日本の自衛隊は、世界でも稀な”義勇軍”の思想性を持った軍であると思う。その意味で、日本の”宝”であり、世界の”宝”だと誇れる存在だと思う。
小泉政権は、そうした自衛隊を、政権の”アリバイ”作りの為に”アメリカのイラク占領に供与する”という卑劣な使い方をした。本来なら、イスラムに対す国際連帯のために自衛隊は出されるべきだったのに、、、、
しかし現場の自衛官は、そうした不遇の立場にもかかわらず、小泉政権の矮小な本音を超克し、自らの力で、”義勇軍”としての地位を、勝ち取ろうと四苦八苦している。
サマワにおける自衛隊を支持する圧倒的な世論は、けっして自己保身に汲々とする小泉政権によるものでなく、隊員ひとりひとりの心意気と、奥さん井ノ上さんの意志を引き継いだ外務省の末端の人達の地道な草の根支援が勝ち取ったものだと断言できる。
ただ残念ながら、サマワ住民の自衛隊に対する認識は、イラク人全体には共有されていない。じかに自衛隊員と接していないイラクの他の地域の人が、小泉政権自身の自衛隊派遣の本音を見透かし、自衛隊を侵略軍と認識してるのはやむおえない状況だと思う。
自衛隊がいくらサマワでがんばっても、小泉総理が、”イラク戦争支持を撤回して、仕切り直しをしない限り”イラク人の多くは自衛隊を”侵略者の手先”として認識し続けるだろう。
現段階での、イラクへの自衛隊派遣延長はやむおえないと思う。しかし、自衛隊員の努力に連動した、アメリカのイラク政策と一線を画すアピールができない限りイラク人の反日感情は高まるばかりだろう。
にもかかわらず、小泉総理は15歳〜70歳の男性民間人を町に閉じ込めた上でのファルージャ大虐殺をも積極支持してしまった。”小泉は何を考えているんだ”という憤りを禁じ得ない。
かってアメリカはファシスト退治と称して日本の民間人の無差別殺りくを行った。それと同じ”テロリスト退治と称する民間人の無差別殺りく”をどうしてあんなに簡単に支持できるのか?
かっての日本人の民間人と同じ目にイラクの民間人があわされているという思いが全く無い。彼には日本人としての記憶がないのだろうか?
いろんな事情があるにしても、せめて”面従腹背”くらいは貫くべきだと思う。現場の自衛隊員の努力を、かたっぱしから水泡に帰してしまうような”イラク人のこころを逆なでするような言動”を、結果的にくり返しているということを、小泉総理はもっと自省するべきだ。
それが無理なら、せめて現場の隊員の安全確保を積極支援しているのかと思うと、どうもそれもおざなりらしい。
安全確保のツールは十分に供与するべきだろう。遠方監視のツールとして開発された無人偵察機も、緊急運搬ヘリも供与を却下され、農薬散布用のラジコンヘリを代用品として使わざるえない状況らしい。オランダ軍撤退後を見越した警備要員の増員も却下し、施設大隊の隊員で普通科員の穴埋めをしろという。交戦規定も曖昧なまま現場まかせで、現場の自衛官に対する思いやりが全くない。
自衛隊員はそんな状況にもかかわらず淡々と任務をこなしている。サマワの人たちの中では”義勇軍”として根づいている。そうした自衛隊の”こころ”の成果に拍手を送りたい。そして、自衛隊の持つ”義勇軍”としての思想性を大事にできる政治のあり方を求めたい。
”日本の宝”であり”世界の宝”である自衛隊は、戦争利権を求める侵略者の尖兵は似合わない。
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