島のショアは...なんて記事を書いたばかりですが、今回の遠征でマグロ以上に?密かに楽しみにしていた釣りが。(釣りと呼ぶべきか微妙ですが)
魚運があるのかないのか最近疑わしいのですが、昔から何故か縁のあるヌルヌル系のやつら。
しかし日本にはまだ見ぬヌルヌルが...
島に着くと早速ショアの釣りをしながら仕掛けを入れる場所を探して周った。
昔読んだ図鑑や文献からなんとなく生息していそうな場所はわかる。
あとは長年釣りや魚捕りをしてきた感。
いかにも適当だがシンプルな仕掛け。
幹糸は針まで直結のナイロン24号(もったいないからバリバスのリーダーではなくコブダイ用の安物をありったけ)
針はタマン針22号
後はオモリを通して完成。
餌はマル秘(写真は冷凍サンマだが実際にヒットした餌は別のもの)
しかしすぐには釣れなかった。
到着初日から夕方に数か所置針をセットし翌朝回収という作業を繰り返した。
何か所か地元の方が過去に仕掛けて放置されたままの仕掛けも見られた。島では結構獲る人は多いのでしょうかね?そして釣ったら食べるのでしょうか?
確実にいる場所がわかればロッドで狙いたかったが、初めての場所ゆえに確信が持てない。
実際こういった魚は貪欲で大胆なことが多い。いれば確実に餌に食いつくはず。
いかにも...といった場所に仕掛けたが、滞在3日目を過ぎても何も掛からない。
徐々に焦りと諦めが入り混じる。
しかし、3日目に先に与那国に遠征していた釣友2人が合流。
人生が魚で狂った5人が揃い、ここから良い流れに。
4日目。
過去にオオウナギを目撃したという川へ。
しかしそこはあまりにも汚く、正直釣りをしたくないような場所。石垣にこんな汚れた場所が?といったドブ川だった。
初日にも下見をしたがオオウナギのいる清流のイメージがどうしても頭から離れずスルーしていた。
しかし足元にはたくさんの巨大テラピア。(全く釣れないが)汚いが生命感は島中で一番だ。意外とこういった富栄養化した場所に...
もう滞在日数も少なくやるしかない。
マル秘の餌を大量に河口で採集し、持ってきた糸がなくなるまで仕掛けの数も増やした。
そしてポイントにはこれまたマル秘の撒き餌も(おそらくこれが効いた?!)
お願いです、釣れてください。と祈り宿へ。
6日目の朝。
連日のオフショアでの疲れが残ったまま川へ。
見ると昨日まで弛んでいた糸がピン!と張っている!!
そして下を覗くと...
!!!!出た〜!!
全員が一気にテンションが上がり叫んだ!眠気は一瞬で吹き飛んだ。
橋の下には見たことのないようなシルエット。
ここからが大変だった。足場が高くややこしい場所に仕掛けたためランディングに大苦戦。
しかも24号とはいえ一晩中魚がかかって暴れていたであろう、いつ切れるかわからない。
5人全員が役割を分担し見事に取り込んだ。
後から考えてもこの5人の知識・装備・経験がなければたぶん獲れていなかったであろう。
早朝の川で30近い大人が小学生に戻ったようにはしゃいだ。
釣りが好きという以前に魚が大好きなこのメンバー。喜びも一段と大きかった。
取り込んだ後も大暴れ。
いかつい顔つき。ウナギというよりは雷魚のよう。でもどこか愛嬌がある。
僕のクロックスは28cm。
太い尾。色も独特で美しかった。
大暴れし撮影だけでも困難に。真っ直ぐに伸ばしたわけではないので正確な計測ではないがメジャーをあてると軽く120超。
釣れてくれてありがとう。なんだかあまりの大きさと迫力、生命感にバチが当たりそうなのでもう2度と彼らを狙うことはないでしょう。
また一生忘れられない一匹と出会うことができました。これで安心して本土に帰れます。
全体的な釣果はいまひとつなこの遠征でしたが、釣果よりもこうしてまた気の合う仲間と遠征に行けたことが最高に嬉しかったです。

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