何をするべきで何をするべきでないか

私自身は埼玉県民ですが、生まれも育ちも埼玉ではないので愛着心は微妙です。ですから“さいたまダービー”
と謳われてもそれはモチベーションにはなりにくいのです。旧大宮市・旧浦和市出身在住の方々には特別な思いがあるのかも知れませんが、そこでムキになるという事はないのです。そのあたりはエンゲルス監督と同じ感覚かも知れません。大宮だろうが与野だろうが、闘う相手には負けたくない…それだけで充分なモチベーションです。
選手がそれをモチベーションにするのも構わないと思います。幸い我が浦和REDSには、埼玉ダービーの時“だけ”の特別な感情を抱き、危険なプレーを仕掛けてくる桜井選手のような極悪人はいませんから安心です。サポーターもまたしかり。応援から相手を凌駕して、選手をバックアップしようというのなら、それは大いに盛り上げるべきなのですが…。

“大宮は埼玉の誇り”という内容の唄で選手を迎えた大宮サポに対して、REDSサポの陣取る北ゴール裏からは“埼玉には浦和があればいいから大宮はいらない”という唄が歌われました。メロディは幸せなら手を叩こう。一気に、全く緊張感のない空気が流れました。真摯な態度で選手を迎えさぁ共に闘おうという姿勢を見せた敵サポに対して、おちゃらけた歌を返すREDSサポ…サポーター対決は、早くもここで勝負ありと言っても過言ではないと思いました。くだらないゲーフラを上げて、くだらない歌を唄うREDSサポ、格好悪くて恥ずかしくなりました。後に続けたウォーリアーで、果たして気合いが入ったんでしょうか…先日の鹿島戦の時のような。

サポーターの姿勢に呼応したのかどうか分かりませんが、サッカーの内容でも大宮に判定負けの内容でした。
この日も闘莉王がボランチに入り、前線は高原・エジミウソン・永井の3人。前半こそ時折オートマチックな動きを見せた3人でしたが、徐々に動きが連動しなくなっていきました。闘莉王も元々展開力のある選手ではありませんから相棒の細貝選手の攻撃的な動きを演出する事が出来ません。大宮としては複雑な攻撃パターンがある浦和ではないと分かっているのですから、守りやすかったのでしょう。ガンガンとラインを上げてコンパクトな陣形にしてREDSの攻め手を奪っていきました。そんな中で闘莉王選手も徐々に動くことが出来なくなっていきました。スタミナがある選手、というワケでもないですし…。
相手の4バックをケアするという役割が大きかったのか、両サイドの動きも活性化することなく終ってしまいました。左右から危険なクロスを上げるということがほとんど出来ず、じりじりと中に絞られてはボールを奪われる場面が、何度となく繰り返されました。
スペースを作る動き自体がないのですから、足元へのパスだけになります。ボールを持つとそこから何とかする手だてを探すREDSの選手達。大宮ディフェンス(に限らず、今までに対戦した相手はほとんど同じでした)は素早く複数で寄せて追い込み、パスコースを横か後ろに限定させていきました。

選手達に疲労があるのか、動きが極端に少なかった印象です。一人縦横に駆け回る選手は、背番号9ただ一人。腰痛を抱える彼だけが、無駄と分かっていても走り回り何とかしようとトライし続けていました。
しかし彼一人ではどうなるものではありません。我が浦和REDSは、大宮アルディージャに勝つことは出来ませんでした。しかし、試合開始前に出された横断幕には『大宮にだけは負けられない』と書かれていました。負けませんでしたね。勝てませんでしたが。
最後に拍手を送り「大宮! 大宮!」と連呼して選手を送った大宮サポーター。対してREDSサポからはブーイングも出たそうです。駄目押しは(私の大嫌いな)“ゴールで俺達を…”の唄。どちらが“次も共に闘おう”という気持ちになるのかが、気になるところです。
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イイ材料をいくつか…。
細貝・堤両選手が随分信頼できる存在になってきたこと。
田中達也選手がピッチを駆けられるようになったこと。
闘莉王のボランチは限界に来たと分かったので、長期的な展望をした方がいい事がハッキリしたこと。
テレビ放送では、アレックス選手とポンテ選手(初めは誰だか分かりませんでした。通訳さんかなと思いました、ロビー。ちょっとむくんでいたようで、復調には数ヶ月かかるでしょうね)が、観戦していた様子が映されていました。“展開力”のある選手が、チーム全体の運動量を上げて欲しいなぁと思います。しかし彼らの復帰にだけ頼るわけにはいきません。何をするべきなのか、選手もサポーターも考え直さなければならない局面に来ていると思いいます。
次節はアウェイ京都戦。今年3回目の対戦です。

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