高知は思っていたよりも近かった。
そんでもって暑い!! まあ最初に行ったときは8月やったからしかたない。
それまで自分は兵庫より西には沖縄以外行ったことがなかったから初めての四国は何か新鮮だった。
そして着いて一日目は主にポイントの下見をしようと決めていた。
しかしここで想像とは大きく異なることが・・・
そう、水が思っていたよりも
汚い!!!
はっきり言わせてもらえば大阪湾とそう変わりのない場所もある。(それは言いすぎかな?)
別にいやじゃないですよ、もともと野池や都会の川で釣りしてたから慣れてるし。日本一汚い大○川でいつもナマズ釣りするし・・・
ただ、どうしてもテレビで見た四万十川とかの清流のイメージが勝手にできてたし、道中に見た感じ四国はまだ自然がたくさん残ってるから。
人間って怖いな。一度ついたイメージや固定観念からなかなか抜け出せない。
釣りに関しても同じやと思う。
でも水の中をよく見ると驚くほど生き物が多いことに気づいた。
イガイがそこらじゅうについていてチヌやキビレが無数に泳いでいた。
イナっ子やサヨリ、ダツの幼魚が水面に群れをつくり、その下には大小様々なスズキ(タイリクかも)がいる。
水際にはベンケイガニが無限にいて、テトラの隙間に目をやればハゼだらけ。
本気でハゼ釣りしたらバケツ一杯なんて楽勝かも 笑
アカメがもしかしたら見られるかもって思ったけどこのときは見つけられなかった。
でもこれだけ多様な生物がいるならアカメがいてもなんら不思議ではない。
この日はほぼ一日中かけて下見した。夜の釣りに備えて足場や水深、干潮時には底の状態や満潮時に見えない障害物も確認。
足場は一見いいようで悪い。
満潮時には足場が浸かるし、手前にはたいがいテトラが入っている。
コケの生えたコンクリの上はスパイクでも滑る。
万が一かけた場合を想像するとかなり不安になる。
こうして下見を済ませて、夕方からいよいよ釣り開始。
昼間に見たよさそうな場所でひたすらロッドを振る。もちろんアカメの釣り方などわからない。だからいままでやってきたシーバス釣りの経験をフルに生かして投げ続けた。
1時間、2時間、3時間・・・
場所をかえ、ルアーをかえ粘った。
しかし魚からの反応は全くない。
ショアジギロッドを一晩中振るのもなかなかしんどい。魚の反応がないから余計しんどい。自分はまだ若いし体力もあるほうだと思うがそれでも2、3時間に一回は休憩。
もちろんただの休憩じゃないですよ 笑
高知にいられる時間は限られてるもん。僕の休憩はこの場合シーバスとチヌ釣り!
ショアジギロッドをシーバスロッドに持ち替えるとすぐに釣れた。
大阪湾で釣るいつものサイズ。
セイゴ〜70弱くらいはその気になれば結構釣れた。
タイリクが多いって聞いてたけどたぶん僕が釣ったのは全部マルやった。
キビレも結構アタル。
そうこうして朝まで気合で釣り続けたもののもちろんアカメは姿を現さない。
3日目の晩あたりから疑問が生じてきた。
ほんまにアカメおるんか????????
このときはシーバス釣りをしていたらその中にアカメが混ざるんちゃうか的な風にしか思っていなかった。
一回くらいチェイスがあってもいいんじゃないか・・・
そしてとうとう最終日に。
この日は夕方に雨が降っていい感じだった。
雨の影響で水門から水が出ており、流れの際にボラが無数にたまっている。
今夜は最終日やし、ここで朝までショアジギロッドを振り続けることを決意。
(延々と投げているので)時間はよくわからないがおそらく12時をまわった頃、
突然足元で
パンッ
聞いたこともない銃声のような捕食音!!!
明らかにスズキではない!!
間違いない!! アカメや!!
ところがこのポイント、足元は全てテトラ、沖には無数の杭+ロープ。釣りがしやすい場所ではない。
うまくルアーをトレースできない。
そうこうしているうちに捕食音はなくなり、辺りが静まり返る。
さっきまで表層でざわついていたボラも沈んだのか全く魚の気配がなくなった。
朝まで投げるも反応はなかった。
こんな感じで一回目の釣行は終了。
なんや、釣れんかったんか と言われればそれまでだが自分にとっては得たものは大きい。
釣り場な雰囲気やおおまかなポイントが見られただけでも次につながると思う。
ましてや少ない滞在期間のなかで捕食音が聞けただけでも幸運かな?
しかし、また同時に多くの疑問も新たに生じた。
・時合いはあるのか?
・シーバスとは釣り方が違うのか?
・高知でアカメ釣りの人はおろかルアーマンを一人も見なかったこと
(ほんとに釣り場はここか?)
・一匹も姿を見れなかったということは行動時間や生態が大きく異なるのか・・・
・ルアーやアクションは合っているのか?
etc
(
これらの疑問はのちに今年の釣行で多くが解決した。詳しくはまた今度書くつもり。)
次の釣行に向けて課題が山済みだ。
また来年まで様々な魚種相手に腕を磨いてリベンジしたい。
何年かかろうとも必ず獲る!!
※これは2007年の釣行記です。

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