張り付けばさらに魚は出る雰囲気でしたが、この日は確実な釣果を捨てて別河川へ。
感覚的にはそう遠くないのですが、北海道の「すぐそこ」は本州では考えられない距離。
減ったガソリンと走行距離を見て後からやっぱり遠いな・・・という感じ。
明け方、軽トラック程の蝦夷鹿が急に飛び出してきて、数年ぶりに本気でハンドルを切って回避。
あと数秒遅れていたら死んでいたかもしれない。
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別河川は数は極端に少ないものの、出れば大型らしい。
イトウの好みそうな地形とルアーで釣りやすそうな場所はなんとなくわかってきたので数か所撃っていくも生命感がまるでない。
しかしこの川はいつもこういう感じらしく、「釣れるほうがおかしい」と言われるほど。
毎日竿を出している地元の方でも年間数えるほどしか出せないらしい。
かなり丁寧に撃ったが、事前に釣友からのここは粘らないほうが良いとのアドバイス通り粘って出る場所ではないと感じたので昼で上がることに。
これを言うとおしまいですが、結局タイミング次第でしょう。
しかし、上がる直前に一つだけ悔いが・・・
日が高くなり、集中力も切れかけた頃、回収していたルアーに憧れ?のヌマガレイらしき魚がヒット!
手前まではゴミだと思ったため早巻きしてしまい、足元でフックが外れた。
しばらく足元を漂っていたが、既にタモは車に片づけた後。どうしようもなく帰っていくヌマガレイを見送って納竿しました・・・
現実を忘れるような雄大な景色。
晴れ渡り、写真で見ると夏のようだが気温は5℃。風速は20m以上。
その後も場所を変えて湿原を放浪。
湿地に足をとられながら獣道を進む。
出るのは熊か、メーターか・・・
藪をかき分けた先には熊ではなく、なんと先行者の方が。70歳を超えた現役イトウ釣り師の方に出会いいろいろとお話しを聞かせていただきました。
この場所も今年の春に熊が出たらしい・・・
「大きい魚が釣れるより小さいのが釣れた方が嬉しい。世代交代している証拠だからね」という言葉が印象的でした。
日没前、一度だけ90超がルアーを追ってきましたが、食い気がなく目が合った瞬間にゆっくりと湿原の奥へ帰っていきました。

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