この日は実家に、母の命日のお墓参りに行った。6年前の5月22日月曜日に、母は病院で亡くなった。肝臓癌だった。38歳の時、子宮筋腫を取る手術をした母は、出血多量で輸血した。その輸血製剤が、C型肝炎の血だったらしい。その後、C型肝炎から肝硬変、肝臓癌へ移行して他界した。
できれば母に赤ちゃんを抱っこさせたかった。母は私の赤ちゃんを抱っこするまで、癌と戦って頑張らなければ。。と言っていた。願いは叶えてあげられず、母は逝ってしまった。
去年、祖母も亡くなり、実家には父だけとなった。母が亡くなった翌年、愛犬も癌で亡くなった。だから実家に帰っても、ほんとにさびしい家になっていた。救いは妹の甥っ子二人だった。そして私にも赤ちゃんが授かり、父にとっては3人目の孫となる。父には私の赤ちゃんを抱っこしてもらえるだけでもありがたいと思う。今は新しいワンちゃんがきて、新しい家族が一人増えて、父の大事な友達となっている。
上の甥っ子はとてもひょうきんで、うちの夫のサングラスをかけながら、マトリックスのマネをしながら、「マネトリックス〜、マネトリックス〜♪」と、何度も何度も空中遊泳をしてみせて、私たちを笑わせていた。ほんとにかわいい子だ。この子が産まれてきてくれて、皆救われたのだ。まさに天使だ。赤ちゃんの誕生というのは、すばらしい。辛い悲しみを背負った人間に、生きる希望を与えてくれるものだ。
私も辛い不妊治療の最中、この甥っ子にどんなに救われた事か。。。
だから、この甥っ子には、母親とまではいかなくても、同じような気持ちを抱いてしまう。ほんとにかわいくて仕方ない。
私がやっと妊娠できた時、妹が甥っ子に言った。
「もうお前だけのオバちゃんじゃなくなっちゃうね。オバちゃんに赤ちゃんできたんだから」と。甥っ子はじっと黙っていた。でも、私にとって、甥っ子はわが子と同じくらいの存在だ。あんなに辛かった治療中、どんなに甥っ子の明るさ、笑顔、優しさで救われた事か。。。甥っ子をみてきたから、絶対に私の赤ちゃんを授かるまで、どんなに治療で失敗しようとも、諦めずにがんばるんだ!!と前向きになれたのだから。。。
甥っ子には深く感謝している。これから、甥っ子たちとうちの坊やちゃん、仲良く本当の兄弟のように過ごしてほしい。

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