2008年4月25日(金曜日)
東予球場(晴、風殆どなし)
愛媛MP2−6高知FD
スポーツは競技によっては接触プレーが発生する可能性があり、それによる怪我が怖い。そこで、多くのスポーツでは厳密に怪我を防ぎつつ、同時にプレーの醍醐味を守るためのルールが制定される。
野球の場合、接触プレーで一番怖いのは、本塁クロスプレーである。小生は野球を始めたとき、実は捕手であった。別にチームなどに所属していたわけではないが、鬼のように強い肩を愛でてくれる方がいて、色々教えてもらった。そのとき最初に言われたことは、「捕手はボールをもっていないならば、通路を空けなければいけない、またボールをもっていても、一角を空けなければならない」ということである。30年以上昔の話だ。
いつから、本塁突入のために、捕手をぶっ飛ばす練習などという馬鹿げた練習がプロ野球に取り入れられたのだろう。野球のアウト・セーフは、タイミングと交わし方を楽しむ場であり、ボディー・スラムのようなプレーを楽しむ場ではない。小生の記憶によれば、J・トレーバー(近鉄)が、内田強捕手(ダイエー)を吹っ飛ばした頃ではないかと思う。この頃から、捕手殺しとでも言うべき本塁クロスプレーが跋扈し出してきた。これはいかんだろう、と思い続けてきた。
さて、本日。2−5と3点ビハインドだが、去年から8,9回には何かをやることの多い愛媛、決して諦めていなかった。高田君が粘りに粘ってセンター前のあと、代走福西太志君。2死後、大島君がレフト線に放つ。クッション処理をもたつく間に、一か八か太志君は本塁に突入する。カットプレーはさすがに高知、非常に正確で本塁につなぐ。ショートからワンバウンドでキャッチャーへ。ランナーもほぼ同時に本塁へ。
で、まだ捕手がボールを握り切っているわけでもないのに殆ど走路を塞ぐように立っていた。捕球したら完全に塞いでいたように見えた。走者はたまらず激突。両者KO。昨今の本塁クロスプレーの“常識”が齎した悲劇。古い“常識”を持つ小生からは、どうみても、オブストラクション(走塁妨害)、ボールデッドだと思った。しかし、コールは何もなかった。捕手もランナーもKOされてるし。他の野手も唖然として状況を見守る。空気を読まないのは主審だけに見えた。キャッチャーが脚を引きずってボールを拾い、殆ど気絶している(首から落ちて行ったように見えた太志君、大丈夫か? 試合後、安静モードで寝ていた)太志君にタッチしてアウト。愛媛が収まるはずがない。実はアツい沖監督が喉輪を主審に決めて退場。
もう一つ思い出したのは、怪我人が出たときの処置。1977年、阪神の佐野選手がフェンスに激突して制定されたルールでは、怪我人が出たらプレーを止めるということ。Wikiでは、生命に係わるとあるが、こういうのは柔軟に運用すべきだと思う。
沖監督の退場には伏線がある。今日の主審は広めの判定。これは、どのチームに有利とか、そういうのはなかったと思う。ただ、勝負どころの5回、二死2、3塁で檜垣君が三振を取られたボールは捕手のミットが外角から更に外に流れたように見えたし、また、田口君の一塁ヘッドスライディングはかなりセーフっぽかったり。そのたびに気色ばんでいた。トドメは9回。ブロックしてたのにね。足が届いていなかったのにね。(ネット裏最前列から見ていた。審判よりも分かり易い角度だったと思う。)追いタッチの形になってしまって、セーフとコールされ、次は梶原君が退場。非常に後味の悪い試合だった。とにかく、
ILに限らず、野球に係わる人全てがこんな本塁クロスプレーでいいのかどうか考えて欲しい。
さて、以下、思いつくまま。
・先発の川西(愛媛)投手、スピガンでは分からない部分でボールが来ている。今年見た中で一番速く感じた。西川君よりも。135〜140キロくらいと思う。ただ、変化球が半分弱しか決まるべきところに行っていなかった。これが愛媛の他の投手との差だと思う。素材的には物凄く楽しみ。
・マサキ(高知)君、打ち方を変えた? 何か逃げているような打ち方に見える。とはいえ、追加点を奪うきっかけとなった打球、相変わらず力強かった。ピッチャーゴロと思ったのに、グラブを弾くんだもんなあ。
・高知の先制点は、YAMASHINにしてやられた。ヒットと走塁で投手のリズムを見事に崩した。川西君も投げ急いだ感が否めない。勉強だね。
・先制タイムリーの飯田君、2ストライクとなる空振りはカーブに対してで、トンでもないところを振っていた。こりゃあ打てないや、打たれたら恥だと思ったら、真ん中のカーブを見事に打った。ひょっとして、空振りは三味線? 高知の選手らしい曲者っぽさに萌え。
・5回、1点差に追い上げて大津君が2ストライク目を上の飯田君の如く空振り。3ストライク目はあの球を狙って欲しいなあ、飯田君のように、と思ったら、同じ球を空振り。頑張れ。超頑張れ。
・8回裏の高田君は、ファールで粘りに粘った。スタンド大喜び。その上センター前。スケールも粘りも感じさせる素材。
・梶君、今日は走られ放題。今日はショートな送球が多かったね。
・試合後嶋田君に「東六とくらべてどうよ?」と聞く。レベルは変わらないとのこと。で、東六からプロに入る人はやはりそのリーグで抜きん出た何かをもっていた人だ。このリーグの選手は「抜きん出た何か」を作らなくてはならない。
・篠原君(愛媛)は緊張してたかな? 新居浜かどこかで見た凄みのあるボールではなかった。