プロレタリア文学の代表作である「蟹工船」は、1929年に「戦旗」という雑誌に掲載され、日本共産党員の作家・小林多喜二の代表作です。この本のあらすじの中で、「マンガ化されたことで、この作品に触れる人々の層は画期的に広がるだろう」とコメントされている部分がありますが、この本の初版は2006年11月7日です。それからどうでしょう。今年に入り、この「蟹工船」は、若者の間でブームとなり、増刷につぐ増刷で、コメントを寄せた方の予想が的中しました。実際にはこういう状況のきっかけとなったのは、派遣労働等の不安定雇用がひろがってきたこと、「何とかしたい、変えたい」と思っても、「一人で何か出来るのか」と。
「蟹工船」の中で、監督官によって命が奪われるような、本当に劣悪な条件での労働が強いられ、そうした状況の中から、労働者たちが団結し、ストライキを起こし、弾圧を受けながらも再び立ち上がっていく姿が描かれています。
議会が終わり次第、小林多喜二に関連した文献を手にして読みたいと思います。
