勇次君っ!! 私を、私のことを助けてくれたばかりに……」
「ああっ、泣かないで、真理子ちゃん。真理子ちゃんのせいじゃないんだから」
「でも、あの時、不良に襲われていた私を助けようとして勇次君は……。ごめんなさい、私のせいで……」
「はは、真理子ちゃんを助けようとしたまでは良かったんだけどね。思いっきり股間を蹴られて気絶しちゃうし、情けないよね」
「情けなくなんかないっ! 勇次君は、勇次君はとってもカッコ良かったよ」
「ありがとう……。そう言ってくれるとうれしいよ」
「勇次君……、今でも勇次君は、私の王子様なの。とっても素敵な王子様なの」
「でも、今の僕はタマタマがふたつとも潰れちゃった玉無し男なんだよ。カッコ悪いよね」
「そんなこと言わないで……」
「もういいよ。真理子ちゃん。もう服を着てよ。どんなに頑張ったって玉無し男のちんちんは固くならないんだよ」
「でも、お医者さんはタマタマが無くてもおちんちんは大丈夫、ちゃんと使えるって言ってたんでしょ?」
「医者の言うことなんか単なる慰めだよ。現に僕のちんちんは、真理子ちゃんの裸を見てもふにゃふにゃのまんまだし」
「ごめんなさい……。興奮できないような色気の無い身体で……。そうだっ! 私、お口でしてあげるっ!」
「えっ!? そんな、汚いよ」
「勇次君のおちんちんなら汚くなんか無い。まかせて……。あむっ」
「ああっ……。なんか、いいかも」
「ん、ん、ん、ううん」
「ちょっとだけ、気持ちいいかもしんない。……でも、やっぱりダメだよ。全然固くならない」
「もういいよ、真理子ちゃん。僕はもう一生、女の子とはエッチ出来ない身体になっちゃったんだ……」
「そんな……。ごめんなさい。私、役立たずで……」
「真理子ちゃんは役立たずじゃないよ。役立たずなのは、僕のちんちんだよ」
「勇次君……」
「……待てよ。役立たずか……。いっそのことこんな役立たずなちんちんなんか切っちゃおうかな」
「え!? 何を言ってるの、勇次君。おちんちんを切っちゃうなんてやめて」
「真理子ちゃん、どっちにしてもタマタマの無い僕にちんちんなんかあってもしょうがないんだよ。それに固くならないし」
「でも……」
「だからさ、どうせ役に立たないなら、せめてエッチだけでもしたいじゃないか。だから……、僕は性転換するっ!!」
「えええ〜〜!?」
−−−−−−−−−−−−−−【タイトル】特殊恋愛事情……。Cから始めよ♪−−−−−−−−−−−−−−
「おっはっよぉーーーっ♪」
元気良く教室に入ってきた女の子……。セーラー服姿のその生徒を見て、教室中は一瞬、凍り付いてしまった。そして次の瞬間、教室中は音の爆弾が破裂した
かのような喧噪に満ちたのだった。
「ああ、うるさい。分かってるって♪ どうして僕がセーラー服を着ているのか知りたいんでしょ?」
明るく返事をするその娘、いやセーラー服を着ていても、その顔はみんながよく知っている男の子の顔だった。
「みんなも知ってると思うけど、例の件でタマタマが潰れちゃった僕はちんちんが固くならなくなっちゃったからね。女の子とエッチ出来ないのなら男の子と
エッチしちゃおうということで、性転換手術をしてきちゃったんだ♪」
あっけにとられるクラスメートを前にして、あはははと笑いながら話すのは、紛れもなく先々月までは確かに男の子だった七瀬勇次(ななせ・ゆうじ)だっ
た。
「じゃあ、性転換したって噂は本当だったのかっ!?」
口々に叫ぶ生徒たち。
