疲れと眠気が取れないまま、次の現場へ到着。
生存者を救出できる時間帯は残り僅か。可能性がある限り、救出作業は続く。
この現場はショップの一階が完全に潰れ、15センチ位になっとる。救助犬やレーダー、目視で捜すがやはり生存者はいない。
周りには凄い数の人集り。
【ジャパン、ジャパン】とみんなが繰り返す。日本語のできる現地の人が話しかけてくる。
【日本一番に来てくれた。みんな感謝している。本当にありがとう。】と。
そう言われるのは嬉しいが、今まで誰一人救出できない事を考えると悔しくて仕方がない。笑顔で応えながらも、マスクの中では唇を噛み締める。瓦礫を見つめ、【何かできんのや?俺達はこんだけしかできんとや?】と何度も思う。
人集りには涙を浮かべ、瓦礫を指差し何かを訴える者も。何て言いよるかわからんが、恐らく身内や知り合いがいると言っているに違いない。
集まってきた子供達は次第に近くにやってきて、俺の肩のワッペンを触り【ジャパン】と言い出す。何もしてやれてないのに。
この現場も生存者がなくて、向かいの現場へと移動することに。
この現場はバイク屋や銀行などが入った店舗。かなり激しく倒壊し、重機も入っとる。重機の活動を止めて活動に入る。
数時間捜すがやはり…。
途中、瓦礫に挟まれたグチャグチャのテレビを瓦礫の山に投げると関係者が拾い出す。何やと思いつつ、また投げるとまた拾う。
そこで気付いた。日本の感覚じゃグチャグチャで使えない物でも、こっちじゃ違う事に。
悪いことした。
次からは関係者に聞きながら渡す事に。
瓦礫からは凄い臭いが。間違いなくいるのはわかる。しかしうちに与えられたのは生存者捜索。
暗くなるまで捜索したが…。
引き上げ時には重機が動きだし、建物をグチャグチャにしていく。
帰りには人集りの目さえ、何もできなかったんか?と言っているように感じだす。それほど辛く、追い込まれだしていたはず。
普段の活動とは全く違う。何が辛いか?何もしてあげれない事ほど辛い事はない。
2日目の活動終了。
汗でビチャビチャになった一着しかない作業服をテントに干し、風呂に入りて〜と思いよったら寝とった。
続く…。

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