さて、どこまで書こうか悩むのですが・・・
今回新たな試みとして「新高崎競馬作戦会議」と銘打って、新しい競馬場構想を披露した上で、質問を受け付ける、ということをやってました。
本当は境町駅行きのバスに乗って帰るつもりだったのですが、質疑応答がある、ということで、最後までいることに。(これで帰りが終電間際に・・・トホホ)
最初に山邉氏から説明があったのですが、その内容は次のとおり(数字を出すことについては、主催者側の了解を得ています。なお、数字は概略です。)

(前に貼られていた構想案)

(熱く構想を語る山邉氏)
馬券外収入(3億4000万円)
@ 500頭を月5万で馬房貸しし、残りを競馬に。(500×5万×稼働率8割×12=2億4000万)
A ネーミングライツ(競馬場名、厩舎名、騎手等(5000万円)
B スター騎手の招致で北関東の売り上げ増を図る。
C 都内にミニ場外を出す(大井競馬の協力を得る)
D JRAの助成金(5000万円)
支出(5億9593万円)
@ 賞金(1日5レース×54日×9頭立て×13万円=3億1590万円
A 職員(正社員)=450万×8人=3600万円
B ガードマン(10名)=1日1万×54日=540万円
C 馬場要員(10名)×年間240万円=2400万円
D 馬券発売等パート(15人)×8000円×54日=648万円
E 警察協力金=500万円
F 食費(食事代は無料という設定なので)=675万円
G 新聞コスト(人件費1人300万円+紙代・これも無料という設定なので)=570万円
H 広告=5万×54日=270万円
I システム代金=3200万円
J 通信コスト=300万円
K 保険料=300万円
L 地代=1億2000万円
M 光熱費等=3000万円
これらを合計すると2億5千万の赤字となり、10億以上の馬券売り上げ(1日当たり1896万以上)が必要になる・・・というのが構想です。そこで私が書いたネタ「苫小牧で7台で年間4億」を引き合いに「ちゃんとした所に場外を設置すれば何とかなる・・・」という話になりました。
その後、質疑応答のコーナーになったのですが、私は例の会のメンバーでいつでも発言できる機会があること、その他の事情により発言は控え、他の人の発言を聞いていましたが、やはり懐疑的、というのが多数を占めていたように思います。
何故か?
この案は「必ず発生するであろう支出が想定されていない。しかも多すぎる」からです。
収入面に関しては、馬房貸しの値段はダンピングに近い程安すぎるので、これを高くすることは可能でしょう。価格を倍にして、競馬に使う馬の値段も含めれば、8割稼働で、想定より5億2000万近い増収が見込めるので、想定されている赤字は解消(=つまり馬券売り上げがゼロでも利潤が出る)されます。
しかし・・・大きな問題がいくつか。
@ 競馬に携わる騎手、調教師、厩務員の人件費が想定されていない。
一番致命的な問題です。仮に賞金部分にそれが含まれていたとしても、馬房貸しの部分での人件費は必ずかかる。私が競馬開催規模を縮小させるにもかかわらず、何故賞典費を9億と設定したのか。私のはこれを考慮したからです(この細かい構造がわからなかったのでアバウトに設定したのだがw)。新高崎のは馬主分しか想定されていません(月4.5日開催×5レース×9頭で大体競馬想定馬が月1出走になる。損をさせないとなれば13万は全て馬主分と思われる。)。騎手とか調教師、厩務員の人件費がどれくらいかかるのか私は知りませんが、どう少なく見積もっても、5〜6億は必要かと思われます。これで馬房貸しで想定より高く見積もったものが全部なくなります。
A 管理団体の人件費が想定されていない。
職員8人、これらは若い人を雇うとなってました。だが、組織の長にこれだけの低賃金を払うのでしょうか?それはあり得ません。また、厳しい書き方になりますが、競馬開催をする以上、県の職員の人件費分も何人か持たないとダメでしょう(別に年収2000万の天下り職員用という意味ではありません。)。競馬開催を認める以上は、それを管理する職員が必要だからです。これで億まではかからないにせよ、数千万は必要かと思われます。
B 境町TC以外の地代・通信代が想定されていない。
確かに場外施設よりはミニ場外の方が金はかかりません。が、地代はやはりかかります。ましてや東京です。また、ミニ場外を作ればメンテナンス費用も更に高くつきます。人件費もかかります。今回の想定にはこれが全くありません。これが大井の協力を得られ、新高崎がノーコストで作ったとしても・・・
C 手数料が考慮されていない。
このblogで「自前:場外=1:1」なら収入の16%が使える金額だ。と書きました。何故か?
繰り返しになりますが、NAR等に2%、更に場外発売の場合は発売方に協力金として13%払う(厳密には開催ありとなしで違う)のがルールになってます。全部が25%使える訳ではないのです。そしてこの案だと自前の売り上げはほぼあきらめ、東京に頼る案です。これでは、16%も難しい。限りなく使える額は売り上げの10%に近づいてしまいます。そうなればどんどんハードルが上がっていく。どう持っていくかわかりませんがBとCはどちらかが必ず発生していきます。
他にも
D ネーミングライツ5000万は非現実的
E 初期の設備投資を考慮していない。
F 全体の人数を低く設定しすぎ
といった問題はあるでしょう。それを抜きに考えても、赤字は4億くらい。そして、BとCの兼ね合いを考えると、それを解消するには、結局40億位の馬券売り上げ(1日7700万位)は必要かと思います。
宇都宮や高崎の通常期が11Rで6000万ですから、これはかなり厳しい条件かと。
何もなかった訳ですから、一歩前進と前向きに受け取るべきなのでしょうが、まだこれでは競馬ファンは懐疑的な考えしか持たないと思います。
結局立地条件が良く、コストがかからない場外をいかに作るか・・・それが鍵でしょうね。
他にご意見がある方は遠慮なくお知らせください。
さるさる日記の方にメールフォームがあるので、そちらからどうぞ。(この記事は修正することがあります)
なお、この席には木村調教師、法理調教師、後から茂呂騎手も参加し、思いでの馬について語っていただきました。

(会議に同席した木村調教師、法理調教師)
最後バスに乗って、その後、
WEEKEND DREAMのKANKANさんと
地方競馬へ行こう!のlandsliderさんと一杯やって終了。皆さん同じ問題意識をもっていらしたのでホッとした次第。こういうスタンスで書くのは私だけでしょうけど、やはり怖いですからね。

0