もう何度この場所に来たことか。
そのたびに帰りの足取りは重い。
昨年は早い時期から好釣果に恵まれたのだが・・・
二度と来るものかと思うものの次の日にはどうにかして釣ってやろうと策をめぐらせる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
琵琶湖はとてつもなく広い。
野池や川と比べればある意味特殊なフィールドかもしれない。
一見どこも良さそうなポイントに見えるが、どこにでも魚がいるわけではない。
春は特にそれが顕著に表れる。
しかし、僕のようなショアからのみバス釣りをする者にとっては一年のうちで最も都合の良い季節。
細かい理由はさておき、大型個体と釣り人の距離は間違いなく一番近くなる。
天気・潮・気圧・・・挙げればきりがない程多くの条件を読む。
仮にタイミングがわかっていてもその時、その場に居られなければ意味はない。
4月に入り、何かと忙しくなり貴重な今週末をどう過ごそうか考えた結果琵琶湖に決定。
どうしてもこの釣りにけりをつけたかった。
3日程前に降った暖かな雨も多少気になっていた。
17時に用事を終えて出発。
家を出る際に隅にあったここ最近出番のないアンタレスVer.2と目が合う。
気分転換も兼ねていつものコンクエスト200DCを外し、手早く糸を入れ替える。
途中、気になる一箇所に寄るも魚っけがないので数投糸慣らしをした後本命ポイントに移動。
すでに日が落ちて辺りは暗い。
凪の湖面に魚種まではわからないが時折魚の反応が見られる。
この場所は幾度となく通っているので底の状態・ブレイク・大まかな回遊ルートも把握済み。
魚が差してきていれば必ず喰うはず。
無駄にプレッシャーを与えぬよう一投一投集中して丁寧に探る。
3投目。
誘いのアクションを入れた後漂わせていると手元にかすかな反応が伝わる。
ラインに小魚が触れたかと思う程の小さなアタリ。
しかし、経験上確実に大型のソレだとわかっている。
迷わずフッキング!
この時点で魚の頭がこちらを向かないのでそれなりのサイズだということは容易にわかる。
体を持っていかれるような引きを楽しみ、数回のエラ洗いをかわして余裕でランディング。
口閉じ・尾開き
63cm
(写真ではメジャーがずれていますが)
釣りの楽しみ方は様々。誰かにポイントを教えてもらうのも良し。
できれば僕もそうしたい 笑
しかし、一から開拓し、条件を読み、通いつめて得た一匹もまた格別。
2月下旬からの苦労が報われた瞬間。
感無量。
ハートランドZ 701HRB
アンタレスVer.2
スーパーストロング16LB
デスアダー6in クリアーペッパーレッドフレーク
フッキングマスター モンスター5/0
狙い通りに魚を手にしたことだけで十分だったのだが一応メジャーをあてる。
なんとさらに幸運なことに自己記録も更新!!
今年は半ば心が折れかけており、正直サイズはそれほど望んでいなかっただけにうれしい一匹。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
昨年の12月に60を釣ったとき、これが生涯最初で最後かも知れないと思っていたのだが・・・
偶然僕のルアーを食ったのがこの魚だったのかも知れないが、このタイミングで、しかもさらに大きなヤツに出会えたのは何かあるのかもしれない。
最後に自身の釣りを中断してまで快く写真を撮っていただいたアングラーの方、ありがとうございました。
PS・・・帰り際にその方に「兄ちゃんに釣られてもうたわ〜 笑」と言われました。
いつもは僕がそっちの立場なんですが。
この日は少しだけ僕のほうが運が強かったのかもしれない。
※2枚目の写真で、エラから血が出ているように見えますがエラを傷つけたわけではなく、上顎のフックの刺さり所が原因による軽い出血と思われます。(飲まれたわけではありません)
リリースを前提とした釣りでは魚の扱い方には常に気をつけていますが、今後も考えていくつもりです。
見苦しい写真で申し訳ないです。

0