2008年9月6日(土曜日) 13:00〜
西条市東予球場
薄曇、若干蒸し暑く風は弱いが時折強くセンターへ
愛媛1−0香川
昨日のグダグダとは打って変わって緊張感のある試合だった。こういうタフな試合で接線を乗り切れば、自信になっていくだろう。残り10試合を切った。今頑張るしかないぞ。
今日の先発は近平君。投球練習からして、ベースの四隅をかすめる。真っ直ぐは130あるかないかだが、多彩なスライダー(縦横斜め、緩急もあり)とちょっとだけ曲がり落ちるシュート。完全に手玉に取っている。最近のスピガン見すぎのスカウトさん、どうでしょう? 香川の攻撃について、余りコメントを書きようがないのだ。基本的に枯山水の味わいで、凡打の山を築く。左右だけでなく高低も使う。リードもいい。奥行きを感じる。誉めるしかない。
まあ、そうは言っても一回、二回はランナーを出した。枡田君がインロー一杯のスライダーに上手く腕を畳んでライト前へヒット。この人はミートセンスがある。続く堂上君。インローシュートかなあ、昨日と同じく体が流れてつまり気味だけど、腕っ節があるので強い打球が。それがファースト正面へ。嶋田君がベースを踏み、セカンドタッチプレーでゲッツー。
1回裏。先発は福田君。今日は、良く持ちこたえていた。アップアップという感じでは決してなかった。勝負どころで低めに変化球を集め、バッティングをさせなかった。でも、初回はコントロールが悪かった。1回だけの失点。長崎君が真ん中あたりの球を打って出るが、打ちそこないと思われるサードゴロのあと、最近良く機能している2、3番へ。安達君はセンター前へゴロで抜けるヒット。大津君の2球目に盗塁。アウトと思ったが、足を思いっきり伸ばして上体は野手を避けてタッチをさせず。上手い。伝説の南海広瀬も かくや と。大津君もセンター前でホームイン。大島君はカーブを先っぽで拾ってレフト前へヒット。檜垣君は強い当たりだがファースト前へ、ハーフバウンドの難しい当たりとなり体で止めて前へこぼし、1塁だけアウト。2、3塁。次の比嘉君は得意のライト打ち、しかし、いつもよりも右中間寄りにいた洋輔君のグラブに納まりチェンジ。
2回表。テンポ良く2アウトを取った後、智勝君をインハイ真っ直ぐ(シュートかも?)で詰まらせたが、レフト線にポテンと落ちる二塁打。金井君が良い当たりでセンター前。取ったとほぼ同時に三塁ベースを回る。取った位置からすればストライク返球でないとセーフというタイミングで、ワンバンストライクが帰り、若干余裕を持って本塁アウト。安達君は肩もなかなか強い。智勝君を刺したというのが素晴らしい。
3回〜7回の近平君は上に書いた「枯山水」のナイスピッチング。芸術的だ。バックも守りやすかろう。サードの動きも良かった。
で、問題は攻撃。ランナーは出す。だけど、勝負どころでのスライダーを捕らえきれない。まず2回。悩み深き嶋田君がインコース低めのスライダーに思いっきり詰まり「秘打・白鳥の湖」のような打球がショートへ。処理できず内野安打。バント、内野ゴロで2死3塁をつくり、ここで長崎君。梶原君の頃から福田君のボールは低く集まり出したと思う。そして、特にスライダーが低め一杯に来だした。ここは真っ直ぐだったか、良い当たりだがセカンド正面。ハードラック。
4回裏。檜垣君が彼らしいレフト前ライナーのヒットで出塁。比嘉君には投げにくそうにして四球で無死1、2塁。不振の嶋田君は当然のように送りバント。良い形。ここで流し打ちがアートである田口君。1−3から多分狙っていたアウトローのスライダー。待ちきれず、ヘッドを返してしまい投手ゴロ。挟殺プレーで2死。梶原君も同じようなスイングと打球で無得点。小生は見ていて、これは投手を誉めるべきだと思った。ナイスピッチング。Mr.ヲゲ(リッツクラブ)が「神懸かったピッチングとKOのどっちか」と福田君を言っていたが、成長しているということだろう。
5回裏。1死後、安達君がファーストゴロ。若干ファーストの動きが悪く、しかもピッチャーのカバーが遅れ、内野安打。投手の予想よりも安達君の足が速かったという感じ。本当、速い。大津君のとき暴投でスコアリングポジションに。ここは低めのスライダーでカウントを稼ぎ、最後はアウトハイの真っ直ぐを空振り。大津君のスイングは非常に低くグリップを置き、そこから出してくる感じ。確かに、高めは苦手にしそうだ。捨てるかファールすることが望まれる。ってか、そこまで低くする必要あるのだろうか?
