2017 04 23
「第2回 多良の森トレイルランニング大会」
晴天、、暑い一日になりそうな予感
プレ大会からの3度目の出場
過去、
2回はフォレストコースと呼ばれる
19キロを完走できたものだから、
何を血迷ったか、今年は
修験者コース 39キロにエントリー
前大会では
約3割が脱落した難コース
完走はエントリー時より無理だと思ったのだが
「怖いものみたさ!?」と
申し込み時が4ヶ月前だったことで
大会まで練習できると思ったのだが・・・?
今年はオートバイトライアルにかまけて
昨年の半分も練習時間をとらなかったのに
距離は2倍以上も伸びて、
標高も2倍以上
絶望的ながらゴールラインに並んでしまった
フォレストコースも2回完走できて
ちょいと新鮮味も欠けていたことと
自分の限界を知るには、
それ以上のコースもみてみたかった
力も無いのに、気が緩みきっていた
唯一元気なスタート前に
トレラン小林塾にての仲間

ご近所さんの
ツボッチ&
ノッチ師匠と記念撮影
ついでに、、オートバイトライアルでもライバル
岩さんとも、、逆光具合が丁度良い
修験者コースは
エントリーリストでは210名ほど
39キロ制限時間10時間半 累積標高3300m
勿論、途中には3っツの関門(タイム制限)が設けてある
定刻、AM7:00スタート
アスファルトを2キロほど走り郡岳登山口を目指す

去年と同様、最後尾を死守!
登山道入口では渋滞発生

自分には丁度良い休憩タイム
1時間程掛けて
郡岳山頂へ
焦る事無くMYペースで登れた
郡岳より岩屋越えまでは、走れる区間も多く
抜きつ抜かれつ淡々と進む
1時間程で
岩屋越え到着し、右折しダウンヒル(初ルート)
S字の下りが多く、ターンの繰り返し
道は狭く落ち葉や木の根に足を取られそうに成るが
フォレストコースの渓流下りに比べれば安易かも知れない
黒木トンネル上部あたりまで下ったらコンクリート舗装
スピードも乗るが、脚の負担も大きい
途中の農家の方から応援を貰いながら
車道まで下りて、左折
第一関門の郡川砂防公園へ
・・・
30分程の余裕?

若いレディだとついついデジカメが向く

補給食をいただき、空の水筒を満たして
つり橋を渡り、
初ルートの五家原頂上ルートに向かう
最初こそ勾配がゆるく走れたが
登山道に入ると次第に牙をむき出し
勾配もあり、荒れた所も多く
スピードがどんどん落ちてゆく
精神的に辛かったのは
木々の合間から見える目指す
五家原岳は
左に見えるものの随分と遠く高い上に
次第に離れていく事(迂回ルート?)
初ルートなのに、地図を読み込んでおらず
なかなか近づかない五家原岳にストレスがかかる
おまけに次のルート
経ヶ岳なんて、、おもいっきり遠くどんどん離れてかすむ
集団のケツッペタ付近に位置どっていて
それほど力のある選手はいないハズなのに
歩きでは直ぐに後続ランナーが近づき抜かされる
自分の登りの遅さに辟易とする
ルートからの、あまりの苛められっぷりに、
そのうち夢遊病者みたいになって
前後の選手も消え、山の中を一人、
ただただコースを見落とさないようにだけ進む

たまに現れるコーステープでチョット安堵するが
どんどんスピードは落ちていく
足元目線ばかりで腰は曲がり、
腰痛も半端なくなってきた
どうにか、五家原岳直下に到着したが
岩場登りが最後の意識を刈り取る感じ
第二関門の時刻にも余裕がなくなってきた
途中スタッフより今のペースで大丈夫と声が掛かるが
騙されているんじゃなかろうか?と
関門を通過するよりも
リタイアする言い訳ばかりが
頭を占めて離れない、、
楽に成りたい・・
痛みに弱く、例えば
敵国に捕まって拷問を受ければ
すぐに秘密もゲロするような奴は俺だな・・等と
痛みに耐えかねてアホな事ばかりに思考が・・
マイナス思考全開
どうにか、五家原岳に辿り着き
スタッフから
「金泉寺、第二関門まで3キロ」と告げられるが
既に5時間以上走っている、
飽きたし、ひざが笑って、下りの道のりがギクシャク
チェーンやロープにしがみついて下る
金泉寺手前で、残り3分の声で正気に戻り
道が平坦に成った事もあり、駆け出し、
第二関門セーフ
五家原岳から金泉寺までの3キロの長い長いこと
で、、、
話は飛んで、、
ゴール付近
修験者コース閉門までは10時間半
残りは1時間を切って
疲労困憊した選手たちがゴールを目指す
仲間達、特に岩さんの到着が待ち遠しい
関門残り40分を切って、
岩さん現る・・
脇を走ってゴールに先回りして
岩さん感動のゴール!!
9時間51分
そのすぐ後方に
ノッチもゴール!!
いやいや、めでたい
が、、何故?
自分が先にゴール地点にいたかというと
7時間半後には到着していたから
但し、、
車で、、!?
だって、
第二関門の金泉寺には
搬送車が待機しており
ここを過ぎれば・・・
次の第三関門の岩屋越えまでDNFは出来ず
また、そこはとても車が付くような場所ではなく
要するに日和ったわけで
とっととリタイア宣言をして車中の人に・・
自分の気持ちの弱さを痛感したが
気弱にさせた、耐力の無さがこれ以上を進ませなかった
ロードのフルマラソンであれば
6時間もあれば完走できることだし
何処でもリタイアできるのだが
人里離れた山岳マラソンでは
リタイアする場所次第では、
その後がまた苦痛に変わる
しかし、、、
リタイアして正気に戻ると

主に痛めつけられたのは、その高度の成せることであり
第二関門からは平坦とは言えぬが
23キロ正念場は通過したのでは無かろうかと・・
あの耐力で進んだからのいって、
完走は出来なかっただろうが
(下手したら、山中、日没、遭難、ご迷惑)
リタイアの記憶を辿れば
20年以上前の正月
雨の初マラソンから二度目
その後、その悔しさから
マラソンにトライアスロンにのめりこんだのだが
今回は、悔しさは微塵も無く
来年に続くかどうかの自信はマッタク無いが
「倒れたことは問題ではなく、
起き上がれないことが問題だ」
「元に戻ってやり直すことは、誰にも出来ないが、
今ここから新しく初めて結果を出すことは誰にでも出来る」
の二つの言葉を来年の自分に贈ろう
そして、完走した顔たちを記憶に残し

ゴールまで届かなかったゼッケンを
デスクの前に張っておこう。
皆さんお疲れ様でした。

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