2016/6/9

まにまに  


ふっとした瞬間にとあるワンシーンがフラッシュバックし、

魂その全てがしばし持っていかれる時がたびたびある。

映画を観ていてもそうだ。

ライブでエレクトリックしている時もそうだ。

電車で本を読みふけっている時なんかは特にそう。

人と酒を酌み交わしている時なんかもあるな。

街中で広告とすれ違った刹那、降りてくる時もある。

あんなヤツいたなぁ。

あいつバカだけど何やってんだろう。

漫画を読んでいてそいつの口癖を思い出し、しばし記憶を反芻したり。

と。

ここ最近西加奈子さんの作品がマイブームである。

たまたま椎名林檎の対談番組を観ていたら彼女が相手だった。

わけのわからん作家でもっと刺激的な相手じゃねえのかよと観てたら。

うまくいえないがとても惹かれる何かが彼女の言葉ひとつひとつに溢れていた。

理屈じゃなく、本を一冊も読んでいないのに「この人とは長い付き合いになるな」と思った。

実際のところ絶賛マイブーム中なのだが。

彼女はなんでも大のプロレスファンだという。

いつもプロレスから勇気をもらい、人生の糧にしてきたとまでいう。

いつぞや夜更けに彼女が直木賞受賞した際の記者会見動画を観た。

プロレスへの愛が溢れた、なんとも「オレ得」な西加奈子節。

そこでオレのフラッシュバック現象が訪れた。

「プロレスファンに悪いヤツはいない」

オレは20代前半当時、関西の女性と遠距離恋愛をしていた。

彼女はまだ大学生だった。

大学の友人カップルに付き合ってる人はどんな人なの?と問われたらしい。

たとえ突っ込み以外なに一つ取り柄のないオレをして彼女は言葉に困っただろう。

めっちゃプロレス好きな人、と答えた彼女。

その刹那、友人カップル♂はいった。

先の名言、

「プロレスファンに悪いヤツはいない」である。

どんな人となりかはしらない。

カラオケでどんなレパートリーを持つのかも知らない。

泥酔してフェチの明かし合いもしたこともない。

水くせぇこというなよといいあえる仲でもない。

オレが女だったら抱かれてもいい以前に顔も見た事ない。

似てないモノマネで腹よじれるほど笑い合った仲でもない。

ただし、オレは死ぬほどグッときた。

オレが石油王ならそいつがいく店全部調べ上げ、

半世紀はオール「お代は既に頂いておりますので」がしたいほどに。

その時オレは思ったのである。

もしこの先友人に恋人が出来たとして。

その人はどんな人なの?とオレが問うたとしてだ。

「んとね、プロレスがめっちゃ好きかなぁ」

オレはいう。

満じゃないものまで持していう。

「これだけはいえるプロレスファンに悪いヤ(以下略)」

いいたい。

めっちゃいいたい。

でもそんな機会にはまだ巡り会ってはいない。

だからオレは満を持したままである。

もし誰かこのシチュエーションが訪れたならば、ぶっ放してほしい。

オレのかわりに。

オレが乗り移ったかの如きテンションで。

袖をまくり上げてゴールを狙う日向小次郎が如きテンションで。

「プロレスファンに悪いヤツはいない」と。




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2015/6/23

熱中時代  


ガキの頃、レゴをさわるのが大好きだった。

とにかく好きだった。

あれをさわるのより好きだった。

時間を忘れた。

飯を食べるのも忘れて母さんにおこられた。

でも、さわってたらたのしいからいつも持っていた。

何をつくるわけではないけれど、積み上げていくのがたのしすぎたのだ。

ガキの頃はみんなそうやってレゴを積み上げていたんだと思う。

大人になるにつれ、こころの内側に自分というレゴをかたちづくりはじめる。

はやいヤツもいれば、おそいひともいる。

きっと本田圭佑選手みたいなひとははやかっただろう。

いろんないろのレゴもあるだろう。

いろんなかたちのレゴに積み上げていくのだろう。

誰にもみせないかたちで積み上げていったりもするのだろう。