去年の檜垣君の春の悪夢が。大島君には投げにくそうにして最後は敬遠。ここで檜垣君がライト前痛烈なヒット。痛烈すぎて&洋輔ビームでランナーは三塁で止まる。そこで比嘉君。3球目、カーブを珍しく「見えていない」スイングで空振り。最後は同じカーブ。ごめんなさいの見送り三振。配球の勝利。
7回裏。何とかしたいMPは、長崎君が一塁線プッシュバント。ここは福田君がダッシュ良く処理。ナイスフィルディング。安達君はバスターの構えから、図ったような三遊間内野安打。大津君はライト前クリーンヒット、1、2塁。大いに盛り上がって来ました! 大島君は真ん中低め、打っていっていいがちょっとシュートして沈んだ。初球から勝負球を配してきた。注文どおりの三遊間ダブルプレー。ここまでピンチを外より一偏倒の配球だったが、ここはインコースを攻める意図でダブルプレー。これも配球の勝利と思う。福田君、ロバスト(堅牢)だわ。
こうなると、普通は流れが香川になる。8回表。先頭の国本君がやや浮いた真っ直ぐ系を痛打してレフト前。智勝君はアウトローボール気味のスライダーを、必死で当ててライト前へ落とす。無死1、3塁。1点は仕方がない。もし、無失点にするとすれば、圧倒的球威を持つ西川君しかいない。そんなことを考えていたら、王者香川に対してはそれしかないとベンチは考えたのだろう、投手交代。非常に大きな拍手に迎えられる近平君。
ここからが凄かった。何が凄いって、今日は真っ直ぐの走りもさることながら、ネット裏から見ているとスライダーが消えるのだ。脳みその記憶媒体がフル活動していたので、ちょっと起こすと、金井君はスライダー、ストレート、そしてスライダーで空振り三振。最後は文字通り、消えた。西森君は真っ直ぐストライク、そして、運命の2球目。確かに、スイングしてもバットに当たりそうにない。昨日の安達君のときと似た状況。アウトローにスライダーが来た。消えた。バント空振り。スクイズ失敗。2ナッシング。梶原君にネット裏から思わず「慌てなや、2ナッシングや!」と声を掛ける。当然、慌てるはずがない。ボール2つを挟んで見逃し三振に。鳥肌が立ちました。
(追記:新聞報道や愛媛MPサイトによると、スライダーではなくフォークの連投だったらしい。また、スクイズを外したボールは打者の動きを見てアウトローに、ワンバンでもいい、梶原君なら取ると信じて投げたとのことです。素晴らしい。)
8回裏の投手は安達君。相変わらず一塁側からも声援。当然ネット裏からも。でも、変化球が入らず、真っ直ぐを狙い打ち。檜垣君は真っ芯で捉えるもセンターライナー。比嘉君は当然のようにセンター前ヒット。嶋田君は見極めが出来ていない。低めの変化球を振らされ三振。走者を進めるも能(あた)わず。ここで投手は橋本君。田口君は左中間へヒット。綺麗なスイング。橋本君も絶対的じゃないんだよな、多分。そして梶原君。力んだが、引っ掛けてサードゴロチェンジ。
9回表。井吉君は昨日の9回表の先頭打者と同じような打球のドン詰まりのセカンドゴロ。でも真っ直ぐがちょっと高いよ。その高い真っ直ぐを洋輔君がライト前に運ぶ。怖い堂上君にスコアリングポジションのランナーを付けるべく、投手前に綺麗な送りバントを笠井君が決める。そこで外野守備を見ると、完全に賭けに出ている。パワーのある堂上君に対し、思いっきり前進。それでいい。何しろ、球威の西川君だ。初球、真っ直ぐ、ややアウトコースの高め。グシャッと弾かれた打球はライト前に、、、、「あ、ポテン」と思ったとき、ライトが思い切り前進し、最後つんのめりながら捕球。いや、もつれて落球するなら、回転レシーブ、、、とか言うのは贅沢か。ナイスキャッチ。500人程度のスタンドだが、大騒ぎ。
行ける。行ける。小生の観戦は、九州の1試合だけで、愛媛の試合は見られないのが本当に悔しい。愛勇会と仲間の皆さん! 小生の分まで、声援と暖かくも厳しい?野次を。チャンピオンシップでお会いしましょう。
・落ち着いて見たら、審判上手いし確認作業もキチンとやっているね。悪いトコだけ良く目立つ。だけど、5回裏の最後の球はボールだよなあ。でも変だなと思ったのはそれだけ。
・嶋田君の調子の悪さは「こうすればええんちゃう?」というのが見えない。低め変化球についていけていないのは分かるけど、どうすればいいのか。斉藤さん、頼みますよ。
・それにしても投手陣。でも、梶原捕手のリードも重要だね。西森君も良かったと思う。チームの要、頑張れ。
・長崎君は甘い球を打っていってるのはいいんだけど、どうも捉え損ないが多いようだ。