気づいたらそこには今にも泣きそうなお母さんとそんなお母さんを慰めてるお父さんとあたしの手を握りしめているお姉ちゃんがいた。でもそこにナオの姿はなかった。
「お母さん。私どうしちゃったの???」
「手術でとりきれなかったしゅようが移転したんだって…。」
「………じゃぁ……じゃぁもう本当に私治らなくなっちゃったの?……。」
「……まだわからないわ…。先生とこの後、話をすることになってるからその時に今、優喜の頭の中がどうなっているのか説明してもらうのよ。」
もぉ頭の中が破裂しそうなくらいこんがらがってる……私この後いったいどうなっちゃうの???
ねぇ。誰か教えてよ。ねぇ。誰か答えてよ。お願いだから。誰か…。
「じゃぁお母さんとお父さんこれから先生と話してくるからお姉ちゃん。優喜のことよろしくね。」
「うん。大丈夫だよ。いってらっしゃい。」
ガチャン……。
「お姉ちゃん。」
「ん?」
「あたしいったいどうなっちゃうのかなぁ???」
「……さっきお母さんが言ってたとおり、まだわからないけど…優喜なら絶対大丈夫!!!」
「……うん。そうだよね。…私なら大丈夫。…大丈夫…。」
あたしは自分の頬をパシッパシッと叩いた。
あたしなら大丈夫だよ。そうだよね?…ね?ナオ………そういえばナオは?どこにいるの?今すぐナオに会いたい。ナオ…………ナオ………。
「お父さんとお母さんなかなか帰ってこないね…。」
「…うん。…きっとたくさん話してるんだよ。お母さん達も気になることがたくさんあるだろうし…」
「そっか…」
この後あたし達はずっと沈黙のままだった…。ガチャン、その沈黙を破るように部屋の扉が開いた。
ナオだ。お姉ちゃんがあたし達を気づかって外に出て行った。
「ナオ……。来てくれたの??…」
「あぁ。おまえのお母さんが連絡してくれたんだ…。おまえ…大丈夫か?…」
「………全然大丈夫だよっ!!!もうメチャメチャ元気もりもり!!!…元気もりもり……。」
なんでかわからないけど涙があふれてきた。
「お、おい、大丈夫か???どこか痛いのか???」
違う…違うの…どこも痛くなんかない…けどナオに会ったら涙があふれだして止まらないの…
「ううん。どこも痛くないの。何でか分からないけど涙が出てくるの。」
ナオはそっと私を抱いてくれた。
そしたらもっと涙が出てきた。止まってよ。もう、止まって……
「もう平気か?」
「うん。もう全然平気!!ナオ、来てくれてありがとう。おかげで元気出てきた!!」
「え??今まで元気じゃなかったのか??」
「そんなんじゃないよ。」
泣いたせいで目が赤いけど今なら笑える。
今しか笑える日は無い。そぉ思ったからいっぱい笑う。
ガチャン
ドアが開いてお母さんとお父さんが帰ってきた。
「なんだって??」
待ちに待って帰ってきた親だったから起き上がって言った。
そう聞いた瞬間、お母さんは泣き崩れた。
お姉ちゃんも入ってきた。お姉ちゃんも泣いてる。お兄ちゃんも病院に来たらしく、お姉ちゃんと一緒にいる。
「なんなの?早く言ってよ!!」
わざと笑顔で私は言う。

239