児童ポルノ禁止法の改正案について、衆院の法務委員会で審議が始まったようだ。
今晩この日誌でいいたいことは、
「明日の21時から、チャットで巨竜戦闘ルールのテストプレイやりますよ」ということだけなのだが、それだけでも難なので。
同法については、表現の自由との関連で色々議論があるが、そういえば今まで触れたことがなかったかな。
単純所持を禁止すべきか。
架空のキャラクターについても規制すべきか。
という2点のが、個人的に気になる論点である。
まぁ、単純所持はとっとと禁止すべきだろう。
実在する児童が性的虐待などの被害を受ける以上は、単純所持も取り締まらねば、児童の権利保護の実効性がないように思う。
単純に所持していても、所持者の気が変わればすぐにウェブで画像が流通してしまうのが現代社会の怖さであり、被害者の権利侵害は計り知れない。
諸外国の例に比べても、今まで、日本はこの点について無頓着すぎた。児童の権利を侵害してまで、ポルノを楽しむ権利なぞは保護すべきではない。
ただ、民主党のいうように、一方的に画像を送りつけられた場合はどうするんだという問題もあるが。そこは、故意犯として構成要件を規定すればいいんじゃないのか?
***
むしろ、三龍戦騎的に気になるのは、将来的に、架空のキャラクターについてまで規制が及ぶ可能性がある点である……
同人界隈でも、けっこう気にしている人が多いようだ。
曰く、規制されれば、しずかちゃんのお風呂シーンすら違法になるのではないか、星覇は常に全裸だが大丈夫なのか、等等(笑)
確かに、同法の立法趣旨が児童の権利保護にある以上、架空のキャラクターまでも規制の範囲に含めるのは、立法趣旨から逸脱する気もする。
しかし、かといって、野放図というわけにもいかないようにおもう。
過激な18禁もののアニメやマンガに対して何ら規制をしないのでは、国際的に、我が国の文化的地位をおとしめることになる。
アニメやゲームといったソフトウェアの海外展開は、資源に乏しい日本にとって重要事項であって、我が国の文化イメージを悪くする作品にはついては、規制が必要だろう。
きちんとそうした問題に取り組んでいる姿勢を、国際的に示す必要がある。(ただでさえ我が国は、人身売買や死刑制度の存置をめぐって、批判があるのだから)
現に、性暴力を扱った日本のゲームが英国議会で問題にされたことは記憶に新しい。
むろん根本的には、フィクションにおける性描写が、果たして実際の性犯罪の発生率に影響を与えるのか? というところから丁寧な議論をしていく必要がある。
しかし、さしあたって問題は、どこまで規制するかである。かの名作マンガ「ベルセルク」にすら、けっこう規制対象になりそうな絵はあるわけで…
となると、「児童ポルノ」の定義が問題になりそうだ。客観的に明確な定義がなされないと、萎縮効果を招いたりして問題である。ドラえもんやベルセルクまで規制されては、たまったものではない。
現行法は、どうなっているのか?
同法 二条から引用してみる。
3 この法律において「児童ポルノ」とは、写真、ビデオテープその他の物であって、次の各号のいずれかに該当するものをいう。
一 児童を相手方とする又は児童による性交又は性交類似行為に係る児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したもの
二 他人が児童の性器等を触る行為又は児童が他人の性器等を触る行為に係る児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したもの
三 衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写したもの
3項の一号は、明確な規定であり問題なさそうだ。これなら、しずちゃんの入浴シーンは該当しない。星覇だって大丈夫だ(笑)
しかし、素朴に読んだだけでも、二号の後段と、三号はマズイな。
「性欲を興奮させ又は刺激するもの」という定義に対しては、「誰の」性欲が基準なんだよ! という突っ込みが当然思い浮かぶ。
ケモノに興奮する異常性癖な人を基準にしたら、わが三龍戦騎も危うい。現に、清水三毛という男は全裸ケモにハァハァしてしまうのである。(ダメじゃないか…orz。いや、これを読んでいる君だって実はそうだろう! なあ!?)
閑話休題
ともかく、そういうわけなので、こういう不明確な法文では、恣意的な取り締まりが行われる可能性も否定できない。
とてもではないが、現行法のまま、フィクションに対してまで、規制範囲を広げることには賛成できない、というのが、SF創作者としての私の意見だ。
将来的に規制をする必要があるとはおもうが、もうちょっと何とかしてもらいたいところである。
では、どのように法文を変更すれば、客観的で妥当な定義付けができるのか。
と考えたところで、TRPGのルール作りと同じ作業だなぁと気づいたので、そろそろ巨竜戦闘ルールの仕上げに戻ることにしよう。

0