時にまっくろいレゴに染め上げることもあるのだろう。

時にささくれだった、とげとげしいかたちにそびえたつ時もあるのだろう。

時に目の前がまっくらになるような突風にレゴがくずれてしまう時もあるのだろう。

誰かがしってる積み上げたかたちなら、心配した誰かが声をかけてくれるのだろう。

でも、誰にもみせないレゴがくずれた時、誰もそれにはきづきやしない。

くずれたレゴを隠して、キミは必死に誰かに笑顔をみせるだろう。

レゴを夢中で積み上げたあの頃を忘れて誰かにわらってみせるのだろう。

おとなの夜はながい。

レゴを積み上げる指先がささくれだっている。

誰にもみせてないから、レゴをかたづけようとしていたみに声を発する。

そんな夜、オレたちは音楽をきく。

ガキの頃、アニソンしかしらなかったオレたちはロックを浴びる。

夜は街がまたたくほどの稲妻で埋め尽くされる。

気がつけばくずれさったレゴは前のかたちで積み上がってるじゃないか。

ケチなサダメ。

レゴがぐらぐらしている時。

ダメな色に染まっている時。

ささくれだったかたちにそびえたっている時。

サンボマスターとキミ。

このアルバムがまるで七人のこびとがごとく、レゴを勝手に積み直してくれる。

ガキの頃はレゴに夢中だった。

母さんにおこられるほど夢中だった。

今はおこられやしないけれど、おなじぐらい夢中なものがある。

誰にもみせないレゴのかたちは、とてもキミの大事な宝物。

すてきな音楽を聴いているオレのレゴは何色だろう。


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2014/11/7

ケミカルウォッシュ  
そもそもこの歳にもなってしみじみ思う。

心はケミカルウォッシュのジーパンはいてシャツをインして。

山でエロ本拾ってた時代から成長していないと。

背はのびたけど、こころの身長はなんらのびちゃいないんである。

いってみたい。

バーボンをロックで。

いってみたい。

今週のハロウィン、何着てこう。

いってみたい。

ゼミのツレがやってるベンチャーのパーティーで知り合った彼女でさ。

いってみたい。

ここはオレにまかせろ。

身の丈にあってないフレーズを発することほど、ダメージが残る。

先日、カルディでコーヒー豆を買った。

あれとあれを200グラムずつ。

家でカヒミ・カリィ聴きながら豆カレーなんぞを煮込んでそうな女性が豆を出してくれた。

じゃっかん混み合う店内。

ちょっとおしゃまなママさんたちがコーヒーを飲みながら買い物をたのしんでいる。

気恥ずかしさに時の経つその遅さに胸が締めつけられそうになるオレ。

オレはブラジャー男子じゃないのに。

気がつくと、店員さんはさくっと挽こうとしているではないか。

豆を。

否!

わしコーヒーミルこうてん!

挽くのからチャレンジ中やっちゅーねん!

あわてたオレはなんていいかわからず、

「そ、そのままで!」

とわけのわからんことを口走ってしまった。

今日は泊まってっていい?と女子力高い女子のようにさくっと言い出せないサブカル女子が如く。

「と、とまってってもいいんだからね!」

そんなテンションで。

これがカヒミ・カリィ聴いてるひとと、サンボマスターばっかり聴いてるひとの違いか。

コーヒー豆の買い方もなれてないこの童貞野郎に店員さんはやさしく「かしこまり」とそのまま狼狽することもなくパッケージしてくれた。

片手でブラも外せないようなおどおど野郎にさくっと。

こころは今でもケミカルウォッシュのジーパン。

「そ、そのままで!」がオレの全てを物語っているようだった。
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2014/4/7

あしたのジィ  
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綱島にある入浴施設、東京園で花見したっす。

