インドへ行こうと思ったのは、ちょうど2006年の夏だった。その頃、学校に通っていて、私を学校に誘ってくれた教授が尊敬する先生より「迷っていることがあるなら、インド占星術の占星術師に聞け」と言われたと話をしていた。実際に教授はカルマ解消のためにインドに行ってきた。この話を聞いた私は、インド占星術に興味を持ち、何冊か本も読んだ。教授と同じ占星術師にインド占星術を受けた。
実際にインド占星術を受けてみたら、日本で例えると、厄年だからどうしたらいいかとお坊さんに尋ねたら、お祓いしなさいと言うのと同じような感じで、インド占星術では、必ず人にはカルマがあるので、何はともあれ、インドへ行ってカルマ解消するように言われる。しかし、カルマを解消のためには、いつでもインドに行ける状態でないといけない、なぜならば、カルマ解消するためのお祈りを捧げる日も、占星術で決めるので、こちらがいつ行きたいと言ってカルマ解消をしてもらえるものではない。それに、多くの僧侶に祈りを捧げてもらうため、私にはすぐに出せない位のお金がかかる。インド占星術を受けたところまではよかったが、カルマ解消は難しいかと思った。カルマ解消ができないのならば、占星術を受けないほうが不安にならなくてすむが、そこまで考えずに、インド占星術を受けてしまった。
家に帰ってきて、チャートを見てみたら、自分が勉強して作成したり、インターネットから検索して探したものと少し違っているように思い問い合わせをしたけれど、間違っていないと言われただけだった。少しがっかりしたけれど、正解がどれなのか解らないため諦めた。
このチャートを信じることにして、カルマ解消を自分で行うことはできないかと考えた。その時に占星術のチャートの下のほうにカルマ解消についてのコメントが書かれているのを発見した。
そこには、@ガネーシャ、サウバッキャラックシマミのホーマムのお祈りA太陽のお守りB大聖地ティルパティとティルチャヌールの寺院巡りと言うのが書かれていた。
カルマ解消には多くの僧侶達に祈りを捧げてもらい、カルマ解消のための宝石を授けてもらうと聞いていた。すべて行えないとしても、自力でできることはやってみようかと考えた。ガネーシャ、サウバッキャラックシマミのホーマムのお祈りまでは難しいけれど、私のカルマ解消は、自力でインドへ行き、大聖地ティルパティとティルチャヌールの寺院巡りを行い、太陽のお守りを手に入れることと勝手に決めてしまった。
ここから、インドへの旅が始まったのである。

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