さて、夏休みも終盤に入り、読書感想文に追われる子供達も多いようですね。
読書感想文は、夏休みの宿題を一度として完璧に提出したことのない私が最も嫌いな部類の宿題でした。
当然ながら今でも嫌いです。
しかし、それはあくまで「宿題」としての話。
今では読んだ本について感想を書いたり話したりするのはわりと好きな方になりました。
つまり、強制的に書かされる感想文は嫌いで、自発的に書く感想文は好きなわけです。
なぜ読書感想文が嫌いなのでしょうか。
私の考えでは次のようになります。
1 本なんか大して読まないのに「無理矢理」読まなければならない
普段からドラゴンボールや男塾を読んでる人間が、いきなり超つまらない「推薦図書」を読んだって面白いと感じるわけがありません。
2 「無理矢理」感想を書かねばならない
当たり前ですが、つまらない本を読んでも感想は「つまらない」以上のものはでてきません。
3 書き方を知らない
例え何か「つまらない」以上のもやもやした感情を抱いても、それを表現する技術がありません。
結局、感想を抱いてもそれを文に書き下すことは苦痛にしかならないのです。
4 先生その他に「良い・悪い」で評価される
これが一番最悪です。つまらない本をつまらないと書くと、あれこれと注文をつけられ、赤ペンで修正され、通知表の「がんばりましょう」に○をつけられるわけです。
逆に、どこかの読書感想文の例や後書きなどを組み合わせて「平和が一番大事」的な文章を書くと、教師からは絶賛され、学校からは賞状をもらう始末。書いた当の本人はそんなことこれっぽっちも思っていないのに。
自分の抱いた率直な感想を書いても、それが他人に評価され、教師の望むような感想を書くことが優秀とされる。
そんな読書感想文、誰が好んで書きたいというのでしょうか?
私は、読書感想文は以下のようにしたらいいと思います。
1 最低でも中学生、できれば高校生以上にやらせる。
日本語の文法もまともに知らない小学生がやっても、表現方法を知らずに苦痛を与えるだけです。
2 教師は、感想文を書かせる前に文章を書く上での基本的な技法をきちんと教育。感想文の評価は誤字脱字や技術的な部分にとどめる。
自分の気持ちを如何に表現するか、ということを教えることが大切だと思います。教師の価値観を押しつけることは「基本的」にダメです。
(もちろん、「誰々を殺したい」なんて感想文本気で書いてる生徒がいたら、何らかの対処が必要でしょうが)
3 本を限定しない。ぶっちゃけマンガ、エロ本なんでもいい。ブログでもいい。
まあエロ本は……学校だしさすがにまずいかもしれませんけど。
でもこれ重要だと思います。
自分が本当に面白いと思った本を、如何に面白かったかを表現する。そしてその文章の説得力を競い合う。
非常に健全な姿ではないでしょうか。
生徒の一人がワンピースについて熱い文章を書けば、もう一人の生徒が眞鍋かをりのブログについて愛情のこもった感想文を書く。
メガネっ娘生徒会長が原爆の本を読んで平和を訴えれば、髪のやたら長いもやしっ子が嫌韓流を読んでいかにもリア厨っぽい理論展開をする。
茶髪のコギャルが森鴎外「舞姫」のエリスにどれだけ感情移入してしまったかということについて熱弁をふるえば、特攻服着たリーゼントの番長が田山花袋「蒲団」のラストの蒲団クンクンが如何に甘くほろ苦い香りだったかを涙ながらに語る。
こんな学校だったら、喜んで読書感想文を書くのに、と私は思うわけです。
……いや多分めんどくさいからやっぱり書かないですけど。

14