銭湯と併設してあるくつろぎ場がとにかくだだっぴろい。

一階は大広間、点在している座敷スペース、そして銭湯。

二階は大広間と、等身大ガンダム寝かせられそうなほどのぶち抜き畳スペース。

内庭には歴史を感じるどでかい桜が咲き誇る。

なんといっても情緒が素晴らしい。

売店でちょっとしたお惣菜を売っているのだが、メニューが実にレトロ。

煮付けや煮物といったおばあちゃんの家庭料理系が充実しすぎ。

カレーやラーメンといった定番メニューもあるにはあるのだが、絶対昭和40年クオリティだろ感全開で誰も頼まない。

ここは酒も食べ物も持ち込み自由なので各テーブルウルトラカオスなのだ。

コーラの自販機はもちろん瓶。

中庭に設置してある喫煙所には両さんのオヤジみたいなカッコいいおじぃ。

召されてんぢゃないかってなぐらい動かないが、風景にびたっとはまっているじゃないか。

ううむ、鮨屋のカウンターや銭湯が似合うじじぃのなんとカッコいいことか。

トイレで用を足していれば隣のおじぃに「ここえーじゃろ!兄さんどないでっか!」と急にぶっこまれたり。

大広間のカラオケではオバハンがモー娘。を熱唱。

それにあわせてスーツ姿のおじぃがネクタイ外して泥酔ダンスしてたり。

中庭の喫煙所では元東洋太平洋チャンピオンだった70オーバーのあしたのジィと語り合ったり。

もはや無法地帯なのである。

探偵ナイトスクープでいえば桂小枝のパラダイス的な無法地帯。

しかし、ここにはフードコートやショッピングモール。

ああいうところにひと味だけ足りないもの、それがここにはある。

都会の生活にちょっと疲れたら、ベホイミ効果を狙って是非立ち寄ってほしい。

そんな東京の隠れた花見スポットでした。




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2014/4/1

トルコ風呂  



土曜は隅田公園で花見。

スカイツリーをのぞみながらの酒はなんとも形容しがたい。

景虎のにごり梅酒を持参していったのだが、思ってたよりうまかった。

牡蠣のオリーブオイル漬けを持参していったのだが好評でなにより。

隣に陣どるは地元の組合らしきおじぃおばぁ。

しまいにゃ民謡を熱唱しはじめる始末。

だが、それがいい。

寺尾聡みたいなおじぃがいたり、おばぁに無理矢理鯛焼き食わせるおじぃがいたり、とにかくカオス。

だが、それがいい。

しばらくして急にのぼりをおったてだす。

なんの組合だよといぶかしんでいた我々はそれに注目した。

「全日本年金組合」と書かれたのぼりが風に舞う。

川越シェフプロデュースぐらいうさんくささ迸るその語感はなんだよ。

おじぃたちは寄る年波に勝てず、パックの焼酎を何本か我々に残してくれていった。

おっそわけにと春巻きや餃子やらをおじぃにごちそうする。

するとおじぃのひとりが号泣しはじめた。

お、おとうさんどないしはりましたの!と問いただすと。

「北海道の稚内から出てきて50年。こんなうまいものあの頃はわたしら食べたことない」

そういいながら号泣しはじめた。

きっとおじぃは首都高を作ったりなんかした功労者なんだろう。

人にいえないような苦労をしてきたんだろう。

トルコ風呂で舌打ちされたりしてきたんだろう。

オレはグッときておじぃと熱いハグをしてしまった。

スカイツリーはこれから正気じゃないヤツらの春を愛でるんだろう。

雲より高いところから。

そうして、桜は泥酔者の瞼の裏に咲き誇った。

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2014/3/26

超人  



かつて週刊ファイトの名物編集長、井上さんはいった。

「プロレスとは底が丸見えの底なし沼である」と。

プロレスとはショーであり、サーカスでもあり、ヒーローショーでもあり、そして格闘技性も含めたリング上の人間交差点。

アドリブ性と台本の狭間に行われる無限の肉体芸術。

信頼関係という踏めば壊れそうな薄い氷の上で成り立つ肉体芸術。

