去る6月8日、姫路市営姫路球場及び白浜新開球場において第29回全国社会福祉軟式野球大会近畿地区予選が行われました。
11チームが2つのブロックに分かれて2枚の全国切符を手にする為、白熱した試合が行われました。我がアスレチックスは一回戦で金剛コロニーに勝利し、準決勝で神戸ルミナリエと対戦しましたが、惜しくも敗れてしまい全国大会への出場を逃してしまいました。
前年度の全国大会準優勝の驕りはなかったと思いますが、この敗戦を糧にしチームのレベルアップを図る為に、今後の練習に励んで行きたいと思います。
試合の詳細については下記の通りです。
第一試合 VS 金剛コロニー
コロニー 0 0 0 0 0 0
アスレチックス 4 1 2 3 × 10
初回、先頭バッターの細谷(二葉)がいきなり左中間に三塁打を放つが走塁ミスでアウトとなる、すかさず二番鎌田(二葉)がレフト前安打で出塁し三番大西(二葉)がレフトオーバーの二塁打を放ち鎌田がホームに還り先制する、四番岡田(東光)五番高田(二葉)六番池田(泉心)と3連続四球、押し出しで一点を追加し続く七番溜北(さくら)のレフト前安打で一点、八番森田(聖智)の右中間二塁打で二者が還りこの回4点を先制する。
2回、2死後、鎌田が死球で出塁しすかさず盗塁、続く大西のライト前安打で鎌田が還り一点を追加する。
3回、高田死球で出塁2死後八番森田サード前へのバンドヒット
相手守備の乱れもあり高田が還り一点、続く小田(光都)のセンターオーバーの三塁打でもう一点を追加する。
4回、先頭の鎌田が四球で出塁、暴投の間に三塁へ進塁する、続く代打森本(広畑)がセンター前安打で鎌田が還り一点、代打小林(尼崎)四球、代打明柴(善照)のショートゴロの間にさらに二点目、続く池田のセンターフライで小林がタッチアップで還り三点目を追加する。
守っては、先発森田リリーフ藤原(三光)の完封リレーで無失点にコロニー打線を抑える。
第二試合 VS ルミナリエ
神戸ルミナリエ 0 0 0 1 0 0 0 1
アスレチックス 0 0 0 0 0 0 0 0
ルミナリエの強力打線に対して、ランナーは許すもののエース森田の気迫のピッチングで3回まで無失点に抑える4回、相手五番打者がセンター前ヒットで出塁続く6番打者のレフト前ヒットがイレギュラーしレフト後方へ転がる間に一塁ランナーが一気にホームまで還り一点を先制される。
攻撃面では相手ピッチャーの術中にはまりフライアウトは10個を数えてしまう、山場は6回先頭の森田が四球で出塁しすかさず二塁へ盗塁する続く小田も四球を選び無死1・2塁とし細谷の送りバントで1死2・3塁続く鎌田の二球目にエンドランを仕掛ける、鎌田の打球はショート右へのライナー、抜けていれば逆転という打球であったが、相手ショートが飛びつき好捕、飛び出していたランナーが戻れずダブルプレーとなり無失点に終わる。
最終回、四死球で一死1・2塁と攻めるが一本が出ず、1対0で敗れてしまい3年連続の全国大会への出場を逃してしまう。
福祉野球近畿予選レポート肉食系男子たれ 「子どもたちに見せても恥ずかしくない、誇れる試合をしよう!」「おおうっ!」
大西監督のかけ声のもと、はじまった近畿予選。昨年度は全国大会準優勝という実績を残しながらも、おごることなく定期的に練習を重ねてきた兵庫県アスレチックス。顔ぶれも変化しつつ、若手が中心の20名以上の選手が集結。ベンチには、明石乳児院をはじめとする女子マネージャー、そして観客席にはたくさんの応援団もかけつけてくださっている。
投打ともに危なげなく、順当に勝ち上がって迎えた準決勝戦。がっぷり四つの投手戦、両チームが度重なるピンチをしのぎつつも、1点を獲得した相手チームに勝利の女神は微笑んだ。わがチームも幾度かチャンスがありながらも、あと一歩のところで勝利をものにできなかった。その勝敗を分けたものは、何だったのだろうか。
野村克也氏の言葉を借りるなら、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。では、「不思議の勝ち」を獲得できず、なぜ「負け」たのだろうか。決勝戦の中でも、チャンスは、両チームの間を行ったり来たりしていた。技術的には遜色ない両チームの中で、そのチャンスをアスレチックスがモノにできなかった理由。例えば、いくつかの単純なサインミス、(以前にも指摘したが)劣勢の時の元気のなさ。まさに「孤軍奮投(・)」する投手への声かけ、そして絶対勝つぞという執念とともに、ふっと気を抜く「笑い」がないことが気になった。そういった些細とも言える行いが、拮抗した勝負の中では、「運」という大きな存在を左右していく。
「たかが野球、されど野球」。毎度のことだが、私は野球から施設現場のことを見てしまう。「施設現場は大変」が常識となりつつある昨今、そんなマイナスの状況をプラスに変えていく力を、アスレチックスの選手(男性職員)には求めたい。重い雰囲気を消し、流れを変えなければならない場面は、子どもたちとの生活の中では珍しいことではないだろう。そして、野球の「勝利」という目標と同様に、子どもたちの「自律支援」「成長」という目標に向けて、貪欲なまでにあきらめないで、突き進んでいって欲しいと願ってしまう。
試合後、M投手は「勝負をする以上は、勝ちに行くことは大事なプロセスであると思っている」と語っていた。草食系男子という言葉が使われて久しいが、肉食系の彼と話しをして、目的を達成するためには、エネルギーの高い肉食系でなければならないと感じた。「勝利」は、向こうからやって来ない、自ら獲得するものであるからだ。さらに選手には「おもいっきり」やってほしいのである。自らでピンチをチャンスに変えることができる職員になれれば、来年の勝利は確実であるとともに、兵庫県の児童養護施設の未来は明るい。日常の仕事、現場を真摯に取り組むことこそが、精神面を高める一番のトレーニングになるはずだ。
厳しいことも書いたが、アスレチックスへの愛情ととって頂ければ幸いだ。今年は残念な結果となってしまったが、大西監督をはじめとしたベテラン勢、中堅、若手の層の厚さは、チーム内での競争もあるほど充実してきている。若手の横のつながりも、頼もしいし、技術レベルは高いチームである。是非来年は全国大会という目標を、自分たちの手でつかみ取ってほしいと願っている。
御殿山ひかりの家 村岡誠介


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