「嘘じゃないよ。ちゃんと性転換手術してきたんだ。なんだったら見てみる?」
そう言ったかと思うと、短い制服のスカートに手をかけ、白い小さなパンツを下ろそうとする。
「駄目ーーーーっ!!」
勇次がその股間を人目にさらそうとした瞬間、タッチの差で前に飛び出してきた女子生徒が勇次の股間を隠した。
「あっ、真理子ちゃん、おはよう♪ あははは、僕、性転換手術して来ちゃった」
パンツに手をかけたまま、真理子に話しかける勇次。どことなく変な風景だ。
「勇次君、ホントにおちんちん切ってきちゃったんだ……」
泣きそうな顔をしているのは、先々月、勇次のおちんちんを何とか固くしようと努力した山内真理子(やまうち・まりこ)だった。
「ホント、ホント、ほら、見てごらん」
返事を聞かずにパンツをめいっぱい引き下げる勇次。当然その股間は真理子の目の前に差し出されたのだった。
「嘘、ホントに無い……。う、う〜ん」
そのまま、気を失う真理子。そして教室の床に倒れ込んでしまったのだった。当然、真理子の身体によって教室のみんなの目から隠されていた勇次の股間は、
隠すものがないまま、みんなが見ることになった。おちんちんが付いていたなんて信じられないような状態になってしまったその股間を……。
「うわーーーっ! ホントだッ! マジで性転換しちゃってるよ!!」
教室中の騒ぎは、いつ果てるともしれなかった。
「というわけで、男子諸君っ! 今はまだ手術したばかりでエッチ出来ないけど、あと少ししたらエッチしようね。よろしく♪」
高らかに、乱交宣言をする勇次だった
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【このあとの展開のプロット】
★ 休み時間。いきなりトイレです。勇次くん、というか、ゆうちゃん。ちんちんも無いのに男子トイレに入ります。
★ ずざっと引いて逃げていく男子たち。でも、ゆうちゃん、そのまま個室に入ります。そしてするべきことをします。
★ 水を流して出てくるゆうちゃん。そこに居たのは、可愛い系の男の子、隣クラスの真治くん。1人だけ。
★ 真治君、女の子が男子トイレに入るのはおかしいと注意します。
★ ははは、と笑い、自分は性転換した元男子で、戸籍上もまだ男の子だからこれでいいの♪ と反論。
★ 驚く真治。本物の女の子かと思ったと言う。
★ うれしい♪ と、ゆうちゃん。でもまだ胸は少ししか膨らんでないんだよ。と、制服を引き上げる。
★ 胸をみせる。ぺったんこ。ちょっと乳首の周辺が盛り上がっているかな? という感じ。膨らみかけ初期。
★ そこにおずおずと、さっき逃げていった男子たちがやってくる。そして2人の姿を目撃。
☆ 昼休み、真治君がゆうちゃんの制服をめくって、胸を見ていたというようにうわさにおひれがつく。学校中の話題。
☆ ゆうちゃんと一緒に弁当を食べる真理子ちゃん、真相を聞きだそうと真剣です。
☆ 昼食後、隣クラスの真治君がやってきて、うわさは、根も葉もないと、否定してくれるようにとお願いにくる。
☆ どうしようかなあと、ゆうちゃん。本当はどうなの? と真理子ちゃん。
☆ しげしげと真治君の顔を見ていたゆうちゃんは、「よし、決めたっ!」とひとこと言い、真治君を指差す。
☆ 「僕の処女をあげるのは、真治君にする」と大宣言。驚くみんな。真理子ちゃん、目をまわします。
☆ でも一番驚いたのは真治君。……これからどうなるの?