故、時にお互いがお互いをつぶし合う真剣勝負に発展することも。

その際、試合に関係ないレスラーが控え室を飛び出し、じっと観戦する。

そういう試合は「いつもと違う」不穏であることの証だ。

かつて落語家桂枝雀はいった。

「笑いとは緊張と緩和である」と。

日常のカタルシスを、笑いという非日常が快楽として発火する人間交差点。

アドリブ性と練られたネタを駆使した喋りの格闘技。

客との信頼関係を時に裏切り、時に迎合してきた喋りの格闘技。

時代のうつし鑑と呼ばれたてテレビの普及を経て、笑いがお茶の間に普及する。

たけしが浅草演芸場で漫才師として研鑽を積んでいた頃。

マシンガンのように喋り倒し、客をアジり、笑いの地肩の強さをひたすら磨いていた頃。

楽屋から芸人が出てきて、ツービートの漫才をじっとみていたのだという。

芸人たちが一ファンとしてたけしの漫才に夢中になった。

そういう漫才は「いつもと違う」突出した芸であることの証だ。

樋口毅宏さんの「タモリ論」なる本を読んだ。

タモリの掴みどころのない芸、生き様それを様々な視点から検証した内容だ。

その中で氏は「たけしとはハルク・ホーガンである」と述べている。

ハルク・ホーガンとは全米で一番有名なプロレスラー。

ロッキー3でスタローンと競演を果たし、アメリカンプロレスの象徴ともいえる存在だ。

笑いという銃弾を込めたチャカで、世間の潮流を撃ち抜いてきたお笑いアウトサイダーたけしとはまるで相反するイメージじゃないか。

だが氏はいう。

ホーガンは来日当初、不器用でただマッチョなだけのダメなプロレスラーだった。

だが、猪木とタッグを組み、試合を重ねていくうちに彼はその天才性を吸収し、盗んでいったのだと。

猪木といえば同業者が口を揃えていうプロレスの天才。

観客を手のひらにのせる技術に関しては右に出るものがいない。

ほうきとでも試合ができるとまでいわれたプロレスの天才。

プロレスとは何か、客をいかに自分の思い通りにしてしまうのか。

帝王学を神様猪木から試合中に盗んだというのだ。

やがてホーガンはアメリカンドリームを掴み、世界で一番有名なプロレスラーになっていく。

つまりたけしは師匠・深見千三郎、フランス映画の巨匠。

彼らから様々な芸や手法を盗み、自分の血や肉としてきたのだと。

ホーガンのように盗むことででかくなっていったのだと。

ここで合点がいった。

たけしは数学者になりたかったほど理系に富む。

そして将棋の加藤一二三名人の著書にリンクした。

著書の中で羽生名人の天才性を解いていく上で、新旧の将棋を二つに分類した。

インターネットなき時代。

加藤一二三名人が最前線で鎬を削っていた頃。

それはデータを照らし合わし、傾向と対策、法則性その全てを駆使した今の将棋とは風土が違う。

相手が打つ距離感にアジャストし、閃きで時を爪で削るような盤上の格闘技だった。

インターネットなき時代。

それは閃きをいかに持てるか。

将棋の地肩の強さ。

それこそが王でいられる唯一の強さ。

閃きとはクリエイティブ能力で、文系的才能だと。

インターネットありし時代。

それはデータをいかに駆使できるか。

将棋における記憶力とデータ照合力。

それこそが王を倒すための強さ。

データを照合し、その中から最高の一手を繰り出す能力は理系的才能だと。

昭和の古豪たちを文系的名人といい、羽生さん以降の名人を理系的名人とした。

数学だけなら東大に入れたかもしれなかったという理系脳の芸人たけし。

時代の潮流をしたたかに嗅ぎ分け、盤面この一手と打ち続けてきたのだ。

盗み、データを駆使し、必勝の一手に当てはめていく能力が突出していたのだ。

それも人並みはずれたエネルギーで。

男が誰しも惚れるあの背中も師匠深見千三郎の生き方。

なるほどなぁ。

たけしという駒は生粋の「王」ではなかったのだ。

あらゆる帝王学を盗み、色気を嗅ぎ、そして自分のものにしてきたのだ。

やがて我々が知るテレビの「王」に成ったのだ。

