
富山駅からの路線バスが10時に競技場のバス停についたとき、アルデラスバスツアーの面々はすでに会場に到着していた。
見知ったメンバーに声をかけると、「開場前だが、セッティングのため入場することはOK。」とのこと。
彼の後ろをついていき、アルデラスが準備している場所へと向かう。
そこはいつものバックスタンドやゴール裏ではなく、メインスタンドだった。
メンバーは手馴れた手つきでダンマクを設置している。

そのセッティング風景を眺めながら会場を見回すと、収容人員こそKKウィングに劣るものの富山県総合陸上競技場はうわさに違わぬ立派な競技場だった。
セッティングが終了し、場外へ戻る。
バスツアー組以外の参戦者もチラホラ集まり始めた。
YKKサポも数人来たが、こちらの人数に圧倒されたのか後ろの方で待機している。
ここで
「kimitaroさん」に見つかってしまった。
年末以来だから3ヶ月ぶりの再会となる。
そして一緒にいた
「ジューさん」とも初めてあいさつを交わす。
ロッソの選手たちが乗ったバスが到着した。
数多い赤い集団が目に入ったのか、選手たちが手を振って応えてくれる。

開場までの時間が長く感じられる。
JFLの開幕の緊張と興奮で胸が高まる。
そしていよいよ入場開始。
自分自身を鼓舞しているのか、唄いながら所定の場所へ向かうメンバーの姿も。
偶然
「まくれさん」を見つけ、あいさつをする。
メンバーは簡単に腹ごしらえをすますと、熱い応援が始まった。

その迫力に驚いたのかテレビ局や新聞社のカメラが続々と集まってくる。
戦う選手にはもちろんのこと、今回参戦できなかったメンバーにも願いが届けとばかりに熱が入る。
対するYKKのサポは数が少ないとタカをくくっていたのだが、向こうにはサンバ隊が参加していた。

ネットでサンバ隊の情報は入手していたのだが、バテリアの演奏を実際に聴いてみるとその腕前は確かなものだった。
スルドがくり出す耳慣れたサンバのリズムが気になり、思わず拍子を刻んでしまう。
しかし、あの演奏がサッカーの応援に向いているかは大いに疑問だ。
あれではコールができないではないか。
ここで
「ジュンイチさん」が私を見つけ声をかけてきた。
たまたま関西出張が入ったので、富山まで足を伸ばしたとのこと。
ジュンイチさんとは最後まで一緒に応援をすることになった。

選手が挨拶にきて、試合前の練習が始まる。
選手たちは長旅の疲れもみせず、元気そうだ。
いよいよ試合開始。

選手たちが入場してきた。

今日の先発は、GK1太、DF3河端、26森川、2朝比奈、MF8鎌田、10森、5山口、17熊谷、15市村、FW11高橋、14米山の3-5-2の布陣。

YKKのキックオフで試合が始まった。
最初のシュートはロッソ。

ボールの支配は五分の状況に見える。
だが、ロッソはどことなく精度が欠けるプレーに写る。
次第に相手のFWに突破されるシーンが目立ってきた。
特に相手FW9岸田と13長谷川が再三にわたってドリブル突破をしかけてきて、何度もCKのピンチが訪れる。

キックも思った以上に正確だ。
1太が何とかセーブしていたが、前半9分ついに先取点を献上する。
まだまだ時間はある、と自分に言い聞かせる。
相手の攻撃はこの後も断続的に続く。
耐え忍んできた3河端がパナルティーエリア内で痛恨のファウル。
PKへ。
これを落ち着いて決められ2点目。
ロッソも10森を起点に左サイドから8鎌田が仕掛けていく。
右サイドや中央からは11高橋や14米山が攻撃するがフィニッシュするまでには至らない。
ここで前半終了。
やはりJFLの上位チームは手ごわい。
力負けしているとは思えないが、少しだけ丁寧なテクニックとチームとしての修練度が違うように思えた。
まだまだリーグ戦は始まったばかり。
修練を重ねて一歩一歩階段を上っていってほしいものだ。
後半開始。
一進一退の攻防のなか、10森にレッドカード。
一人少ない危機的状況に陥った。
そして相手左サイドからミドルシュートを鮮やかに決められる。
選手が交代する。
5山口→7鈴木(勝)、15市村→19濱田、14米山→13町田。
一人少ない状況で、選手たちは懸命に動き回る。
運動量では負けていない。
しかしこのままでは熊本に帰れない。
何としてでも1点をもぎ取らってもらわなければ。
そしてその瞬間がついにやってきた。
KYUリーグ最初の得点者であり、また最後の得点者である8鎌田がやってくれた。
GOOOOOAL!!
後半残りわずかとなった時間帯、JFL最初のメモリアルゴールを決めたのだ。
彼には何かが憑いているにちがいない。
時計は90分をすでに回っていた。
ロスタイムは3分の表示。
しかし今回は残念ながら恒例の終盤ロッソ劇場を見せることはできなかった。

こうしてロッソは越中富山の寒空に散ってしまった。

あいさつにきた選手たちの顔に悔しさと雪辱を期す決意が見てとれた。

この時期、熊本では滅多に見られない雪が舞い降りてきた。
アルデラスバスツアーの面々は急いで帰り支度に取り掛かる。
彼らはこれからまた14時間、バスに身を委ねなければならないのだ。
kimitaroさんに帰りの挨拶をし、われわれ飛行機組はバス停に向かった。
バス停にジュンイチさんたちと並んで待っていると、目の前をアルデラスバスが通りかかった。
互いの無事を念じて、手を振りあう。
次の日曜日は春の陽気に包まれたKKウィングで、何としてでも勝利の雄叫びを上げるぞ!
FORZA!
ROSSO KUMAMOTO!
富山サイドの動画ニュースです。
●BBTスーパーニュース(3月19日(日)サッカーJFL開幕〜県勢チーム好スタート)@富山テレビ放送
●JFL開幕、県勢2チーム白星発進@北日本放送(KNB)