「やさしい古事記講座(116) 出雲神話(オロチ退治)1 原文と現解釈」
天皇家と高天原
出雲神話(須佐之男)1
いよいよ、オロチ退治のある出雲神話です。以下に、原文と現在の解釈を書いておきます。此のオロチについては、多くの仮説が出ています。幾つかは宇摩説として検討したいと思っています。
また、宇摩説のオロチも書いて行きたいと思っているので、宇摩説の説明は多くなると思います。今日の部分がどうなるか、予測もコメント下さい。
さて、高天原を追放されたスサノオは、出雲に降ります。
出雲神話原文1
故、所避追而、降出雲国之肥河上、名鳥髪地。
此時、箸従其河流下。於是、須佐之男命以為人有其河上而、
尋覔、上往者、老父與老女二人在而、童女置中泣。
爾、問賜之、「汝等者誰」。故、其老父答言、「僕者国神、大山津見神之子焉。僕名、謂足名椎。妻名謂、手名椎、女名謂、櫛名田比売」。
亦問、汝哭由者何、答白言、我之女者、自本在八稚女。
是、高志之八俣遠呂智(をろち)、毎年来喫。今、其可来時。故泣。
爾問、「其形如何」。答白、「彼目如赤加賀智(かがち)而、身一有八頭八尾。亦、其身生つる蘿及檜椙。其長度谷谿八谷、峡八尾而、見其腹者、悉常血爛也。
爾、速須佐之男命、詔其老父是、汝之女者、奉於吾哉。答白、恐不覚御名。
爾、答詔、「吾者、天照大御神之伊呂勢者也。故、今自天降坐也。
爾、足名椎手名椎神、白然坐者鏡恐。「立奉」。
出雲神話現解釈1
故、所を避追(やらはえ)て、出雲国之肥(ひ)の河上、名は鳥髪(とりかみ)の地に降りたまひき。
此時、箸が、従其の河より流れ下りき。ここに、須佐之男の命、河上に人有りと以為(おもほして、尋ね覔(もと)めて、上り往きたまへば、老父(おきな)と老女(おみな)二人り在りて、童女をとめ)を中に置きて泣けり。
ここに、「汝は誰ゾ」と問ひ賜ひき。故、其の老父答へ言(まを)さく、「僕は国つ神、大山津見神之子ゾ。僕の名は、足名椎(あしなづち)と言う。妻の名は、手名椎(てなづち)と言う。女(むすめ)の名は、櫛名田(くしなだ)比売と、言う」と、もおしき。
亦問う、汝が哭(な)く由(ゆえ)は何ぞ」、答えて、「我の女(むすめ)は、本より八稚女(やおとめ)在りしを、この、高志(こし)の八俣(やまた)の遠呂智(をろち)、毎年(としごと)に来りて喫(くら)へり。今、其のくるべき時なり。故泣く」と、まをしき。
ここに「其の形は如何に」と、問いたまへば、答へ白ししく、「彼目(そのめ)は赤加賀智(あかかがち)の如くして、身一つに八頭八尾(やつかしらやを)あり。亦、其の身に生つる蘿(こけ)と檜椙(ひすじ)を生(お)ひ。其の長(たけ)は、谷谿八谷、峡八尾(たにやたに、をやを)に度(わた)りて、其の腹を見れば、悉に常に血爛(ちただ)れつともおしき。
ここに、速須佐之男命、其の老父(おきな)に詔して、この汝が女(むすま)は、吾にらむや」とのりたまひしに、答へ白して、恐(かしこ)けれど御名を覚(し)らず」
ここに、答へ詔して、「吾は、天照大御神の伊呂勢者(いろせ)也。故に、今、天より降りましつ」とのりたまひき。
ここに、足名椎手名椎神、白然坐(しかま)さば、恐(かし)こし。立奉(たてまつ)」と白しき。
出雲神話語義解釈1
避追(やらへ) 追放されて。
鳥髪(とりかみ)地 斐伊川の上流の船通山にあたる。
国つ神 高天原系の神に対して、地上系の神を言う。
足名椎・手名椎 むすめを足撫で、手撫でして慈しむ事から、付けられた名。
櫛名田比売 書記には「奇稲田姫」とある。稲田の擬人化か。
赤加賀智(かがち) 赤いホオズキ。
谷谿八谷、峡八尾 八つの谷、八つの丘にまたがっている。
以上が、現在の史学の解釈である。
此の表面の解釈の他に、何が隠されているのか?
また、何故隠したのか?
何故、出雲に行ったのか?
突っ込みは多いと思う。
また、オロチの実態も、コメントしてあれば、取り上げる可能性がある。
では、楽しんでください。
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ありがとうございます。

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