たけしの天才性は頭の回転の速さ×嗅覚の鋭さというわけだ。

そう考えると松本人志は人から盗むことをよしとしない。

あくまで成ることを断固拒否した王。

だとしたらタモリはなんなんだろう。

いいともを30年毎日やって気が狂わないあの達人感は。

かつて猪木は「なんでこんなことやんなきゃいけねえんだよ」というオーラ全開で試合をすることもしばしばあった。

リング上でいきなり発狂したり、相手を叩きのめしたり。

気が狂わなきゃプロレスなんかやってられなかったはずだ。

でもタモリ は違う。

好きでもないJ-POPを紹介し、たんたんと司会をこなす。

アルタの若いおねえちゃんたちを収録後もちゃんと楽しませる。

「なんでこんなことやんなきゃいけねえんだよ」とはいわずに。

元気ですかーッ!とも違う。

バカヤローこの野郎!とも違う。

常にタモリ然としたあの佇まい。

恩人赤塚不二夫さんの名言、

「これでいいのだ!」。

きっとタモリは絶望しながらも、日々を全肯定しているかのよう。


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2014/3/21

関白宣言  



お前をオレになってもらう前に

言っておきたい事がある

かなりきびしい話もするが

オレの本音を聴いておけ

ヤツらより先に寝てはいけない

ヤツらより後に起きてもいけない

めしはクックパッド

いつも中2病でいろ

出来る範囲で

構わないから

忘れてくれるな

サンボばっかり聴いてる男に

家庭を守れる

はずなどないってことを

オレにはオレにしか

できない事もあるから

それ以外は口出しせず

黙ってオレについてこい

お前の夢とお前の夢と

どちらも同じだ大切にしろ

晩酌酒の肴かしこくこなせ

たやすいはずだ愛すればいい

ヤツらみたいな事言うな聞くな

それからフェス鬱になるな

オレは浮気はしない

多分プロレス好きなままだ

卒業できないんじゃないかな

ま ちょっとは覚悟しておけ

赤福は人目を

盗んで食べるもので

どちらかがブログで

イイネ!をもらうものでないはず

お前はオレの処へ

しょうがねえなって思え

これからお前がオレの生き様

中2病のまま育って年をとったら

オレより先に卒業してはいけない

たとえばわずか一日でもいい

オレより先に早く逝ってはいけない

何もいらないオレのiPod爆音で

涙のしずくふたつ以上こぼせ

お前のお陰でいい人生だったと

オレが言うから必ず言うから

忘れてくれるなオレの愛するお前は

愛するオレは生涯お前ひとり

忘れてくれるなオレの愛するお前は

愛するオレは生涯お前、ただ。


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2014/3/4

なのなの。  



それにしても東京の通勤ラッシュは凄い。

確実にあれでサラリーマンの寿命は縮まっているとしか思えない過酷さ。

一日に使えるHPの大半をあそこで消費しちまっているんじゃないかと。



オレが使う東西線も特にひどい。

本も読めない糞ラッシュ時にはiPodなのさんのお世話になりっぱなしだ。

音楽も当然、落語や松本紳助の音源なんかを聴いて地獄をやり過ごす毎日。



と。



iPodなのさんが動かなくなってしまった。

電源とシャッフル機能を司るボタンが埋まってしまったのだ。

Appleセンターにいくと交換修理か買い替えるかどちらかしかないのだという。

iPodなのさんは分解できない構造故に、だ。



オレが愛用していたiPodなのさんは第六世代。

クリップ型の憎いヤツ。

運動中も通勤中も問わないアクティブなヤツだ。

第七世代もいいが、やはりあのクリップがいい。

しゃーなく交換修理をお願いした。

壊れてここ数日、オレはiPodなのさんと離ればなれだ。

屋外で音楽に頼らない日々は初めてかもしれない。



新鮮だが、やはり寂しい。

サンボマスターも聴けない。

