妖精的日常生活
第14話(プロット) 魔法研究所?
作:ジャージレッド
【あらすじ】
加賀重工の開発部を訪れる美姫ちゃん。そこでは既に妖精に対するコンピューター等の機械の悪影響を打ち消す装置が開発されていた。そして現在は次の段階
として、妖精の魔法の力を機械的に増幅強化するための装置を開発中だった。
そこで紹介される蝶羽の妖精、加賀詩衣那(しいな)。彼女に言われるまま、服を脱ぎ、なにやら身体に密着した宇宙服のようなスーツに着替える美姫ちゃ
ん。その際、身体を拭かれたり、あちこちに電極を貼りつけられたりする。くすぐったい。
その後、別室に移り、妖精の魔法とは何かという点につき、今までに理解もしくは推測されていることの説明を受ける。そして機械の悪影響を打ち消す装置の
原理を聞く。その原理のトンデモぐあいに驚き呆れる美姫ちゃん。
今後の予定を聞く。第1段階として、機械の悪影響を打ち消す装置のプログラムを微妙に変えて、魔法力を増幅させる効果が現われる状態を作りだすことを目
指すことになる。ちなみに先ほど身体に貼りつけた電極は、身体の状態をモニターし装置の状態を微調整する為のもの。
説明後、美姫ちゃんは詩衣那ちゃんと共に、大きなドーム状の部屋に連れていかれる。その中心になにやら機械が置いてある。その機械からうねうねと伸びる
コードは、ガラス窓で隔てられた別室に引きこまれている。
その機械は、美姫ちゃんが以前にもらった【試作品28号】と同じ機能を備えているが、個々の部品のスペックはけた違いに高い物が使用されている。ちなみ
にこの機械の名前は【零号機】と名づけられている。どうやらスタッフの趣味らしい。やはり青い髪をした妖精少女が使用する機械には、この名前がふさわしい
ということで意見が一致したもようである。ちなみに宇宙服のような服の名称はプラグスーツだと説明を受ける。
さて、詩衣那ちゃんがその機械の元に美姫ちゃんを案内する。そしてそこで何が行われるのかという事を確認する。機械を作動させつつ美姫ちゃんが羽を出
す。その羽のサイズ等をモニターし、魔法力が強化されたかどうかをしらべるのだ。
じゃ、がんばってと、去る詩衣那ちゃん。なぜワタシだけ? と美姫ちゃん。それに対して『気持悪いから』と答える詩衣那ちゃん。疑問を感じつつ見送る美
姫ちゃん。そしていよいよ実験開始。
機械が作動……。なんとなく気分が良くなり、良い感じ。じゃあ、ということで羽を出す。何度か繰り返す。若干いつもより羽が大きくなっているというよう
なデータが出る。ここまでは詩衣那ちゃんが被験体として得たデータを元にしている。さて、いよいよ美姫ちゃんを被験体とした本格的な実験の開始。機械を微
調整。更に気分が良くなる。羽を出す。通常の107%の羽の大きさ。
ところが次に機械を作動させると、逆に気分が悪くなる。めまい。気を失う美姫ちゃん。
気がつくと横に寝かされている。目の前に詩衣那ちゃん。看病をしてくれているらしい。お礼を言う美姫ちゃん。上半身を起こす。何故かスーツの前のジッ
パーが開けられていて、胸がはだけている。どうして? ちょっと苦しそうだったからと答える詩衣那ちゃん。美姫ちゃんは、ありがとうと言いつつジッパーを
閉めようとするが、それを押しとどめる詩衣那ちゃん。汗で剥がれた電極を貼りなおすという。そのまま部屋を去り、妖精用の更衣室へ……。
とりあえず全部服を脱いでと言われる美姫ちゃん。女の子同士、しかもさっき既に詩衣那ちゃんの前で肌になっていることでもあるし、まあ安心して裸になる
美姫ちゃん。
電極が貼りついていた肌が赤くなっている。大丈夫? と聞きながら微妙なタッチで触る詩衣那ちゃん。何だかちょっと変。まさか詩衣那ちゃんって【百
合】?と思いつつ、ぶんぶんと頭を振って自分の考えを否定する美姫ちゃん。
