単独で釣行することの多いビワコオオナマズ釣り。
おのずと釣り場で出会うのは自分と同じ・あるいはさらに上の目標を持つ方ばかり。
愛知に、そんな偶然の出会いから親しくさせていただいている釣友がいます。
そんなお2人は魚を釣る技術ももちろん素晴らしいのですが、特筆すべき点は自ら設計・作製したルアーで釣りを楽しんでいること。
追い求めるターゲットが幅広くなるにつれ、またそのサイズが大きくなれば市販のルアーにはない「何か」を求めるのは誰しもあること。
ルアー作りをやったことのある人は多いと思うが、それを使いどんなターゲットにも自信を持って・また実際に結果を出せる釣り人はそうはいない。
飽くなき探求心と情熱でビッグフィッシュを追い求める。
今回はそんなお2人が作られたルアーで良い魚が釣れたので報告させていただきます。
ANGEL'S ENGINE ヴァルキリー
このルアーを手にしたのは今年の2月。
昨年のオオナマズ釣行においてあれこれと試行錯誤を繰り返し、完成したこのルアーを見せていただいたときは感動した。
お2人とのテスト釣行のなかで、ルアーの生まれる過程をほんの一部ではあるが近くで見てきたことも手伝って、手にしたときはしばらく見入ってしまったほど。
写真ではわかりにくいが、光の角度によっては薄いグリーンにも見えるカラーリングも市販品では出せないところ。
絶対にこのルアーで釣る、釣りたい!という思いは高まる一方。
しかし、魚釣りは自然相手。
焦るほどに魚との距離はひらき、釣果のないまま季節が過ぎていった。
しかし、魚をかけずとも投げる時間が増すにつれルアーは自分に馴染んでいった。
効果的な状況・ルアーの性能・製作者の意図・・・
そんな中、自分と同じ日にこのルアーを手にしたもう一人の釣友が極寒の琵琶湖で最高の結果を出したと聞き、まるで自分のことのようにうれしかった。
そして5月某日、この条件なら確実に捕食体勢に入っている魚がいるはず。
無駄なキャストで場所をつぶさぬように落ち着いて流れを見る。
狙いは流芯脇の大きな反転流。
一度本流にキャストし、大きくドリフトさせダウンでリトリーブ。
ルアーの受ける感覚が変わった瞬間、コツンッという前アタリの後、ドスンッと一気にティップが入る。
全て狙い通り。
比較的近距離でかけたが一気に10m程度走ったことでおおよそのサイズはわかった。
本流筋に乗られるとやっかいなので、やや強引に寄せる。
これも信頼のおけるタックルあってのこと。
月明かりでうっすら見えるメタリックパープルの魚体。
良型だ。
足元のたまりに寄せ無事キャッチ。
Monster Queen76xxx
BLACK SHEEP250
8ブレイド♯5+ナイロンリーダー60lb
WF-010 ヴァルキリー チャートバックシルバー
フック・・・カルティバ ST-46♯1
長い大水の影響が見られる魚体だが、コンディションは抜群。
ついでに前日に購入したオーシャングリップにも入魂でき、うれしさは何倍にも。
作り手の魂の込められたルアーで狙い通りに魚を釣ることができ最高の釣行となりました。
ルアーを飾っておくだけ、という方もいると思いますが、自分は気に入ったルアーだからこそ、ガンガン使って魚の歯形だらけにしたい。
そんなふうに思います。
この日はさらにもう一本を追加し、ヴァルキリーのポテンシャルの高さを再認識。
今後も自分の釣りの中で活躍するルアーとなることでしょう。
最後に、ヴァルキリーに関して実際に使用してみて感じたことをいくつか。
・素材がバルサであり、固定重心にもかかわらず、圧倒的な飛距離。
それまで自分のバルサルアーのイメージは「水絡みは良いが飛ばない」だったのでこれは驚き。
どんなフィールドでもストレスなく釣りができそうです。
・障害物回避能力が高い。リップの形状や角度により見た目以上に根がかりを回避できます。実際にかなり様々なポイント攻めましたが、いまだロストしそうになったことはなし。
また、リップが障害物に当たったとき、良い感じでバランスが崩れるのも魅力。
・立ち上がりの良さ。ローリングアクションで泳ぎ出しが良く、振動も手元にしっかり伝わる(それでいて巻き心地が極端に重くなることはない)。
まだまだ、利点はたくさんありますが、あとは自分の手にとって確かめてみてください。(良いルアーですが、知識がないのでこれ以上語れません 笑)
今年の釣りもまだ始まったばかり。
また良い魚と出会えた際は記事にします。
最後に素晴らしいルアーを使わせていただいたこと感謝します。ありがとうございました。

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