松本紳助も聴けない。

夕焼けに染まりながらスガシカオのCloudy聴いてちょっとセンチメンタルになったりもできない。

北斗の拳2の主題歌をぶち込んで無駄にハイになれやしない。

嫌な気分の時にユーミンのやさしさに包まれたならを浴びたりもできない。

川沿いのサイクリングロードをリッジレーサー爆音でチャリかっ飛ばすのもダメ。

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2014/2/25

メダパニ  


名古屋の車で歩道突っ込んだ若者に一考。

優秀だったが大学卒業後ひきこもっていたと。

厳格な家庭に育ったという。

酒鬼薔薇も秋葉原のあいつも彼も共通するのは優秀だが、全く甘えられない環境下にあったこと。

ダムが決壊するように感情の堰が崩壊している。

養老先生がいってた、今の人は総じて人を見る目がないってのを親世代が抱えている根幹的問題にあるように思える。

鬱積した甘えたい衝動が、レゴブロックを破壊するが如く人を殺めてしまう。

コミュニケーションや豊かさがシステム化、ひながた化している現状はとても危険だ。

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2014/2/19

あるいは三冠王のように  



落合博満。

打者として最強の名誉である三冠王にみたびかがやいた男。

監督としても中日ドラゴンズを率いてセ・リーグを蹂躙した。

名将であり、戦後最強の右打者と呼ばれた偉大なるプロ野球選手。

権威にたなびくことを嫌い、選手はプレーでグラウンドでそれを示すこと。

それだけを追求してきた。

財界の座布団をいくつゲットするか。

パワーゲームにも長けた闘将・星野監督とはまるで真逆の生き方。

高校時代、大学時代。

突出した野球センスで四番を打った素材ながら、旧態依然とした鉄拳制裁野球にそっぽをむいた。

部活はほとんど休部状態。

ただただ好きな映画を観に映画館に足を運んだ。

試合に呼ばれてはホームランを打っていた。

後輩に手を上げたことはない。

慕う後輩とラーメンを食べながらバカな話をしては、夜を過ごした。

推薦で入った大学も軍隊式の雰囲気に馴染めず、すぐ辞めた。

プロボーラーを目指し、地元でフリーターしていたこともある。

あの知将・落合が、である。

三冠王にみたびかがやき、ドラゴンズの黄金時代を気づいた知将が、である。

彼が監督になる時、一つだけチーム首脳陣にいった。

選手に絶対手をあげるなよ、と。

戦うべきは相手と。

ベンチじゃねえぞ間違うなよそこだけはと。

チーム首脳陣。

チーム首脳陣。

チーム首脳陣。

プロ野球チームの監督がもしこの国の首長なら。

プロ野球チームの監督がもしこの国の総理大臣なら。

落合博満がもしこの国の総理大臣なら。

あの夜天ぷら食ってただろうか。

財界人と親交を深める必要が一切ないとしてきたあの落合が。

今総理大臣だったならば。

あの夜、天ぷら食ってても料亭を飛び出していたんじゃないのか。

むしろ天ぷら食ってビールしこたま呑んでべろべろでも。

信子がほっぺたひっぱたいて目を覚ましてたんじゃないのか。

人を撃つための自衛隊じゃなく、人の心をうつ自衛隊の使い方を全力でこなしてたんじゃないのか。

好機で打ったらそれは選手の力。

失敗は全部指揮官の責任。

ベンチで表情を変えず、ひっかぶるその佇まいは我々が望む首長のそれだったはずだ。

天ぷらはうまい。

オレも大好きだ。

母親はサツマイモの天ぷらをよくあげてくれた。

あの頃はそんなに好きじゃなかった。

イモだったから。

オレがイモだったから。

でも今はあれが無性に食いたい。

今でもイモだから。

ツイッターで孤立している住民を尻目になにもできなかったから。

今無性に食いたい。

母が作ってくれたあのサツマイモの天ぷらを。



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