シネマヴェーラ渋谷「神代辰巳レトロスペクテイブ」1000円
「濡れた唇」
勤務先の娘、婚約者として登場するもカラミなしで前半で消えるのは勿体ない。
四人の逃亡先は下吉田て所ですが、ロケもやってるはず。
ラスト、泥棒をやめて働く事を選ぶ男だけが助かるのは、監督の常識かも。
「恋人たちは濡れた」
勝浦海岸にある場末の映画館でフィルム運びを自転車でしている男(ニュー・シネマ・パラダイスより早い)、友人が知人だろうと声をに会っても頑なに違うと否定し、母親に会っても逃げるように去っていく。
営業終了後、誰もいない映画館でギター片手に歌う男は、まるで渡り鳥シリーズの滝伸二のなれの果てだと、数年前に見た時、思ったのです。
神代監督は、渡り鳥シリーズの助監督だったので、自分なりの滝伸二を描きたかったのではないかと。
今回見直して、この映画は滝伸二のなれの果て、というより、アナザーサイド・オブ・渡り鳥シリーズだと強く認識しました。
今日の二本は劇中で歌われる歌が同じで、神代監督の拘りなのかも。

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