そこに詩衣那ちゃんが聞く……。『あなたは元男の子だったそうだけど……。恋愛の対象は今でも女の子なのかしら? それとも……、今の身体にあったもの
に変化しているの?』 ストレートな質問を受けて、美姫ちゃんはしどろもどろ……。ああ言えばこう聞き返されるという具合に詩衣那ちゃんの質問は容赦がな
い。詩衣那ちゃんの目つきは何だか怖いです。
どうしようかという時に、剣持主任が更衣室のドアを指でトントンとノックする。解放される美姫ちゃん。そして詩衣那ちゃんはいつものような無表情な感じ
に戻ります。
さて、電極を貼りなおし、スーツを着なおして、またドームの部屋にもどろうとする美姫ちゃんですが、とりあえず午前中の実験は終わりだと言われます。続
きはお昼ご飯後ということで、社員食堂に行く美姫ちゃん、詩衣那ちゃん、剣持主任、そして女性研究員で、美姫ちゃんたちのサポート担当の仁村智子(にむ
ら・ともこ)さん。食事中もスーツを着たまま、美姫ちゃんたちの体調がモニターされています。
食後、おいしかった。と美姫ちゃん。しかも妖精サイズの料理がそろっている。それは詩衣那ちゃんの為なんだよということが話される。詩衣那ちゃんのお状
様ぶりが再確認される。色々と世界の妖精の状況について話題が飛ぶ。
そこに、連絡が入る。先ほどの機械の再調整が出来たということ。みんなはドームに戻る。そして再実験。美姫ちゃんの羽は通常の200%、300%の大き
さになる。かなり調子が良い。最後にちょっと微調整をしてもう一度実験をして今日は最後とする。
本日最後の実験。羽を出す美姫ちゃん。ぐんぐんと大きくなる羽。そのままドームを突きぬける。驚くみんな。その時美姫ちゃんは、妖精界にいるはずの自分
の元の体の存在を感じるのだった。
……15話に続く
【プロット】
【01】
夏休みも本番中の本番の8月頭の早朝、美姫ちゃんは寝ているところをお父さんに起こされます。今日はいよいよ美姫ちゃんが、例の機械の影響を打ち消す装
置を開発した加賀重工開発部の剣持主任の元を訪れる日、つまりは初出勤の日なのです。
【02】
着替えて、朝食、そしてお父さんの運転する車で、会社に向かいます。
【03】
工場の敷地は、広大な埋立地にあります。まだ空き地が目立つ殺風景なところです。まず車は開発部のある建物の前に停まります。お父さんと美姫ちゃんは、
受付に行き、ここで美姫ちゃんは1人になります。お父さんとは、ここでお別れです。ちなみに雨が降らない限り、帰りは飛んで帰宅、またはタクシーを使うこ
とになっています。(寒い冬もやはりタクシーでしょうか?)
【04】
さて、受付で美姫ちゃんはしばらく待つように言われます。待つこと数分、剣持主任が現われます。そのまま再会の挨拶とともに、目的地へと歩きながら、試
作品28号の調子はどうだ? という話になります。やがて目的地に着きます。そこは研究所と言うにはあまりにも豪華な妖精サイズの調度品が整った応接室で
した。
【05】
ふと見るとソファーに座ってくつろいでいる妖精がいます。何やら無表情な女の子です。剣持主任は、彼女に美姫ちゃんのことを紹介します。お互いに名乗り
あいます。彼女の名は加賀詩衣那(かが・しいな)。名前から分かるように加賀重工の創業者一族であり、現会長の孫にあたります。ちなみに人間だった頃から
女の子で、蝶の羽を持っています。詩衣那ちゃんはかなり無口です。必要最小限のことしか喋りません。イメージとしてはエヴァの綾波レイです。
【06】
剣持主任の話によると、比較的早期に詩衣那ちゃんは妖精に召喚されたのですが、その為に日本では早め早めに妖精の人権を認める方向に社会が進んだのでし
た。もちろん詩衣那ちゃんのおじいさんである加賀重工会長の力によるのは言うまでもありません。
【07】
「脱いで……」と詩衣那ちゃんに言われるまま、美姫ちゃんは服を脱がされてしまいます。