「6/8 ナビスコ杯予選 REDS 1-5 名古屋」
写真倉庫REDS号
泥沼からの脱出方法は
消化試合という言葉はなんだか元も子もない様な気がして好きではないのですが、予選リーグ敗退が決まった後の試合ですから、今までとは違った気持ちで臨まなければいけない事は確かです。普段ベンチにいることの多い選手、売り出し中の若手、ケガから復帰し実戦で勘を取り戻したい選手…。それぞれが課題を持ち気持ちをぶつける一戦としなければならない試合でした。勝ちたいのはもちろんでしたが、結果以上に内容が問われる試合でした。

先発メンバーはGKに加藤、DFに堤・堀之内・坪井、ボランチは山田と細貝、両サイドは左に相馬右に高橋。トップ下とFWが梅崎・高原・エジミウソン。控えには都築・内館・田中・セルヒオ・岡野・山田直、そしてポンテでした。加藤選手と高橋選手はトップでの実戦経験は少ないものの、他のメンバーはそれ程見劣りすることはないと思ったのですが…。
ピッチに立つ全員と、ピッチ横でアップする全員が、この試合の意味と自分がするべきことを自覚し、三万五千人を越す観客の思いを感じることができたなら、あんな無様な試合にはならなかった気がします。

GKの加藤選手は運がなかったのでしょう。ナイスセーブも見せてくれましたが、時間とともに浮き足立ちマークが混乱していくディフェンスチームを修正することが出来ませんでした。彼が出るトップの試合はDFやMFがいつもと違うメンバーだったり、試合の状況が特殊であることが多く、そういうところにも不運を感じてしまいます。どんな状況でも力を発揮してこそプロなのかもしれませんが、一度ベストメンバーの中で働かせてみたい選手です。
右サイドはユースから上がってきた高橋選手が入りました。「初めての埼スタのトップの試合、緊張するかもしれない」と言っていましたが、なかなか堂々としていました。曲者マギヌンとのマッチアップでも頑張っていたし、柔らかいボール捌きのドリブルも見せてくれました。しかし、いかんせん17歳。トップで90分間闘い続ける体力がありませんでした。まだまだプロの体ではないということなのでしょう。今後に期待です。

この試合でポンテ選手が埼スタに帰ってきました。前の試合にも出たそうですが、生で見るのは本当に久し振り。アップ時にオーロラビジョンに彼が映った時には、不覚にも目頭が熱くなってしまいました。しかし、試合で活躍するにはまだまだのコンディションだった様子。彼らしいパスも何本かはありましたが、あれ程存在感のないポンテは初めて見ました(と言うより、ほとんど姿が見えませんでした)。本人も6/28に照準を合わせているようで、それは期待大なのですが、だとしたらあそこで相馬選手に変えて出してきた監督の采配には、首をかしげたくなります。
高原とエジミウソンの二人を前線に配置するというのは、正しい戦術なのでしょうか? お互いの良さ---エジミウソンの良さというのが、イマイチよく分からないのですが---が活かされていない気がします。飛車角二枚で効果的だというのにこちらの盤上には同じ駒が二枚。ぶつかり合って相殺されているように見えます。第一、このコンビはちっとも楽しそうじゃない。躍動感がなさ過ぎます。シュート数もJ屈指の少なさです。高原の体調が良くないのなら、思い切って休ませるという手もアリでは? エジミウソンがチームにフィットするのを、実戦で試し続けるのはもう勘弁して欲しいものです。コンディショニングならサテライトでやって欲しいものです。
この敗戦で、公式戦四連敗。この4試合の得点は6、失点は14点。この数字を見ても分かるように、我が浦和REDSは決して強いチームではないのです。前後分断サッカーは相変わらずです。相手チームにしてみれば、サイドを崩して左右に振り回せばそのうちディフェンスはボールウオッチャーになるから必ずノーマークの選手が作れる。攻撃に移るときにもラインは全体として相当に下がっているからカウンターの心配はない。遠目から枠内にシュートを打つ選手はいないし、真ん中にいるエジミウソンと高原を複数で潰せば打つ手はなくなる…実に組みしやすい相手になっているのだと思います。
今日からの中断期間の中で、チームは北海道夕張にミニキャンプを張るそうです。今の状況を建て直すには充分な期間とは言えませんが、もう一度気持ちの上で闘う集団になって欲しいと思います。決して強いチームではありません。使っているサイフは大きく動くお金も大きいようですが、ボールを蹴っている選手の集団としては、他のチームと変わるところなどないのです。他のチームが目の色を変えて闘いを挑んでくるだけの強さを持っているワケではないのですから、相手以上の気持ちで闘わなければ、勝利を手にすることなど出来ないのです。
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この試合の近直のホームゲーム、5月17日のガンバ大阪戦も、南スタンドにいました。今期最高の内容と(私自身は試合内容はさっぱり覚えていません…)、今期、いや、過去最低の試合後の惨状を、つぶさに見ていました。
あの試合の後、多くの言葉が語られ多くの意見が出ました。沈黙することで気持ちを表すという人もいたようです。あの試合を契機に、私も色々な事を考えました。まだ気持ちの収まりどころは見つかっていませんが、興行は日程通り進み、ガンバ大阪はあやまったものの主犯の特定や処分に関してはその後のアナウンスはないままです。
我が浦和REDSも早急に見解を発表し、対策を立てての名古屋戦となりました。入場時には選手・スタッフの写真入りメッセージカードが配られました。こういう姿勢には弱いワタクシは、それを見てまたしてもじんわりしていました。スタンドに入ると、緩衝帯と柵は二倍の規模になっていました。警備員の数は増え、南スタンドにいるREDSサポやファンに対して厳しい目を送り続けていました。こちらが犯罪者になったようで、悪者扱いされているようでがっかりしました。そうするしかないのでしょうが、クラブのこの態度は、私をして哀しい気持ちにさせました。

ただサッカーが好きで、ただ浦和REDSが好きでスタジアムに来ている。埼玉県民であっても、埼玉出身ではないし、浦和には縁もゆかりもない。ただ、Jリーグ開幕の年に、みっともないくらいに弱かったチームを応援したくなったからそうし続けた。カップ戦で優勝しても、リーグを獲っても、私の中の浦和REDSはあの時の、危なげな浦和REDSと変わりはない。私にとって浦和REDSの原点はいつまでも“弱っちいREDS”のままだ。だから応援し続けたかったのだ。その気持ちにブレはないものだと思っていた。
今はその自身がぐらつきつつある。
But, We are REDS!

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