絵画が好きです
大好きです
でも象さんはも〜〜っと(ry
小1か小2くらいから親に連れられて美術館に良く行っていた
あれは…確か小3か小4のときだったっけな
親の買ってきた美術雑誌(ゴッホ特集)であの絵を見つけた
夜のカフェテラス
ひじょ〜にベタな絵ではあるが、本当に感動した
心にまっすぐ染みていく何かを感じたんだ。見るだけで涙が出たほどだった
ゴッホの絵は決して荒々しくなんかない。精神が病んだ過程を表しているなんて言うのはやめてくれ。本当にゴッホが書きたかったのはああいう絵なんだ
青い心にぽっと灯る黄色い灯。見た瞬間に「ほっ」とする絵だった
オランダのゴッホ美術館にあるのね、あの絵
一度で良いから見てみたい
大人になったら阿蘭陀に行こう、あの絵を見てこよう
そんな思いを抱きながら俺はその本をいつも読んでいた
それから数年の月日が流れた
中1の春休みのこと、俺のもとに朗報が飛びこんでくる
竹橋でゴッホ展を開催、なんと夜のカフェテラスが来日するというのだ
俺は生徒会長を連れ、すぐさま美術館へ行った
胸を踊らせた。やっとあの絵にあえる。幼い俺の胸に衝撃を与えたあの絵に……
あの絵を見たらきっと感動のあまり泣いてしまうだろう
そしてついに俺は夜のカフェテラスと対面した
あれ
あれれ
全然グっとこないぞ
なんでだ
あ、そうか
自分が前もって本に穴があくほど作品を見ていたためだった
新鮮な感動がない。本でみたまんまの絵が、ただここにあるだけ
正直ショックだった。愛した絵を目の前にして心はピクリとも動かない。俺は本の中のあの絵に心を奪われていたのだろうか
無理やりにでも感動しないと自分が腹立たしい。でも感動できない。そんな歯痒い感覚を今でも覚えている
絵画は好きだ。大好きだなんだ
でも、ひとつ勉強になった
その日から俺がモネとルノワールに走ったのはここだけの内緒ね