「『名探偵ポワロ「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」』 1993年イギリス」
■映画
"Agatha Christie's Poirot Jewel Robbery at the Grand Metropolitan"
先日、NHK BSプレミアムで放映していた
『名探偵ポワロ「グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件」』を観ました。
-----story-------------
「アガサ・クリスティー」原作の人気シリーズ
「名探偵ポワロ」をハイビジョンリマスター版で放送!
鍵をかけた宝石箱から真珠のネックレスだけがなくなった。
犯行の真相は!?
「ポワロ」は静養に向かった先で、興行師の
「オパルセン」と知り合い、彼が手がける舞台に招待される。
目玉は
「オパルセン」の妻で女優の
「マーガレット」が着ける、ロシア皇帝ゆかりの真珠のネックレスだった。
舞台を終えた
「マーガレット」は宝石箱にネックレスを入れ、鍵をかけパーティーへ。
その後、パーティーから戻った
「オパルセン夫妻」が箱の中を確認すると、ネックレスだけがなくなっていた…。
-----------------------
過労で倒れた
「ポワロ」、、、
医師からロンドンから離れて休養するよう勧められ、ブライトン(イギリスのシーサイドリゾートで有名な土地)のグランド・メトロポリタンホテルに宿泊することにした。
ここでは
『豚に真珠』という舞台公演を催しており、
「オパルセン夫人」が由緒ある高価な真珠の首飾りを身につけて舞台に立つことで話題になっていた… 仕事を忘れて静養するはずの
「ポワロ」だったが、真珠の首飾りが盗難されたことから、
「ポワロ」は事件に巻き込まれてしまう、、、
真珠の首飾りを収納した宝石箱が置かれていた引き出しが音もなくスムーズに動くようにされていたこと、運転手
「ソーンダース」の上着にフレンチチョークが付着していたこと、
「オパルセン夫妻」が滞在していた部屋の隣に滞在していた脚が不自由な老紳士の動きに不自然なところがあったこと 等々から、
「ポワロ」は真相に近付いていく。
「ポワロ」は、真珠の首飾りは偽物で、
「オパルセン」が保険金詐欺を狙って紛失させた… という芝居をうち、真犯人を罠にかける、、、
ホテルのメイド
「グレース・ウィルスン」の不自然な行動や、ホテルの隣室とは双方の部屋から解錠すれば直接出入りできることから、
「グレース・ウィルスン」が怪しいなぁ… というのは初期段階で気付くのですが、単独犯だと実行し得ない犯行で協力者がわからない中、
「ポワロ」の罠にかかった主犯が登場するところが、なかなかドラマティックな演出で面白かったですね。
あと、犯人ではないのですが… 狡猾な
「オパルセン夫妻」と
「ポワロ」の駆け引きも愉しめる演出になっていましたね、、、
そして、サイドストーリーとしてコメディタッチで描かれる新聞による
「ラッキー・レン」の企画… 当時、新聞紙上に掲載された人物を見つけて指摘すれば賞金が貰えるという企画は、イギリスで実際に行われたようです。
エンディングで、元気を取り戻した
「ポワロ」が、
「ポワロ」似の口髭を生やした
「ラッキー・レン」と出会い、軽妙な会話を交わすシーンもユーモアがあって印象的でした。
-----staff/cast-------------
原作:アガサ・クリスティ
製作:ブライアン・イーストマン
監督:ケン・グリーブ
脚色:アンソニー・ホロウィッツ
出演:
デビッド・スーシェ(ポアロ)
ヒュー・フレイザー(ヘイスティングス大尉)
フィリップ・ジャクソン(ジャップ主任警部)
ポーリン・モラン(ミス・レモン)
トレヴァー・クーパー(エド・オパルセン 演劇プロデューサー)
ソーチャ・キューザック(マーガレット・オパルセン エドの妻、女優)
カール・ジョンソン(ソーンダース 運転手)
エリザベス・ライダー(グレース・ウィルスン グランド・メトロポリタン・ホテルのメイド)
サイモン・シェパード(アンドリュー・ホール 劇作家)
ハーマイオニ・ノリス(セレスティーヌ オパルセン夫人のメイド)

0