「一口の税金の取扱いが変わる?一口界に大激震(3)」
競馬(一口)
一口の税金の取扱いが変わる?一口界に大激震(1)(2)の続報です。
linkさんがアップした
社台からの手紙。これには手紙の全貌が書かれていて、社台・サンデー会員ではなく間接的にしか情報が入らなかった内容が明らかになっている。
この部分で思ったのは「形式論」と「実質論」である。法律は「形式的」に判断することも求められるのだが、一つの場面では「実態に即して判断する」というものがある。ただ、今回の場合は許認可が絡んでいる。民民間の契約に実態論を踏まえて判断するというのはあると思うのだが、許認可を行うということは、原則としては、根拠法令には従うということになるのかと考えられる。一方で法に基づく許認可をしてくれと求め、一方で実態に即した税制判断をしてくれ、と。これは世間で言えばやはりムシがいい考え方というところだろう。そうすると、やはり分が悪い。
ただ、社台からの手紙を読む限り、かなり曖昧な表現だ。そういう点で、私のblogの記事はちょっと突っ込んで書きすぎたかもしれないが、まあ一般的に見れば突然こんなことが出てきて色々憶測を招いている訳だが、実際には今年に入ってからラフィアンからも税金ネタ(内容は会員限定情報なのでここでは差し控える)が色々入ってきているように、この話は水面下ではずっと続いていたことで、社台グループとしては万が一の事態になった場合の対応を考え、事前に告知したものと考えられる。(社台の「パススルー方式」は一番被害が大きい上、口数の分母も小さく影響も桁違いにデカイ。)
ファンが何かしよう、という動きがあるようだが、現状ではまだ「未確定」なだけに国税庁に我々から言うのは色々問題があるし、却って逆効果。言うならJRAだと思うが、ここは冷静な対応を望みたい(クラブを通して声を届ける、という形が一番か?)。また、馬券不買運動も効果があるとは思えない(まあ、私自身は元々昨年とか2年前に比べると馬券投資額は1/3〜1/5くらいになっているし(笑)。)
残念ながら一口の端くれみたいな私が言っても何の効果も無いが、この問題は、いくつか指摘が出ているようだが、一口会員の問題だけではない。社台(社台F、ノーザンF、白老F)、ラフィアン(ビッグレッドF、コスモビューF)にとってみれば牧場の隆盛はクラブが支えていたと言っても過言ではなく、また、他の牧場系にとっては「事業所得と合算していた個人馬主も今後は合算できない。」という部分が致命的。元々売れなければ提供牧場が負担する形にもかかわらず、それにあれこれ費用がかかることになるからで(詳しくは
くりげさんの記事(キャッシュ)を参照)、どっちにしても牧場関係者にとって致命的な問題になりかねない。
また、JRAにとっては直接関係ないかもしれないが、
現状は一口馬主は個人馬主や牧場馬主の隙間を埋めていたところがある。その隙間を潰されるということは競馬のパイを縮めることにつながりかねない。目に見える効果としては馬券購買価格の減少、出走頭数の減少による売上げ減ということだろう。このことは実は一口を認めていない地方競馬にも波及する問題だ。
対策として新たに追加するものとしては、以前に書いたものに加え、どなたかがおっしゃっていたが、いわゆるA馬主(既存の馬主)と別のB馬主みたいな形を認めていい時期かもしれない。この場合、一定の審査を課すことになると思うので、今の一口出資者が完全移行することはできないものの、税制だけは馬主に近い制度にすることが可能かと思われる。馬主の権限行使は一定制約(現行どおり)でいい。現行の馬主の権利は馬主の権利で温存。これならば、今の馬主さん方にも理解を得られよう(という問題じゃないのかもしれないが・・・)
現行は税金の適用状況はクラブによりまちまちなのだが、岡田社長から直接聞いた話でも全クラブが一丸となってJRA、農水省、国税庁あたりに働きかけている模様。まだ決定事項でないというから、個人的にはもう少し様子を見たい。ハードルは2つあって、
1 国税庁の見解が確定するのか(社台の説明では未確定とのことだし、ラフィアンからもそのように聞いている。)。現行通りに済ますための努力。
2 国税庁がダメということになったときに、今度はJRAや農水省が改める気があるのかないのか。
2の段階まで行ってしまっているならいざ知らず、現状では1の段階(まあ、社台ツアー情報ではかなり厳しそうだが)なので、正確な情報、あるいは法知識(私もないが)もない段階からああだこうだ言える状況ではないだろう。みんなで勉強して、議論して、競馬界のために正解に導くようにしていくしかない。
ラフィアンの場合「会員に損をさせない」というウリである以上は、完全スルーという訳にはいかないだろう。2割プラスαはデカすぎる。こういった税制の関係はストレートに「損をするかしないか」の分水嶺になってしまう。おそらくあちこちで岡田新社長の高角砲が飛ぶことでしょう。私もそれを期待していますし、ツアーでもそういった話が聞けることを期待しています(今年の募集馬は税金取られてもみんな黒字になる!と豪語するか?(笑))
最後にPOGとの関係を少しだけ。
私はPOGを競馬界に一定寄与するとかそういう積極的価値を持っている遊びだとは全く思っていない。まあ、所詮は仲間内の遊び。したがって、その範囲を超えてあれこれやっている人は何だかなあ、というふうに思うが、ポジティブに指名馬を応援する分には非常にいい遊びだと思う。そういった経験をした人の中から、今度は実際に一口に出資して、現実の厳しさ、難しさを体験する。そういった人が今度はそのお金の流れだけでは満足せず、実際に自己責任でやっていくために本当の馬主になる・・・そういった流れというのは続いていくんだろうし、少し斜陽気味である競馬の底辺拡大に寄与するものではないか。人間は欲望の生き物で、POG→一口→本物といったステップアップを踏む人物は必ず出てくる。ようは競馬ファン→POG→一口→本物といったピラミッド型。今は馬主のなり手だってそんなにはいないんだろうから、
本物の馬主の供給源になりうる一口を蔑ろにするということは競馬界にとっても痛手ではないのだろうか。勿論、私も一口出資者だから、「抵抗勢力の戯言」と取られるかもしれないが、趣味の範囲でやっているだけなので、改善されないようなら撤退に向けて粛々と手続を進めるしかないだろう。
新ネタに乏しいがとりあえずこんなところで。またあったら続けます。
最後に
Brain Squall経由でない
常連さんのために、いくつかこの関係の記事を書いて下さっている方を紹介します。
税務会計方式の変更について(
ペピートさん)
一口課税問題(須田鷹雄の日常・非日常)
地方馬主と納税 〜 もうちょっと解かりやすくできないか?(
なにわっちさん)(地方競馬馬主のネタです)

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