2008年5月16日
東予球場 レフト向の微風、晴れ
愛媛3−7香川
強い香川と愛媛の差は色々あるけど、一番感じさせられるのはスイングの強さである。香川の選手は軸がしっかりして、多少崩されて当てに行っても、打球が強い。愛媛の選手が当てにいくと、外野手の前にポトリ落ちる感じだが、香川の選手のそれは外野手の間を往々にして抜けて行く。そのくらいの差がある。まあ、これ以上は書くまい。
そんな香川の選手がフルスイングすればどうなるか。強い香川を象徴するような本塁打が飛び出した。7回表。その前のイニング、球威でねじ伏せるようなピッチングを披露していた入野投手は、決して悪い調子ではなかった。点差もあったし、力勝負に行ったのだと思う。こういうことは、ドンドンやるべきだ。しかし、丈武君はその球を狙っていたと思う。力対力。マトモにぶつかった。打球は打った瞬間本塁打と分かる。レフトは一歩も動かない。防護ネットのはるか上、少なく見ても130mは飛んでいるであろう本塁打。ベース一周したあと、バックネット裏は言うに及ばず、愛媛ファンが陣取る一塁側からも拍手が。
このくらい凄い本塁打は、生で見た記憶を辿ると、1996年、グリーンスタジアムで西武の清原が放った本塁打まで遡ることになる。NPBでも滅多に見られない当たりと思う。風がなくてあそこまで飛ばせる日本人は、そんなにいないだろう。
さて、試合展開だが、初回香川の橋本投手を見たときは恐々投げているようで、ボールが来ていなかった。案の定、先頭の中川君がライト前にヒットを放つ。初回だし何か仕掛けて揺さぶったら面白いだろうなあ、と思っていたら、前回完封されたせいか、手堅く送りバント。「1.4対1.7の期待値」(分かる人だけ分かってください。バントは決して「手堅い」作戦ではない。)
クリンアップは不調だ。檜垣君はボールを追っかけて撫でるようなスイング。大島君は体が突っ込んでポイントがおかしい。無得点。
2回表。先発の高木君も決して悪くはなかった。しかし、先頭の丈武君に甘く入ったカーブをレフト線に力で持っていかれ2塁打。それにしても香川の打者のスイングは力強い。甘く入ったら絶対的に見逃さない。次打者四球のときにサイン違いかパスボールで無視1、3塁。次は小柄だけどパンチ力を感じさせる金井君が、いい当たりの中犠飛で先制。2死三塁となって笠井君がセーフティーバント。読んでいたのはいいけど、送球を打者走者にぶつけるエラーで2点目。その後、投球時にランナーが大きく飛び出したのに、送球をファーストが前で取りすぎてタッチが遅れたりしてアウトに出来ず。細かいプレーが中々キチンと出来ない。
2回裏。1死ながら1、2塁で河辺君。初球カーブ、2球目カーブ。一つの考えとして、そういう場合のカーブは振る、というのがある。しかし、ミートできないならば空振りすべき場面。途中で当てに行く鈍いスイングとなり、投ゴロ併殺打。
3回表。堂上の綺麗な本塁打が。生山君をアウトコース直球の球威でねじ伏せた後。同じようなボールなのに、堂上のパワーが勝つ。芸術だ。
3回裏。中川君のライト前、長崎君がしぶとくライト前に落として1死1,3塁。低めボールからボールになるスライダーを追いかけて、空振り三振。ポイントが狂っているスイングで大島君も三振。これで、かなり勝敗が・・・。そんな雰囲気になった。
あとはいいや。
以下、思いつくまま。
・8回裏、いいなあ、と思ったプレーが。2死2塁で大津君がレフト前ヒット。ランコーは本塁突入を指示するが、守備位置、肩などを判断してランナー比嘉君は三塁で止まる。こういう自主性が選手には必要なのだ。
・橋本君は決してよくなかった。しかし、ずらりと並んだ左打者のアウトコースにシュートやカーブを配し、スイングさせなかった。愛媛の左打者はアウトコースにバットが届いていなかった。この辺、カットできないと苦しい。
・高尾投手(香川)、体が開き気味でかぶさるように投げてくる。135キロ前後か。切れはあるが、しかし、スタミナが続かないような投げ方だと思う。