日本ビクターの佐藤国彦社長は毎日新聞のインタビューで、厚さ3.7センチの超薄型液晶テレビを来春、欧州市場に投入する方針を明らかにした。不振が続くリアプロジェクション(背面投射型)テレビについては、今年度中に撤退を含め事業の見直しを行う。ケンウッドとの経営統合協議については「08年中の統合に向け順調に進んでいる」と述べた。【聞き手・赤間清広】
――10月1日付でケンウッドと共同で開発会社を設立しますね。
◆狙いは将来性が期待できるカーナビゲーションのソフト開発。両社の技術を持ち寄れば、商品化のスピードが上がる。オーディオ機器の生産委託や、資材の共同調達にも踏み込みたい。
――ビクターは3期連続で最終赤字と、苦戦が続いています。
◆高い技術力、ブランド力、グローバルな販売網という強みを生かせていなかった。必要なのはマーケティング力。来春、他社に先駆けて投入する超薄型液晶テレビを「強いビクター」の象徴にしたい。液晶テレビ、カーオーディオなど成長分野に投資を集中し、事業にめりはりをつける。
――シャープとパイオニアが資本業務提携を発表するなど、家電業界の合従連衡が盛んです。
◆時代のニーズだ。ケンウッドとの経営統合が成功すれば、新たなビジネスモデルが確立する。更なる提携も排除しない。互いにメリットが見いだせるパートナーが現れれば歓迎する。(毎日新聞)
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