★ 体育の時間です。2クラスが一緒になり、男女分かれての着替え中です。
★ 真治君を前にして、ゆうちゃん、大胆に着替えます。……まあ、元男の子だから大胆なのは当たり前。
★ しかし、何も無い股間を包む白いパンツを見て、真治君は顔を真っ赤に……。
★ それを見て、興奮する? と聞くゆうちゃん。興奮なんかしないと、真治くん。
★ ホントかなぁ〜と、真治君の股間を触るゆうちゃん。さわさわ……。
★ や、やめてよ。と、腰を引く真治君。ふふふ、ちょっとだけだけど、固くなってる♪ と、ゆうちゃん。
★ もっと固くしてあげようか? と、笑うゆうちゃん。
☆ 数日後の学校にて、真由子ちゃんがゆうちゃんに質問。曰く、本気なの? と。
☆ 本気だよ。と、ゆうちゃん。どうせならかわいい男の子とエッチしたいし。
☆ 男の子同士なんて変だよ。と真由子ちゃん。
☆ でも、今の僕にはちんちん無いし。エッチするなら男の子とだよ。と、ゆうちゃん。
☆ おちんちんを自分で切っちゃったのはゆうちゃんでしょ? ちょっと怒る真由子ちゃん。
☆ でも、タマタマも無いし、固くならないちんちんをつけててもしょうがないでしょ。と、ゆうちゃん。
☆ ため息をつく真由子ちゃん。それはそれとして、いつまで男子トイレを使うつもり? と真由子ちゃん。
☆ でも、僕は戸籍上は男の子だし♪ と、笑う。20歳になったら戸籍も女にするから、それまではね。
☆ 法律上、僕は男の子だから男子トイレを使うのはしょうがないよ。とやれやれと言う。
☆ 嘘ばっかり。男子を誘っているだけのくせに。と、苦い顔をする真由子ちゃん。
☆ あはは、ばれた? とゆうちゃん。
★ 下校時、真由子ちゃんと一緒に帰宅するゆうちゃん。前方に真治君を発見。駆け出します。
★ 一緒に帰ろ♪ と腕を組む。おいてけぼりを喰う真由子ちゃん。
★ 嫌がる真治君。ゆうちゃんのせいで、異常性愛者だという噂が立っていると……。
★ ううう、性転換者を差別するの? 20歳になれば、戸籍の変更も可能になったのにと嘘泣きするゆうちゃん。
★ 追いついてくる真由子ちゃん。真治君に対して、ゆうちゃんを誘惑しないで。と怒る。
★ 誤解だよと、反論。わいわい。
☆ 見て見ろよ。変態達がいるぜ。玉をつぶされて性転換したヤツと、それに惚れてる男と女。世も末だねえ。
☆ ……と、不良達が登場。噂を聞いて確かめに来たけど、本当だったんだなと、大笑い。ゲラゲラ。
☆ お、お前達はっ! と、ゆうちゃん。その不良達は、勇次のタマタマを潰した奴らだった。ちなみに名無し。
☆ ガクガクとふるえ出す、真由子ちゃん。ゆうちゃんは、不良達のことをぼろ糞に言います。
☆ 切れた不良達、とりあえず真由子ちゃんを捕まえます。にやにやと笑う。この前の続きをしようぜ。
☆ やめろと、ゆうちゃん。しかしそれを押しとどめて、真治君が前にでる。一応仮にもこれでも女の子だ。
☆ しかし、いきなり腹を殴られ、うずくまる真治。ははは、こいつの玉も潰してやろうか?
☆ えいっ! と不良の手に噛みつくゆうちゃん。痛がる不良。反射的にゆうちゃんの股間を蹴る。
☆ 残念でした。もう潰れてるから、痛くないね。と、ゆうちゃん。不敵に笑う。
☆ ふっ、ならば、女として痛めつけてやる。と、服をびりびりと破る不良。同じく真由子ちゃんも。
☆ 同じく、ぼこぼこにされながら真治君は、もうやめるんだ、後悔するぞと、脅す。
☆ 何をほざいてると、不良。ところが、そのとき、パトカーのサイレンの音が……。
★ パトカー到着。驚く不良。種明かしをする真治。
★ とっさに110番して、そのまま携帯を切らずにポケットに入れていたことをあかす。状況筒抜け。
★ とっさにすごいね、と、ゆうちゃん。髪乱れ、ほこりだらけ、ちょっと口から血も出ているその笑顔を見て……。
★ なぜかドキリとする真治くん。
★ すかさず真治君の表情の変化を見過ごさなかったゆうちゃんは、「もしかして恋しちゃった?」とにやり。
★ それを聞きつけ、真由子ちゃんがゆうちゃんの腕に捕まり、真治君に、「私のゆうちゃんをとっちゃ駄目」という。
★ いや、そんなとるつもりなんてと、ごにょごにょ……。
★ じゃあこうしよう。男女な恋人関係は真治君と、女同士の恋人関係は真由子ちゃんとしようと、提案。
★ 分かったわ。先にゆうちゃんをいかせたほうの勝ちというわけね。と真由子ちゃん。
★ 先にいかせたほうが勝ちだなんて、いったいなんの話なんですかっ! と真治君。
☆ まあまあ、こういう形の恋愛もあるっていうことでいいんじゃない? とにかく……。
☆ とにかく何? と、真由子ちゃんと真治君。それに答えてゆうちゃんは……
☆ とにかく……。 Cから始めよ♪
おわり。本編にはこれに座談会形式のエピローグをつけて、如何に気持ち良かったかを語らせる。
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