2007年9月30日
愛媛3−3高知(坊ちゃんスタジアム)
愛媛らしい閉店間際の猛攻で同点に追いつく、それなりに盛り上がった良い試合だった。けど、今日書くべきことは試合後のことだろう。シーズン閉幕時、両チームの挨拶が恒例としてある。しかし、非常に残念ながら、わずか3年目にして一番危惧された高知FDの消滅について触れないわけにはいかない状況である。
高知の藤城監督の挨拶。最初から言葉に詰まっておられる。「ILの理念として、地域に根付くこと、選手をNPBに送ること、・・・(聞いていて泣けてきて記憶がない)・・・。私のことはどうでもいい。この若い子たちを救ってやってください。」深々と頭を下げられたかと思ったら、土下座されている。スタンドから大きな藤城コール。監督は滂沱の涙をぬぐいながらベンチへ引き上げる。
続いて、愛媛監督・おっきーの挨拶。最初、マトモに言葉にならない。「・・・・敵ではなく、対戦相手です。四国は一つです。高知FDを失うことは、四国の恥です。皆様、なにとぞ高知のために・・・」。クールな印象のある監督だったが、非常にアツい人だ。
今回、お見送りのとき、特別の計らいで高知の選手もいた。今日、良いプレーを見せた孝太郎選手に「ナイスプレー」と声を掛けた。眼を輝かせてにこやかに「ありがとうございます!」。「こんな状況やけど、ファンはお金を出して支えるから、野球にまい進してや」と言うと、もっとにこやかに「ありがとうございます、お願いします」。大昔、小生(投手)から10点取った佐川急便軟式野球部出のYAMASHIN選手にサインを貰い、同じような会話。「ワシらの代表、NPB行ってくれ」と。やはり、さわやかな返事。他にも選手を見ていたけど、これが現代っ子気質なのか、全員明るく気丈に振る舞っている。帰りの運転時、それを思い出して泣いた泣いた。1988年の南海身売り、2005年の近鉄解散(Bsは認めない)を思い出しながら。
さて、今日の試合。本来なら竹村選手をネタに控えの辛さについて書こうと思っていた。無死1、2塁の送りバント失敗。三塁ラインに振り切れなかったこと。その後、セカンドで牽制アウト。これは恐らく、セカンドリードを大きく取らなければいけない、という足の遅い選手にありがちな焦りだ。どちらも遠因は出場機会が少ないこと。来年は主力が疲れている時や、ビジターのとき、タケちゃんとか伊東君とか松本君とかもっと出してあげて欲しい。以下、思いつくまま。
・小山内投手、ドロップの切れが抜群でマサキ君や古卿君が崩されている。ただ、スライダーが高く抜けている。
・ミン君、max 114km/hって、小生よりも遅い。カーブは94km/h。長くてかっこいい足を上げてタメを作っているのに、前足が出たときに上体も出ちゃっているからタメが消えている。もったいない。上体のみで投げている。前はもっと速かったはず。どうしたんだろう。ただ、99km/hの縦に落ちる球が外角は外へ、内角は内に1個ぶんくらいずれて、それで打ち損じている。
・危惧していた抜けたスライダーを小山田君が振りぬいて、逆風関係なしのレフトスタンド一直線のツーランで先制される。
・野原君、相変わらずの切れ。で、max134km/hと以前よりも速くなっている?
・大澤君って、一塁側から見ると近鉄にいた村田辰美投手のよう。味わいがある。打ちにくそう。
・8回、2死1、2塁で梶原君のレフト前、YAMASHIN君が取った瞬間に本塁にハーフライナーの返球。あれ、内野手経験者でないと出来ない身のこなしなんだよなあ。お見事。
・その後、グレアム選手の放った打球はセンター前と思ったのに、孝太郎選手が追いついて刹那送球、ギリギリアウト。ポジショニング、打球の入り方、送球の仕方、どれをとっても高知の選手らしい鍛え抜かれたプレー。こういうチームがなくなることは野球界の損失だ。
・桧垣君の同点打は23日の香川戦のビデオを見ているようだ。
・上里田君、前よりもタメがなくなっていて足の蹴りが使い切れていない。故障のせいかな。
----
再掲。
街頭募金のほか、振り込みによる募金も二十七日から受け付ける。振込先
は口座名「高知ファイティングドッグスを残そう会代表山本良喜」、四国
銀行本店、普通預金、口座番号1707571。