約2週間のご無沙汰です。
実は、先週27日(水)の夕方、家でツインズ弟が
「けいれん」で倒れた時、ヘッドギアをしていたにも関わらず、室内ドアの外枠の角にちょうどギアの隙間になってる頭頂部があたり
大流血・・・
病院
で5針縫うというアクシデントがあり、その後の診察などもあってバタついてました。
さらに、最近、少々メインPCの調子が悪く、頻繁に電源が落ちる症状が出ており、長くなる作業は怖くてできませんでした。
というわけで、書きかけていたもののアップ出来ずにいましたので、セカンドPCでの作業で2月2日にアップしますが、日付は1月27日にしておきます。
ちなみに順調に治ってきており、明日(3日)抜糸の予定です
そんなこともあり、今回は、
大半の皆さんにとってはあまり目にすることがない「けいれん」と、なじみのない「てんかん」という病気に関して、少し真面目に書いてみたいと思います。
誤解のないように最初にお断りしておきますが、
「てんかん」という病気は、簡単にいえば、脳細胞のネットワークに起きる異常な発火(放電)に起因して起こるけいれん等の症状で慢性的な脳疾患です。
皆さんの周りで
「てんかんだ」という人をあまり聞いたことがないと思いますが、実は、
人口の約3%(100人のうち3人)の人の脳波には、なんらかの「てんかん波形」が見られるというくらい、本当は、
身近な、また誰にでも可能性のある病気なんです。
但しこれは脳波の話で、けいれん等を
実際に「発症」する人はこの約1/3。人口の1%程度です。
これでも、皆さんにとっては「思ったより多いなぁ」という印象ではないかと思います。
そうなんです。意外とポピュラーな病気なのです。これは「がんセンター」と同じように「てんかんセンター」という国立の専門医療機関があることからもお分かり頂けると思います。
現在は医学の進歩、特に良い薬の開発により「てんかん」患者の約7割の方々については、こうした「けいれん」を含む発作は、ほぼコントロール出来ている時代ですし、もちろん、
多くの患者さんは知的ハンデも伴っていませんので、服薬しながら、あるいは克服されて普通に生活されている方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、
医学的な研究が進んでいない昔からある病気ですし、突然のけいれん発作等の特徴から、当時は「狐憑き」など「憑き物」や「憑依」によるものと誤認された経緯があったり、きちんと病気が理解されないまま「てんかん=泡を吹いて倒れる」や「てんかん=知的ハンデ」といった誤った情報が口伝に語り継がれたイメージがいまだに根強く、
患者さんが
偏見や差別の対象になることも多いのが現状です。
そういう点から、例えば、他の高血圧症だとかアレルギー症等に比べると、患者さん自らが
自分の病気をカミングアウトすることは、はるかに困難で勇気がいる社会環境であることを、まず皆さんに知っていただきたいのです。
また、もう一つ。
こうした医学の進歩にもかかわらず、ツインズ弟のように、
なかなか薬でコントロールできない「けいれん発作」(「難治性てんかん」と呼びます)や「知的ハンデ」と闘っている患者さんも、決して少なくないというのも事実です。
また「けいれん」には様々な特徴があり、十人の患者さんがいれば十様の発作形態があるといっても過言ではありません。ですから、ここではツインズ弟の症状について書いてみます。
少しでも「てんかん」や「けいれん」について皆さんにご理解いただければ幸いです。
ツインズ弟は一時期に比べると「けいれん」は大幅に減っていますが、それでも2〜3日に1日位の頻度で起こします。
「けいれん」の症状は、突然、両手がバンザイの形で上がり、足が伸びきって全身がガチガチに硬直し、白眼になって「ウーッ」と声をあげて息を吐き切り、そのまま呼吸が止まったまま(息を吐き続けた状態が)長い時で約30秒続きます。
つまり、立ってるときに「けいれん」すると、そのままその時の重心によって前に、後ろに、横に手もつけずバッタリと倒れてしまい、まず重い頭から床に落ちることになります。
その状態で抱きあげても、棒のようになった体は曲がることなく、20秒を超えてくると息もずっと吐きっぱなしの状態なので、顔も真っ赤を通り越して紫になります。
息が吸えると顔色が戻り、同時に体の硬直が解けて一気に脱力して「けいれん」が終わります。
その後は、何もなかったように元気に動き出すこともあれば、フラフラと足元がおぼつかなかったり、しばらくグッタリしボーッと焦点が定まらなかったり、あるいはそのまま眠ってしまうなど、いろいろなパターンがあります。
で、この「けいれん」なのですが、睡眠中、食事中、歩いたり走ったりしている最中、つまりは、どんな状態であっても起こります。
7〜8割位は、けいれん直前(数秒前)に、急にボーッとなり、自分の両手の手のひらを見ながら動きが止まるという彼特有の「前兆」が観られるので、それに気付いた時は、その場で抱きかかえ「けいれん」(転倒)に備えることができるのですが、2〜3割は全く前触れもなく突然「けいれん」します。
先週の転倒もこの「突然のけいれん」のためでした。ですから、通常、入浴時と寝ている時以外は家でも学校でもヘッドギアを装着しています。が、ヘッドギアも完ぺきに衝撃や怪我を防げるわけではありません。ちなみに、頭を切って縫うのはこれで2回目。いずれも「けいれん」時の転倒が原因です。
日常の生活で一番怖いのは「階段の上がり降り」。
1日のうちのほんの数秒なのですが、それが万一「けいれん」と重なった場合は命にかかわりますので、できるだけ手を繋いで、あるいは誰かがすぐ下側に付き添うように心がけたり、うちでは1階〜2階の階段は引き戸になっているので、そこに鍵をかけるようにしています。
(それでもちょっと目を離すと3階に上がっていったりするのですが・・・)
私の場合、この「けいれん」とのつきあいが、もう10年になりますので、今では慌てたり、うろたえることはありませんが、「けいれん」の時のツインズ弟の顔を見るのはいつまで経っても
「つらい」ものです。
ただ、私は親です。
「けいれん」や「知的ハンデ」はいくら変わってやりたくてもできませんし、「けいれん」の苦しみやしんどさを半減させてやることも、一緒に苦しんでやることもできませんが、
苦しんでいるわが子の顔から決して目をそむけることなく、正面から彼と向きあってやろう。それが親としての務めだ。とずっと思っています。
ツインズ弟のことを書き始めるといくらでも長くなるので、またいつかの機会に・・・

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