
先日、不思議な食べ物に、飲み屋で出会いました。生まれて初めて見る変な植物でした。店員に聞いてみると「バラフと言います。佐賀県で栽培されています」とのこと。
ネットで調べてみると、バラフは、ハマミズナ科マツバギク属の植物で、アイスプラント、クリスタルリーフの佐賀県が命名した登録商標なのです。スワヒリ語で水晶の意味を持っています。フランスではフィコイドュグラシアルと呼ばれフランス料理の食材として注目を浴びているそうです。減算地は、南アフリカ。
塩味のする新野菜として、近年、佐賀県を中心に栽培されています。また、耐塩性が高い塩生植物の一つであり、海水と同程度の塩化ナトリウム水溶液中でも水耕栽培が可能とのこと。さらに、生活環が半年程度と比較的短く、栽培も容易なため植物の耐塩性研究におけるモデル生物と考えられ学術的な注目も集まっているそうです。
その他ネットからの情報「非常に特徴的なことに、乾燥/塩ストレスを与えないと一般的な広合成経路であるC3光合成を行い、乾燥/塩ストレスを与えるとCAM型光合成へとシフトすることが出来る。また、表皮にはブラダーセル(Bladder Cells)と呼ばれる体内に侵入した塩類を隔離するための細胞が発達する(Bladderは膀胱の意)。 大きさは2ミリ前後に達し、透明でキラキラと輝くためクリスタリナムの種名の由来となっている。」
「アイスプラントは表面が霜や水泡を思わせるような小胞におおわれた、サボテンのような多肉多汁組織を持つ南アフリカ原産の植物です。ここ数年で食材として取り組まれてくるようになりました。野菜としてとらえると、水分を多く含み、しっかりした歯ごたえと天然の塩分の旨味が感じられます。佐賀県が特産農産物としての取り組みを行っていて、水晶菜のネーミングで商品化しています。」
「このアイスプラントは土壌に塩分を含む土地でも生育可能で乾燥に強いのが特徴です。佐賀県でも干拓農地での塩害が問題になっていますが、そのような塩分を多く含む農地でも生育ができて、アイスプラントの持つ除塩機能で塩類集積土壌を修復できるという一石二鳥の効果も期待できます。」
だそうです。知らぬ間に、様々な外来生物が侵入して人の口に入るのですね。

1